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2018年12月03日
十把一絡げズ 第17回 「大和朝廷」
こんにちは、酒保です。
今回のテーマは大和朝廷です。
大和朝廷は現在の日本のもととなった連合体です。
大王(おおきみ)を中心に、近畿の豪族が連合して作られたといわれています。
大和朝廷は、中国と外交を行い、朝鮮半島の軍事的指揮権を認めてもらったり、王様としての地位を保証してもらったりしていました。
このころの日本は、中国と対等な存在として外交をしていたわけではないようです。朝貢を行いながら、中国などの大陸から様々なことを学びました。
このころの王家が現在の天皇家に直接結びついているかどうかは微妙なところのようですので、教科書ではあまりその辺には触れていません。
また、教科書では「大和朝廷」「大和王権」「大和政権」と様々な言葉が同じものとして扱われています。
テストでもどれを書いても〇になると思います。
しかし、厳密には「大和の王が政治をする場所」「大和の王の権力とその範囲」「大和の政府とその政治範囲」というように違う言葉のようです。専門家にでもならなければ、使い分ける必要はないのですが、こういったことも調べてみると面白いですね。
2018年12月02日
十把一絡げズ 第15回 「古墳時代」
2018年12月01日
十把一絡げズ 第14回 「卑弥呼」
こんにちは、酒保です。
今回は「卑弥呼」です。第14回にしてようやく出てきた日本の人の話です。
卑弥呼は邪馬台国の女王です。
邪馬台国の場所については諸説あり、畿内説と九州説が強い勢力を持っているようですね。
どうやらたどり着くまでに苦労すれば苦労するほど多くの給料がもらえたということで、倭人伝を書いた人がさばを読んで距離を書いていたのではないかともいわれているそうです。
卑弥呼は国々の争いを鎮めるために各地の支配者に推されて女王になりました。
3世紀の中ごろには、まじないなどの力を用いて30ほどの国々を従えていたそうです。
倭人伝には「神に仕え、夫はなく、弟が助けて国を治めている。1000人もの女の召使いをおいている」とあり、大きな勢力を築いていたことがうかがえます。
卑弥呼や邪馬台国は、資料が少なく、論争となっていることが多くあります。
場所もそうですし、古墳時代の大和政権の前身である、という説もあり、その是非についても論争となっています。
こういった多くの謎を抱えていることが、様々な人を引き付ける魅力となっているのかもしれませんね。
2018年11月30日
十把一絡げズ 第13回 「縄文土器と弥生土器」
こんにちは、酒保です。
今回は「縄文土器と弥生土器」です。
世界で最古の土器と考えられているものは、青森県大平山元遺跡から出土した縄文土器です。
おおだいやまもと遺跡です。読めましたか?私は読めませんでしたが……
すごいですね。中学生は割と「日本はいろいろ遅れた国だ」と考えている人が多いです。
教科書を見ると、こういった日本の先進性を示すことはあまり書かれていないので仕方がないのですが、残念なことです。
まあ、それゆえにこういった日本のすごいところを知ると、感動して歴史が好きになったり、歴史に興味を持ったりしてくれるので、そういった点では私個人は助かっています。
私は歴史を学ぶことは、「自分の国のすごいところを知ること」、そしてそれにより「自分の国を好きになること」が一番の目的だと考えています。
今後も、日本のすごいところを探しながら、その紹介をしていきたいと思います。
2018年11月29日
十把一絡げズ 第12回 「弥生時代」
こんにちは、酒保です。
今回は弥生時代がテーマです。
弥生時代といえば農耕が始まったというイメージが強いですが、縄文時代との境があいまいとなっているというのは先の記事の通りです。
しかし、それ以外にとても大きな出来事があります。
それは、「歴史上はじめて日本のことが文章で記録された」ということです。邪馬台国や卑弥呼については以降の記事に譲りますが、それらの話や当時の日本の様子についての話などが中国の歴史書「魏志」の倭人伝には記されています。
その正確性については棚上げしますが、私はこの書が記されたのが日本の歴史の始まりではないか、とも考えています。
そして、その書にも書かれ、考古学でも肯定している通り、弥生時代は争いが始まった歴史でもあります。農耕ができる場所をめぐる争いは、今後どんどん激しさを増していきます。だんだんと日本の形が出来上がっていく時代です。
このころは覚えることが多くありませんが、みなさんよく覚えている時代でもあります。ということは、ここは点取り問題ではなく、落としてはいけない問題が出題される時代という考え方もできます。
そのあたりを念頭に置いて、中学1年生の最初のころに覚えたことを思い出してみてください。
2018年11月28日
十把一絡げズ 第11回 「竪穴式住居」
こんにちは、酒保です。
今回は「竪穴式住居」についてのお話です。
竪穴式住居は縄文時代から使われていた住居です。
意外と最近まで使われており、江戸時代にも使われていた記録があるようです。
また、世界ではあまり聞かない住居ですが、実際は世界中で使用されたタイプの住居のようです。
学校の授業では名前しか聞かない竪穴式住居ですが、穴を掘ってつくる半分地下に埋まった形の住居であることはあまり授業で取り扱われないように思います。
利点としては、壁が土なので木材などが少なくて済むことや手軽に天井を高くできるということが考えられます。また、地震などがおこっても壁が崩れない(倒れない)ことなども想像できますね。
正直私は竪穴式住居についてあまり知らなかったのですが、実際に調べてみると優秀な住居であったのだと気づきました。
現代では木材に様々な性質を付与したり、床暖房や防音など、様々な特徴をもつ家を作れるので、今更竪穴式というのは考えられないです。しかし、古代の住居とバカにできないくらい良い住居ですね。様々な遺跡で出土しているようなので、ぜひその復元モデルを見に行ってもらいたいと思います。
2018年11月27日
十把一絡げズ 第10回 「縄文時代」
こんにちは、酒保です。
第10回の今回は「縄文時代」です。
ようやく日本に帰ってきましたね。
中学校の歴史は先に世界のことを書いて、そのあとに日本の話に戻るので、実は世界の話と日本の話がリンクしにくいのです。
きちんと年表を見たり、まとめたりしないとその辺の理解が進まないのですね。
しかし、逆に改めて教科書に付属している年表を眺めてみると、意外と世界の出来事が古い時代のことだったり、世界と日本で同じころに重要事件が起こっていたりして面白いですよ。
また脱線しそうなので、ここは話を戻しましょう。
縄文時代の日本人は狩りや採集、漁を中心に行っていましたが、農耕も全くしなかったわけではないです。
栗やドングリなどを拾うほかに、その管理や大豆の栽培なども行っていたようです。
私が小学生の時には弥生時代になって稲の栽培が始まったと聞いていましたが、今では縄文時代には稲の栽培が始まっていたという分析がなされています。
じゃあ、縄文時代と弥生時代を分ける基準は何なの!となりますが、考古学界でも諸説あるようで、なんともあいまいな状態になっているようです。
他にも、分析が進むにつれて、すさまじい縄文時代の実態が明らかになっていくのかもしれませんね。
日本大好きな酒保としては、ぜひそのような未来を願いつつ、本日はお開きとなります。だんだん長くなってしまっていますが、読んでいただきありがとうございました。
2018年11月26日
十把一絡げズ 第9回 「インダス文明」
こんにちは、酒保です。
第9回の今回は「インダス文明」です。
インダス文明のモヘンジョ=ダロはかなり発達した下水道などが整備されていて、世界最古の看板が発見されているとのことです。すごいですね。
むしろ、世界最古だと言い切れるような分析ができる現在の科学もすごいと思いますが。
そして、結局その看板に何が書かれているかはまだ解明できていない、と。
考古学の分野では何万年、場合によっては何億年もさかのぼれるのに、文章はたかだか数千年で読める人がいなくなってしまう。さらに、文字がない場合は細かい出来事どころか、大切なことすら正確には伝わらない。
日本の建国の歴史がまさにその例ですね。正確な建国のあらましが残っていない。
こういった残っているのに読めなかったり、残っていないから伝わらなかったりするところに、歴史の面白さを感じています。
なんだか2日続けて話がずれてしまいました。
しかしまあ、正直この辺の歴史について中学生が覚えることはほとんどないので、仕方がないですね。
2018年11月25日
十把一絡げズ 第8回 「孔子」
こんにちは、酒保です。
第8回の今回は「孔子」です。
儒教は現在も韓国などで強く根付いていますが、そもそもは孔子の教えなのですね。
孔子の教えを弟子がまとめたものが「論語」、そして彼の弟子として「孟子」と「荀子」などの弟子がいます。
孟子は性善説の人です。人は生まれながらに善なる存在であり、人が悪いことをするのはそれを忘れているからだ、というようなことを言った人です。
そして荀子は性悪説の人です。人は生まれながらに悪なる存在であり、人が良いことをするのは善なることを学んでいくからだ、ということを言った人です。
2人とも、人は良いことも悪いこともする、という結論は同じですが、「人の本性がどちらか」ということに違いがあるのですね。
というわけで、今回は孔子がテーマなのか、孟子・荀子がテーマなのかわからなくなりましたが、記憶の参考していただけたら幸いです。
2018年11月24日
十把一絡げズ 第7回 「中国文明」
こんにちは、酒保です。
第7回の今回は「中国文明」です。
中国文明は黄河や長江の流域で発達しました。
一応補足しておくと、青銅器が発達したのは殷という国ができてからです。紀元前4000年〜3000年のころから青銅器が使われていたわけではありません。
また、甲骨文字はのちの漢字のもとになったということは有名な話です。他にも、政治の方針を占うまじないに使われたともいわれていますが、中学校の中では知っている必要がない知識です。
中学校レベル、というと「中国文明では甲骨文字を使っていた」ということを覚えていればよいだけですね。
このころの日本はといえば、縄文時代中期です。
大陸での文明の発達がいかに早いかがうかがえますね。