2019年03月22日
十把一絡げズ 第77回 「鎌倉文化」
こんにちは、酒保です。
今回は鎌倉文化についてやっていきましょう。
鎌倉時代の文化は武士の気風を反映した文化財が多くあります。
文学作品では以下の4つは覚えておきましょう。
・琵琶法師によって語られた「平家物語」
・鴨長明の「方丈記」
・兼好法師の「徒然草」
・藤原定家らが編集した「新古今和歌集」
平家物語は有名ですね。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」のフレーズは聞き覚えがあるのではないでしょうか。
国語の授業などでも扱われる有名どころですが、その内容は平清盛を輩出した平家の栄華と没落を描いた軍記物語となっています。
私が好きなのは徒然草です。
兼好法師が思いついたことをつらつらと書き記したこの書は、当時の人たちの様子についてもうかがい知ることができます。
そして、その内容も「四季が移ろうところが美しい。秋が一番というが、春がよいと思う」とか、「色気にまどわされるのは仕方がない。仙人も惑わされているのだから」とかいった兼好法師の趣味についての話から、「字が下手でも手紙は書くべきだ」「やるべきだと心に決めたら他のことには構わずにやり遂げるべきだ」といった教訓話までいろいろと書かれています。
昔から人間の考えることは変わらないな、と思わされる徒然草は、ぜひ読んでみてもらいたい書の1つです。
書物以外では、金剛力士像も鎌倉文化を代表する作品です。
運慶ら仏師が作り上げたその像は、武士の気風をこれでもかというほど表しています。
国風文化までの仏像が、菩薩などの優し気な顔をしていたことを思い出していただけると、その違いについて感じ取れるのではないでしょうか。
このように、鎌倉文化はこれまでとは大きく異なった文化となっています。
公家(貴族)の文化である国風文化と武士の文化である鎌倉文化、その違いを比較して覚えておきましょう。
まんがで読む平家物語 (学研まんが日本の古典) [ 薙澤なお ] 価格:1,404円 |
価格:658円 |
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8657416
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック