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2019年01月05日

十把一絡げズ 第34回 「遣唐使」 

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こんにちは、酒保です。
今回は遣唐使についてやっていきましょう。

遣唐使は聖徳太子が始めた遣隋使の流れをくむ取り組みです。
内容も同じように、中国の進んだ文化や制度を学ぶことを目的としています。
この時期の中国は日本よりはるかに高度な文化・制度を持っていたため、それを学ぶことで日本をよくしていこうという考えでした。

しかし、この取り組みは唐の衰退を以て終わりを告げることとなります。
平安時代に入り、菅原道真が遣唐使制度を廃止するのです。
理由はいろいろあるようですが、時代が平安になり、日本の文化・制度も成熟してくると危険を冒してまで唐に人材を派遣する必要がなくなった、というのが最も大きな理由のようです。

実際、この後の日本は、これまで学んできたものを日本流に改変させ、独自に発展させていきます。
遣唐使を廃止したことは、これまでずっと続いてきた中国の後追いをやめたことに大きく影響を与えているのです。



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2019年01月04日

十把一絡げズ 第33回 「平城京」

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こんにちは、酒保です。
今回は平城京について、のんべんだらりと語っていきましょう。

平城京は710年に遷都された都です。
なんと大きな平城京」「納豆まぜまぜ平城京」などの語呂合わせで年号を覚える人も多いのではないでしょうか。
しかし、年号はあくまで覚える補助程度で、ぜひ様々な語句のつながりで覚えてもらいたいものです。

例えば、平城京への遷都をもって、飛鳥時代は終わり、奈良時代に突入します。
そして、平城京では、「和同開珎」と呼ばれる̠貨幣が使われ、東西の市がにぎわいました。

平城京といえば、その道の通り方も特徴的です。
条坊制と呼ばれる道の通り方で、その最も目を引く特徴は、縦横直角に交わった道路です。
教科書などでは、「碁盤の目」と表現されています。
皆さんは「碁盤」とは何か、知っていますか?下の広告にあるように、囲碁をやるときに使う盤のことです。

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教科書で出てくる言葉ですが、ほとんどの生徒がぴんと来ない表現のようです。
囲碁自体、やっている生徒は少ないですから仕方がないですね。将棋盤やオセロ盤をだして説明したほうが通りがよいくらいですね。

教科書はとてもよくできていて、大人が読むとわかりやすい、あるいは社会の先生が読むとわかりやすい文章になっています。
しかし、中学生が読んでわかりやすいかは、実はまた別問題です。

教科書を読んでいて、よくわからない言葉や表現が出てきたら、ぜひその言葉について調べてみてください。
社会の勉強なるだけではなく、様々な新しい言葉を知る機会にもなると思います。
語彙が広いことは頭をよく見せる有力な手段です。かっこよく見えるので、頑張ってみてください。





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2019年01月03日

十把一絡げズ 第32回 「奈良時代」

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こんにちは、酒保です。
新年あけましておめでとうございます。第32回の今回は、「奈良時代」をテーマにやっていきたいと思います。

奈良時代直前に大宝律令制定によって国の形が定まり、この後の平安時代まで、天皇を中心とする貴族の政治がしばらく続きます。
また、それに加えて藤原氏が力を持っていく時代でもあり、租税制度が確立されていった時代でもあり、公地公民が崩れて私有地が認められた時代でもあり、さらに日本最古の歴史書「古事記」や日本最古の公式の歴史書「日本書紀」などがつくられた時代でもあります。

奈良時代は710年(平城京遷都)から794年(平安京遷都)の84年間を指します。
この短い間に、様々なことが起こっています。各時代、様々な出来事が起こっていますが、奈良時代はなかなか密度の高い時代だったと思います。

そのため、中学生の教科書を見ても、覚えることがたくさんある時代となっています。大変かと思いますが、頑張ってノートにまとめていきましょう。



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2019年01月02日

再開のお知らせ

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こんにちは、酒保です。

昨年末より休止していた十把一絡げズを再開することとなりました。
年末年始、予定していたよりもあいさつ回りに忙しくなってしまい、期待していた記事の作りだめも全くできていない状況ですが、しばらくは自転車操業しながら更新していきたいと思っております。

また休みの日ができたら、余裕のある更新をしていこうと考えておりますので、遠御ともども、今年もよろしくお願いします。

2018年12月19日

師走の休止

こんにちは、酒保です。

大変申し訳ないのですが、年始までの間休載とさせていただきます。
本業のほうが中3は進路確定を控え、忙しくなってきたことから、しばらく更新できないと考えました。

年始より、また瞬間学習と十把一絡げズをよろしくお願いします。

2018年12月18日

十把一絡げズ 第31回 「大宝律令2」

031大宝律令2.jpg



こんにちは、酒保です。
今回は大宝律令の第2回です。
1Pに収まりきらなかったものは、今後も2本立てにしていくかもしれません。
さて、前回は大宝律令の重要性をテーマにしたので、今回は内容をテーマにしましょう。

大宝律令に書かれた政治制度では、中央に天皇のもとで政治の方針を決める太政大臣政治の様々な実務を分担する八省などの役所がおかれました。
地方は国・郡に分けられ、それぞれ国司・郡司と呼ばれる役人が納めました。
国司には中央の貴族を任命し、都から派遣されました郡司は地方の貴族が任命され、国司の監督のもとで民衆を支配しました。

大宝律令は唐の制度にならって作られています。
しかし、その内容は日本の実情に合うように変えられています。
例えば、祭りを行う神祇官をほかの役所から切り離して、独立させたこともその1つです。
日本では、飛鳥文化しかり、大宝律令しかり、のちの国風文化しかり、外国から良いものを取り入れて、そのよいものを日本の実情に合わせて変化させていくことが行われています。
古事記に載っている神話の時代より、よその文化や神話を受け入れ、実情に合わせて変化をさせることを日本人は行ってきました。八百万といわれるほど神様がいることも、そういったなごりなのではないでしょうか。

律令をつくったこと、律令国家として今後しばらくの日本が発展することを、中国のパクリと思う人もいます。
しかし、よいものをよいものとして取り入れていく姿勢は、いつの時代でも必要なのではないでしょうか。
経済発展を果たして、周りの国に文化や技術を伝える側に立った現代日本ですが、まだまだ、海外の良い文化・技術を学ぶという態度は持ち続けていたいものです。




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2018年12月17日

十把一絡げズ 第30回 「大宝律令1」

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こんにちは、酒保です。
第30回の今回は、大宝律令です。

大宝律令は日本で初めて律(刑罰の決まり)と令(政治の決まり)の両方を備えて作られた法です。
天武天皇は天智天皇の意思を継ぎ、天皇中心、中央集権の国家を目ざしていました。
そのあとを継いだ、天武天皇の孫である文武天皇の時代に完成しました。

初めて日本という国号が使われたのが大宝律令である、という説があり、「明神御宇日本天皇(あきつかみとあめのしたしらすやまとのすめらみこと)」と書かれているそうです。

しかし、残念なことに大宝律令の原本は存在していないようです。
現在おおむね大宝律令を継承している養老律令をもとにして、大宝律令の復元が行われているようです。
日本で古い令(政治の決まり)は近江令(おうみりょう)や飛鳥浄御原(あすかきよみはらりょう)がありますが、律と令がそろって成立した本格的な律令は大宝律令が最初です。
そのような重要な律令法なので、復元はぜひとも成功してほしいものですね。



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2018年12月16日

十把一絡げズ 第29回 「壬申の乱」

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こんにちは、酒保です。
今回は壬申の乱です。

壬申の乱は、中大兄皇子こと「天智天皇」が崩御された後、皇位をめぐって起こった争いです。
日本書紀によれば、天智天皇はもともと弟の大海人皇子を次の天皇として皇太子に指名していたが、のちに息子の大友皇子を太政大臣に指名して、こちらを後継者にする動きもできてたそうです。
それにより、大海人皇子は一旦大友皇子を推薦し、出家しました。つまりはお坊さんになったというわけです。

しかし、天智天皇が崩御されると、大海人皇子は挙兵して、京へと向かいました。
細かい戦争記録は省きますが、その戦いにより、大友皇子は自害。
大海人皇子は天武天皇として、天皇の座につきました。

日本の歴史において、後継者争いは、教科書に載っているだけで2回あります。
この壬申の乱と室町時代の応仁の乱です。
どちらも、弟と息子が争ったものです。今回のテーマでもある壬申の乱は天皇の座を弟と息子が争って弟が勝ちました。応仁の乱では室町将軍の座を弟と息子が争って息子が勝ちます。

とはいえ、中学社会の領域では「皇位をかけた跡継ぎ争い」であることと「天武天皇が勝って皇位についた」ということ以外は覚える必要はありません。
それ以上は趣味で覚えればよいことなので、興味を持ったらぜひ詳しく調べてみてください。



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2018年12月15日

十把一絡げズ 第28回 「中大兄皇子」

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こんにちは、酒保です。
第28回の今回は中大兄皇子がテーマです。

これまで紹介した大化の改新や公地公民、白村江の戦いなどを行ったのが中大兄皇子です。
中大兄皇子は、それらの後に天智天皇として即位します。
しかし、その即位期間は驚くほど短く、668年即位〜671年崩御とたったの3年しかありません。
斉明天皇崩御が661年のため、もっと早くに即位してもおかしくありません。
なぜ、これほど即位を遅らせたのかはまだまだ謎に包まれているそうです。

さて、中大兄皇子は即位してからの3年間に、中臣鎌足に藤原姓を与え、戸籍を作っています。
中大兄皇子のころにやったことのほうが多く、また目立つため、教科書では天智天皇ではなく中大兄皇子として重要語句にされているのかもしれませんね。


中大兄皇子について覚えるべきことは、「大化の改新」「公地公民」「白村江の戦い」、そして「跡継ぎ争いを残した」ということです。
最後のものは明日のテーマの予定ですが、覚えること自体はそこまで多くはありません。
しっかり、関係性をノートにまとめ、覚えるようにしていきましょう。



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2018年12月14日

十把一絡げズ 第27回 「白村江の戦い」

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こんにちは、酒保です。
今回は白村江の戦いについてです。

白村江の戦いは、中学校の歴史教科書で初めて出てくる外国との戦いです。また、日本が敗北した3回の戦いのうちの1つです。
古墳時代にも朝鮮で戦っていたようですが、細かい戦いの様子や教科書の本文で名前が出てくる戦い、という点での初めてですね。

白村江の戦いが起こった背景はどのようなものだったのでしょうか。
朝鮮半島の端にある百済という国が滅ぼされたところから話は始まります。
百済という国は、日本(当時は倭国)と親交のある国でした。その国が唐(中国)と新羅(こちらも朝鮮の端にある国)に滅ぼされたため、日本はその救援と復興のために兵を送ります。
その結果、白村江(今の錦江下流との説が有力。まだ確定していない)にて、戦いとなりました。

この時の日本・百済軍の戦いは、兵の数が敵より少ないにもかかわらず、攻め方がずさんだったようです。
そういった理由もあり、この戦いは唐・新羅連合軍の勝利に終わります。
そして、日本・百済軍は崩壊し、百済の復興はかなわず、日本も朝鮮の権益すべてを失うこととなりました

この戦いの後の日本は、大陸からの攻撃に備えて、九州にある大宰府の守りを固めます。
土塁と水堀でできた水城をつくり、さらに山野峰には大野城などの山城をつくります
結局、大陸から唐や新羅が攻めてくることはありませんでしたが、日本側の危機感も大きなものでした。
実際、攻めてきた場合にどうなるかはわかりませんが、危険な状態であったことは確かでしょう。

結局、この白村江の戦いは日本本土には影響を与えませんでした。
しかし、朝鮮での権益や日本人の精神には大きな衝撃をあたえました。
この危機感が、日本を統一した国家へと導いていったのかもしれません。
敗北した国は悲惨な目に合うことが世の常ですが、この戦いの結果はまだよかった方なのかもしれませんね。



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