「江戸姉様結髪100選」
結髪=けっぱつ、と読みます(ゆいがみ、と読む場合もあります)
私の一番好きな江戸姉様で、あまたある日本髪の結髪を100種類作ってみようという企画です
記念すべき第一話は、
001「大垂髪(おすべらかし)」
女性が髪を結い上げる前は、長く垂らした髪が主流でした
動きやすくするため、束ねたり結い上げたりしたのが結髪のはじまりです
おすべらかしは、公家女性の正装で用いられる髪型
今でも皇族女性や、お雛様のスタイルとして馴染みがあります
上巳の節句(桃の節句)の季節、
結髪が盛んに行われる直前の髪型ということで、第1話目は大垂髪をお届けします
大垂髪にはいろいろなバリエーションがあります
袖のない江戸姉様では、つじつまが合わず、再現しきれない部分も多くあります
細部なども省略していますので、実際の正しい形とは異なります
あくまでも「江戸姉様」らしく仕上げるため自己流にアレンジをしていますので、
ご了承の上、お楽しみ頂けたらと思います
<私の考える江戸姉様らしさとは>
・究極の簡略美
あねさまは、手も足もない、時として目鼻もない。
ぎりぎりのところまで姿を省略し、その姿故に美しさを感じるものが姉様です。
・日本髪の美しさを見せるもの
日本髪の美しさは、外国には類を見ない複雑かつ華麗なもので、
その時代の流行によって生まれたさまざまな髪型を模したものです。
髪型の美しさを強調したものが姉様です。
主に、後ろ向きに置かれるのもそのためです。
・身分、年齢、職業などを忠実に表している
江戸姉様の特徴は、その時代を生きたあらゆる女性の姿・風俗を如実に写し取っているところです。
町娘か芸者か分からないような姉様は、江戸姉様ではないというのが心情です。
・髪はもっぱら白紙を用いる
江戸姉様の頭はもっぱら白い半紙を用いています。
昔は黒い紙がなかったので、白い半紙でそのまま作りました。
黒くしようとか、白いままではおかしいと考えないところがすごい。
今は、黒い紙はいくらでも手に入りますが、昔の面影そのままに、あえて白半紙を使っています。
(※注 例外的に髪を黒くする場合もあります)
それではどうぞご覧下さい
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