一昨日の悲しい事故から、2日経ちました。

テレビや新聞などの報道を観ると、まさかこれほどまでと驚くくらい、
三沢さんの事が扱われています。ＮＨＫのニュースでも報道されていた
くらいだし。

正直、プロレスはどうしても世間的に扱いが良くないので、普通広く
取り扱われる事はないのですが、改めて三沢さんの存在がいかに大きい
ものだったかを物語っていると思います。

私自身も一昨日、昨日と、何かポッカリと心に穴が開き、ずっと気が
抜けたような感じでした。
何か身近な知り合いが亡くなったかのような感覚でした。
直接面識のない、有名人が亡くなった事で、こんな気持ちになったのは、
初めてです。
そして改めて、私の中でも三沢さんの存在が大きかったかを思い知らされ
ました。

私は物心ついた頃からプロレスを観ていて、三沢さんの試合も2〜3ヵ月に
1度は会場に観に行っています。
1番好きなレスラーは迷いなく、「三沢光晴」でした。20年近く応援して
きました。


プロレスに興味ない人や否定的な見方をする人が聞くと、馬鹿げていると
思うかも知れませんが、 三沢光晴は私にとってのヒーローでした。
誰でも少なからず、自分にとってのヒーローや憧れのスーパースターが
いるように、私にとっての最大のヒーローであり、スーパースターでした。
リング上での強さもさる事ながら、人間性や器の大きさ、優しさ、リーダー
シップも一流で、男が惚れる男でした。

日本武道館やその他の会場で数えきれないくらい、三沢さんのメインの試合
を見てきましたが、毎回観た後、必ず心の底からの充実感と感動が残ります。

正直、私も立ち直れないくらい低迷しているどん底の時期もありましたが、
そんな時、三沢さんの試合を観ると、何かすごく勇気とパワーがもらえるし、
立ち上がる力がもらえるんですよね。私は三沢さんに随分、助けられて
きました。

とにかく今まで、計り知れない程の勇気、元気をもらってきたな…、と
感じます。

「ご冥福を…」、って言い方はしたくないので、代わりに…、


今まで本当にご苦労様でした。そして何度言っても言いつくせませんが…、

『ありがとうございました』。


そして、社長とトップレスラーの大黒柱２本をいっぺんに失い、深い悲しみ
と混乱の中にあるにも関らず、プロレスリング・ノアの皆様は、事故翌日、
そして今日も予定通り、試合を行いました。
本当はそれどころではないタイミングだから、試合を中止にしたかったと
思いますが。
その英断に敬意を表したいと思います。


ここまで長々と書いてきましたが、もう少しだけ書かせてくださいm(__)m


三沢さんは全盛期に比べれば、衰えはあったものの今でも、プロレス界の中
では紛れもないトップクラスの実力者です。ハンパなく強いです…。
そして、プロレスリング・ノアの社長としても、精力的に活躍されていて、
今、亡くなるべき人ではありません。それもリング上で…。
それは誰もが感じる事でしょう。

…でも、事実として残ったのは亡くなった事。
プロレス界No.1の「受け身の天才」が、投げ技を受けてリングで亡くなった
という事。


…世の中、いつ何が起こるか分からないという事を、改めて思い知らされ
ました。


これはあまり普段口にしない話ですが、私は20代の頃、身近な大好きな人
を亡くした経験があります。自分にとって精神的に1番近く深い存在を失い、
その直後しばらくは深く憔悴し、どうしようもないくらいの喪失感を味わい
ました。
時間が経つにつれ、少しずつ立ち上がる力を取り戻しましたが、その後
改めて、身近な大切な人が亡くなった事を考えてみて、感じた事が、「命」
と「時間」の重さです。

身近な人が亡くなると、人間は必ず死が来て、死に向かって進んでいるん
だなと再認識します。だからこそ有限である「生のある」時間、「今一瞬」
を大切にしなきゃと強く感じます。

私は昔、大切な存在をそれぞれ亡くしてきて、「時間」の大切さを強く
意識し、実践してきました。

だからなのか、今回三沢さんがトッププレイヤーとして、突然亡くなった
事はすごく考えさせられました。

やっぱり「今日」であり、「今一瞬」を大事にしなきゃいけないよね。
私には（皆さんもそうですよね）、これからやらなきゃいけない事が
たくさんあるから。

今回は、長々と書きましてスミマセン。。そして読みづらい文章でした
でしょうが、最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m