蒸し暑い一日でした
今日は雷雨?だというが本当に降るのか?
湿気と気温で、蔦の勢いがすごい
<本日の稽古>
今日は目からウロコの三味線の構え方を教えてもらいました
三味線初心者にも分かりやすい、失敗しない三味線の構え方の方法
とにかく扱いづらい三味線
四角い立体のエッジを膝の上に置いて安定させるという、世にもめんどくさい楽器
四角い側面の平らな面を置くのではないのですから、
最初はゴロンゴロンして不安定でなかなか定まりません
体格は一人一人違うので、なかなか決まった目安などは無いのです
口や目盛りで説明出来るのもではありません
体感で覚えるしかない
初心者が、まず最初に苦労してつまづいてしまう難関
(私もそうでした)
先生は、三味線が初めてという人がみんな苦労する点なので、
どうやったら分かりやすく体感で覚えてもらえるかを考案したのだそうです
重点力学というか構造学の観点からの考え方・・・これなら感覚を上手くつかめそうです
初心者でなくとも、毎回の確認に役立ちます
先生の新発想がすごい!!
↓その方法はコチラ
絵でないと説明できないので、簡単な図解を描いてみました
1.椅子に座り、目を閉じて両手を広げる(肩の高さまで)
2.そのまま(目を閉じたまま)肩や腕の力を抜いてだらーんとしてみる
3.そのまま(目を閉じたまま)、自分の膝上・もも辺りにふっと手を置いてみる
何気なくふっと
何も考えず楽なところに置いてよい
その右側の手を置いたところが三味線の胴を置く場所
なんだそうです
確かに三味線は肩の力を抜いて、ちょっと猫背っぽい姿勢で弾くんですよね
4.次に三味線を左手で持ち、一番水平に安定するところを持ってキープ
かなり胴の付け根に近いところだというのが分かります
5.そこをそのまま体の中心に持ってくる
そして、さっき膝上に右手を置いた辺りに胴を置きます
6.そして、糸巻きがだいたい左の耳たぶ辺りの高さがかっこいい位置
左手で棹を持たなくても、三味線の胴に右腕を乗せるだけで安定します
それが自分に最適な三味線の構えです
ⓒH.Takamori
この考え方はとても分かりやすいです
今更ながら目からウロコでした
これを教わって、私も振り返って考えました
何故、三味線の構えがなかなか決まらないのか、膝の上でゴロゴロ不安定に感じるのか・・・
三味線というのは、見た目や自分が想像しているよりはるかに
重心が独特過ぎる楽器
そして、胴の形は思っているよりはるかに
サイコロ状
このため、何となく想像や先入観で扱っても果てしなく不安定なだけで、
自分の頭だけでは、なかなか解決に至らない
初心者はこの独特な重心感覚がつかめないため、余計分かりにくいのだ
確かに、三味線の重心や構造などについて最初にじっくり教わる機会はあまりない
山口先生に、特別講座「三味線の構造と仕組み」をやってもらわねばなるまい・・・
その他、テキストで唄の譜の表し方を勉強
唄が入っている場合、唄の楽譜まで一緒に書いてあるとゴチャゴチャになってしまうので、
唄の譜はかなり省略されて書かれます
数字の下に小さな点一個、二個、点なし、の区別で3本の糸を表します
これは目が良くないと唄えない・・・
ていうか、三味線の譜を見ながら弾いて、その下の唄譜を見ながら唄うなんて
神業にしか見えん
テキストもあと、5、6曲を残すところとなりました
次回は「お伊勢参り」から始めます
先生から着物の端切れをいただきました
ちりめん地、紅絹の襦袢、八掛地、夏大島などなど
かわいい巾着、蛸唐草の綿風呂敷のおまけ付きです
ありがとうございました
帰りは予定通りの豪雨になりました
バケツをひっくり返したような物凄い雨でした
おおたかTX駅構内は、天井から滝漏れで床が海状態
私は雨雲レーダーとにらめっこしながら、雨雲の隙を突いて濡れずに上手く帰りました
5月からこの有様・・・今年は雨の被害が多そうかも
気をつけましょう
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2023年05月22日
三味線の目からウロコ
posted by konomezuki at 23:16
| 三味線関連&稽古日記