2018年12月18日
十把一絡げズ 第31回 「大宝律令2」
こんにちは、酒保です。
今回は大宝律令の第2回です。
1Pに収まりきらなかったものは、今後も2本立てにしていくかもしれません。
さて、前回は大宝律令の重要性をテーマにしたので、今回は内容をテーマにしましょう。
大宝律令に書かれた政治制度では、中央に天皇のもとで政治の方針を決める太政大臣や政治の様々な実務を分担する八省などの役所がおかれました。
地方は国・郡に分けられ、それぞれ国司・郡司と呼ばれる役人が納めました。
国司には中央の貴族を任命し、都から派遣されました。郡司は地方の貴族が任命され、国司の監督のもとで民衆を支配しました。
大宝律令は唐の制度にならって作られています。
しかし、その内容は日本の実情に合うように変えられています。
例えば、祭りを行う神祇官をほかの役所から切り離して、独立させたこともその1つです。
日本では、飛鳥文化しかり、大宝律令しかり、のちの国風文化しかり、外国から良いものを取り入れて、そのよいものを日本の実情に合わせて変化させていくことが行われています。
古事記に載っている神話の時代より、よその文化や神話を受け入れ、実情に合わせて変化をさせることを日本人は行ってきました。八百万といわれるほど神様がいることも、そういったなごりなのではないでしょうか。
律令をつくったこと、律令国家として今後しばらくの日本が発展することを、中国のパクリと思う人もいます。
しかし、よいものをよいものとして取り入れていく姿勢は、いつの時代でも必要なのではないでしょうか。
経済発展を果たして、周りの国に文化や技術を伝える側に立った現代日本ですが、まだまだ、海外の良い文化・技術を学ぶという態度は持ち続けていたいものです。
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