暑いのか寒いのか、やはり蒸し暑い曇りの日
曇りのち雨、という日は湿気で三味線が響かなくなってくる日
本日の稽古
「柳の雨(唐人お吉)」
先週、先生のお手本を弾いてもらっている最中に時間切れになってしまい、
あまりよく理解出来てない・・・
動画を調べても、皆いろいろな弾き方をしており楽譜も違っている
余計分からなくなってくるので調べるのやめた
<唐人お吉物語のあらすじ>
幕末、黒船が襲来し鎖国が解かれた時代
日米修好通商条約の折衝のため米国総領事ハリスが来日した
斎藤きちは1841(天保12)年、愛知県生まれ
幼少のころに伊豆の下田に移り住んでいた
きちが16歳のとき、下田奉行の命により、
玉泉寺に滞在していたハリスに看護人の名目で仕えることになった
ハリスには「きち」を、通訳のヒュースケンには「ふく」が差し出されたという
きちは腫れ物の病のため、数日で暇が出されたというが、
異人と交わったということで周囲から偏見を受けながら生活を転々とした
奉行所からの手切れ金で、小料理屋を開いて芸者に出るなどしたが続かず、
やがて酒に溺れるようになり、病に倒れる
ついには自暴自棄となり、50歳を迎えようとする頃、
下田から1里ほど離れた稲生沢川に身を投げ水死した
「唐人お吉」の物語は様々に脚色化され、戯曲、講談、芝居になりました
※唐人=外国人の意
「唐人お吉」のきちは実在の人物でお墓もあるそうですが、
はっきりしたことはよく分かっていません
フィクションで後世にさんざん脚色され、
きちの写真として出回っている画像も別人だということです
「柳の雨」は唄と替手がよく分かっていないと、本手が弾けません
楽譜には記入のない、4〜6のスリなどがあります
出だしと最後に「佃」が入ります
「佃」は川が出てくる曲にはよく入ります
♪ちゃちゃちゃん、ちゃらりちゃらりちゃん・・・というアレですが、
弾き方によって川幅や川の流れの勢いや、水量などを表現します
最初のちゃちゃちゃん、で流れの速度が決まります
あまりじゃかじゃか弾いてしまうとうるさいので、
二の糸を引くつもりで三の糸に当たっちゃいましたーみたいに
三の糸は小さく弾くのがコツ
これがなかなか難しくてうまく出来ない
最初のちゃちゃちゃんは、はっきりと、しっかり二の糸に当てること
途中から「ノリ変わり」といって曲調が「軽くはずんで」になったり
唄い手の唄い方に合わせなければならないところがあります
柳の雨は「ちょっと難しいかもな〜」と言うだけあって
これはまだまだ練習が必要です・・・
来月から三味線のクラスが変わることになりました
これまでの「端唄・民謡クラス」から一時「出囃子クラス」へ
発表会で出囃子を聴いて、やってみたくなってしまいました
出囃子クラスは枠が少なく、空きが最後の二コマでしたので、
今のうちに武者修行してくることに・・・
出囃子は寄席囃子ともいい、落語や寄席などでお馴染み
長唄のいいとこ取りみたいな感じです
こちらも楽しみです
全く三味線をいじったこともない超初心者が、3年9ヶ月稽古して
「柳の雨」でちょうど60曲目になりました
出来の悪い生徒に辛抱強く稽古をつけて下さった本條秀志先生には大感謝です
7月が来れば丸4年、8月にはいよいよ5年目に突入です
水彩絵の具を買ったのは小学校以来かも知れない・・・
Winsor&Newton professional water collar
やはり「牡丹色」というのに匹敵する色がない
日本画の顔料じゃないとダメかもな
Copyright (C)Harue Takamori All rights reserved.
2022年04月21日
柳の雨稽古
posted by konomezuki at 23:19
| 三味線関連&稽古日記