10月だというのに暑いです
私が稽古に通っている三味線教室
音福さん
『本の街』10月号に載りました
この界隈のタウン誌
とある書店でゲット(フリーペーパーです)
こういった印刷物はかなり好き
和菓子屋のカウンターなどにあるしおりなども好き
観光地のご当地PRなどの小冊子も好き
ローカルなリアル話題が面白い
早いもので、今日から10月
豊島屋本店のショーウィンドウも紅葉と月の手拭いになっており
先生の着物もぐっと秋らしく濃紫に
そうだ、本当は秋なんだった・・・
<本日の稽古>
・木曽節
木曽節落語出囃子バージョン
月の家圓鏡(四代目)さんの出囃子
木曽節は長野県民謡
「♪木曽のなぁー、なかのりさーんー、木曽の御嶽山は何じゃラホイ」というアレです
習ったことないんだけど何故知っているのかなぁ
その昔、お酒のテレビコマーシャルかなんかあったような気がする
木曽地方に行くと「中乗さん」という地酒がある
看板を見かけた時はナカジョウさんちの酒だ、とか
きっと山の名前だ、とか言い合ったけど
なかのりさんとは、材木を筏に組んで木曽川を下り運搬する人たちのことだそう
テキストにある木曽節はマジメでつまんない(?)ので、
出囃子バージョンをやります
繰り返しの後半はちょっとアレンジが違い、AとB仕様
本物の出囃子はとても弾く速度が速いです
稽古では普通に弾いていますが、
出囃子の囃子方さんは、実際には舞台を袖で見ながら
噺家さんの歩く速度に合わせて、高座に座るタイミングで曲を終わらせます
舞台は場所によって広さが違うし、その場その場で合わせなければなりません
席に着く前に曲が早く終わってしまっては白けるし、
曲が長引いて尻切れトンボに終わってしまってもおかしい
絶妙なプロ技が必要です
同じように踊りなどの時も、衣裳早変わりの後見人のOKサインをしっかり見てから、
次のフレーズに上手く繋げなげなければなりません
その間に弾くつなぎのような部分を、上手く見極めて弾くのは熟練の技です
・六下がりの練習
六下がり初体験でございます
三下がりよりさらに三の糸が低い(かなり下がる)
端唄などには絶対出てこない調子だそうです
二の糸と、三の糸の音程がとても近い
練習曲を弾くと、何となく昭和歌謡っぽい不思議な旋律
古賀メロディーふうの
[]︎ひぃ〜〜とぉ〜〜りー、さーかーばーで〜〜とか、
[]︎泣ぁくーなー、いもとーよー、いもとーよー、泣くな〜とか、
・・・青木光一とかバタやんとか思い出してしまう
(古っ!!)
・新曲浦島
『浦島』は明治期の長唄
坪内逍遙がこの長唄『浦島』をオペラ風にアレンジし『新曲浦島』と命名
六下がりの部分が出てくる曲のところです
夕暮れ時の海辺の情景が、もの悲しく美しく表現されます
この曲の中で、今まで一度も弾いたことのない初めて出てきた坪
“b”
どこ!?、と思わず探してしまった(^_^;)
9と10の間〜
六下がりともなると、聞き慣れた音が違う坪なので最初は面食らってしまいます
しかも、どんどん糸が上がってきてしまう(調子が高くなってきてしまう)ので、
六下がりは調子合わせが難しいのです
ちなみに、曲の中で調子が六下がりに変わる曲がありますが、その時はとても大変
2回に分けて回したり出来ないので、グッと握って一気に回す
回す分をよく頭に入れて糸巻きを握り、回す練習をするのだそうです
もう、帰り道はかなり暗いです
そして今日気づいたのは
17:30と18:00では帰宅ラッシュの混雑ぶりが違うということ
17:30は、速攻帰宅組のラッシュがすごい
とにかく何が何でも早く帰ろうとする人ってこんなにいるんだなぁ
みんな駅に向かって小走りに走るように突進していくし、電車もかなり混んでいる
それが18:00になると大分人が減ります
電車も若干空いているみたいだし、この30分の微妙な差!
木曽節と出囃子は、もうちょっと練習して仕上げ頑張ります〜
Copyright (C)Harue Takamori All rights reserved.
2022年10月04日
木曽節と六下がり
posted by konomezuki at 01:00
| 三味線関連&稽古日記