2015年07月11日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き7(第二重3)
第二重の尊像パーツ描き 3回目
今回から微細会のB 賢劫十六尊を東南西北の四回に分けてあげていきます。
今回は賢劫十六尊のうち東側四尊(9〜12)です。
ちなみに時間を過去・現在・未来に分け、現在に現れる千仏を賢劫千仏といい、その上位十六尊を賢劫十六尊と言います。
第二重 尊像パーツ B 賢劫十六尊東(黄色番号:9〜12)
9)慈氏菩薩
この会の尊像は比較的・・・硬い印象。
慈氏菩薩は弥勒菩薩とも呼ばれ、賢劫十六尊の筆頭菩薩。
軍持(水差し)を載せた蓮華を右手で持つ。軍持は衆生に智慧の水を注ぐ働きの象徴。
10)不空見菩薩
ここも残った線からは表情が硬く厳しく見える。
「見逃さない」の意を名にする不空見菩薩は仏眼(五眼)を開き遍く衆生を済度する菩薩。
仏眼独鈷杵(独鈷杵の左右に仏眼)を載せた蓮華を右手で捧げ持つ。仏眼独鈷杵は衆生をよく見、煩悩を砕破する働きの象徴。
11)滅悪趣菩薩
右手に持っている蓮華台などが分かりにくい。
滅悪趣菩薩は衆生を地獄・餓鬼・畜生道の三悪趣から離れさせることを誓願した菩薩。
梵篋を載せた蓮華を右手で捧げ持つ。梵篋は法門(仏の教え)を象徴し衆生を救済する働きの象徴。
12)除憂闇菩薩
ここは無憂樹五葉を蓮華台に載せて右手に持たせるか、無憂樹五葉を直接右手に持たせるかで大変悩んだが、蓮華台の花弁と思われる赤い色が残っていると判断して無憂樹五葉を蓮華台に載せて右手に持たせることとした。ちなみに『密教大辞典』では「金剛界微細會の尊は左拳を腰にし、右手に樹枝を持つ。」とある。
除憂闇菩薩は衆生の一切の憂悩・迷妄・暗愚を砕破することを誓願した菩薩。
無憂樹の五葉を載せた蓮華を右手で捧げ持つ。無憂樹五葉は衆生の憂悩や煩悩を払う働きの象徴。
以上、東方の賢劫四尊は仏の智慧と煩悩砕破の働きにより遍く衆生救済の誓願をする菩薩が見られる。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3558374
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック