2015年06月02日
金剛界 供養会 尊像パーツ描き1(外周1)
供養会 尊像パーツ描き1
さて、今回から金剛界 供養会の尊像パーツを描き始めますが、供養会も外周から順に描いていこうと思います。
供養会の外周にも三昧耶会と同じく二十天が描かれています。今回も何回かに分けて紹介していく予定です。
供養会外周二十天の位置と順番を次の図に示しておきます。
供養会 東方五天
今回は東方五天(01〜05)の紹介をします。
東方の五天01〜05のうち中央03は東門守護の毘那夜迦の眷属ですが、残り四天はヴェーダやヒンドゥー教の主要神がまとめられた上界天の神々です。
下図左は参考にした西院本曼荼羅の図で右が描いた尊像パーツです。
01)那羅延天(ならえんてん)
ちょっと見、細部というか一番大事なお顔がほとんどわからない・・・でも、じ〜っと見てると見えてくるような気がスル。八輻輪の持ち方が面白い。
那羅延天は梵名のナーラーヤナの音訳。ナーラーヤナはヒンドゥー教のビィシュヌ神の化身。クリシュナとも。手に古代インド武器の八輻輪を持つ。八輻輪は8本スポークの輪宝に通じる。
02)鳩摩羅天(くまらてん)
これも何が何だかわからないけど、じっと見つめて残った墨線をつなげていくと見えてくる
鳩摩羅天は梵語のクマーラの音訳。クマーラはヒンドゥー教の神シヴァの子である軍神スカンダ(韋駄天)の別名。手に三鈷鈴を持つ。
03)金剛摧天(こんごうざいてん)
これは見たまま描けばよい。傘をさしてる象はちょっと可愛い。
金剛摧天は梵名のヴァジュラ・チンナの意訳。ヴァジュラは金剛でチンナは摧砕の意。
金剛摧天は象頭人身の毘那夜迦の眷属で、傘蓋毘那夜迦ともいい傘蓋を翳す。毘那夜迦はシヴァ神とパールヴァティ妃の子で、智慧と福徳を授け、障害を除去する神。金剛摧天は煩悩を破壊し、慈悲の傘蓋により衆生を覆護する。
東門の守衛。
04)梵天(ぼんてん)
手に持っているはずの紅蓮華がほとんど見えないけど、多分こんな感じ。
梵天は梵名のブラフマンから。ヴェーダでは宇宙創造の最高神。
ヒンドゥー教では創造神ヴィシュヌの臍から生じた蓮華に梵天が座し、この世界を創造したとされる。
釈尊の成道にあっては帝釈天とともに説法を懇願した護法善天。
手にもつ紅蓮華は蓮華蔵世界の象徴。
05)帝釈天(たいしゃくてん)
梵天は偏袒右肩で片肌脱いだ菩薩形であるのに対し同じ護法善天の帝釈天は橙色の上着を身につけている。偏袒右肩は王に対する礼儀を由来とするので、王たる帝釈天はそれを行わないのか、それとも武神として上衣を身につけているのか。ちなみに袖口を絞ったデザインは衣服の中に砂が入らないようにするため。
帝釈天は梵名のシャクラから。帝は武王の意。
帝釈天は梵天と並ぶ仏教の護法善天。ヒンドゥー教の神インドラのこと。雷を操る雷霆神で手に古代インド武器の独鈷杵を持つ。
以上、東方五天でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3556448
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック