2016年02月11日
自分が変われば世界は変わる
なんていうか、自分のことを過小評価している人が多いですね。嫌味なくらい自信たっぷりなのも見ていて気分良くはありませんが、謙虚すぎるのもどうかと思います。実にもったいない。
バレエのレッスン後、こんなことを言う人がいました。
「先生がすごく真摯に教えてくださっているのに全然上達しなくて本当に申し訳ない。私はバカだからできないんです。頭の中には脳が欠片しか入ってないんですよ。」
これを聞いて驚きました。この方、いつも美しく動いておられるので、私は密かにお手本にさせてもらっていたからです。驚いたのと同時に自らを過小評価する姿がとても残念でした。もしかするとただ謙虚なだけで、本心ではここまで卑下していないかもしれません。でも、ネガティブな言葉を吐いてしまうのはとてももったいないことです。
この記事(「誰でも130歳まで生きられる」と95歳のヨギが言ってます)でも紹介していますが、自分の身体は自分の思考でコントロールすることができないと言われています。「体は正直」で「カラダ様は偉い」のです。上達しないなどと考えたり言葉にしてしまうことで自分に制限をかけていることになります。
ここでひとつ矛盾が。
カラダ様は偉くて自由意志のコントロールは効かないはずなのに、自分で自分に制限をかけるってどういうこと?自分で制限をかけられるなら、自由意志でカラダをコントロールするのも可能なはず。これはつきつめていくと脳科学の専門分野になるので、私には何が正解なのか明確にできませんが、いわゆる「引き寄せの法則」で言われていることも答に含まれるのではないかと考えます。
引き寄せ系で言われているのは、自分の望みはすべて実現しているということ。知覚している世界は願望実現後の世界だということ。上達して自在に動けるようになりたいと願うからその通りの世界が展開されている、つまり、理想通り動ける自分がいる世界ではなく、「上達したいと願う自分」がいる世界が出来上がっているということになります。95歳のヨギが言っている「あたかも具現化したようにイメージすることで脳は筋肉や神経回路を再生する。」というのはこれと同義だと思います。「130歳まで生きたいと願う自分」を願うのか、「130歳まで生きている自分」を当たり前とするのかの違い。
そして「今がすべて」ともよく言われています。過去の積み重ねで現在があるのではなく、今この瞬間にすべてが存在し、この瞬間に過去が作られる、と。だから自分を否定しちゃいかんのです。自分の世界を変えたいならこの瞬間に自分で自分を肯定することから始めるのが肝要かと思うのです。もひとつ言うと、自分に素直になることも大切。
まあ、私もまだまだネガティブに引っ張られることが多いので偉そうなことは言えません。心がけているのは、他人の価値観に没入しないこと、自分自身を感じきることです。そして、出来なかったことを悔やむのではなく、そこにひとつでも気づきがあればよしとしています。
「不出来な生徒でごめんなさい」と謝られるより、どんな些細なことでも「今日はこんな感覚を発見した!」と報告してきてくれるほうが先生も嬉しいはず。上手な人と比較して自分の不足分を掘り起こすのはやめて、自分の感覚に焦点を当てる。考え方ひとつ、物事の捉え方ひとつで世界は変わる。これが「自分を変える」ということなんじゃないかな。
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