キンモクセイの香が漂い始めました
これが香る頃になると、やっと夏の暑さから解放されたような気持ちになります
本日の稽古は、黒田節の続き
お稽古用三味線を手に取ると、こんなふうに胴掛け紐に糸が挟んでありました
「さっき、二の糸が切れちゃってね、替えようと思ったけど、切れたのが下の方だったから、そのまま付けた」
真ん中から切れたらアウトだが、音緒切れ(下の方)や高切れ(上の方)の場合は、
巻き糸の余分を繰り出して付け直せばOK
演奏中切れた場合、いちいち引っ込んで付け替えられないからこうしておくのだそう
ただし、テレビなどの場合はさすがにNG
(先生はテレビ出演もされたのだな)
こうやって挟んでおくのかぁ(ちょっとかっこいい)
確かにこれなら間違いない
懐などに入れておいても小さいから中で見失いそうだし
まだまだ知らない事がいっぱいある
黒田節の長唄奏に入ってから
0、1、4、0n、0n、0n、は、4から0nに入る間に6を入れる
間違って弾いていたところ発覚
0、0、10n、10n、10n(ど、と、て、れ、れん)は
0、0、は押しバチで弾かない(黒田節替手冒頭の0、0、0とは違う弾き方)
同じく、0、0、4n、4n、4n(と、て、ち、り、りん)も同じ
「もーちょぉ〜っと三味線を上に上げてごらん」
「ちょっと膝の間を握りこぶし一つくらい開けてみな」
フォームに関しての注意が飛びます
三味線というのは本来座って弾くので、膝先の間は握りこぶし一つくらい開く
椅子に座っていて、ついいつもの座り方で膝先をピッタリ付けていると
三味線の置く位置が下がってしまう
この辺りは、椅子に座って弾く弊害なのだそうな
(ついうっかり、電車に座っているときの膝を付けるクセがついているなぁ)
そして胴に置く腕の位置がほんのちょっとずれていると、手首の動きが悪くなる
私はどうも三味線と体の間の腕が余ってしまう感じ
腕の長さも、ふとももの太さも高さも一人一人違うので、
こればかりは一人一人が体得する以外にない・・・
長唄奏中盤の、早くなるところが、どうしてもバチの着地が滑るので、
慌てず、しっかりとバチを打ったあと、すぐに上げない
ココが難しく、いつも浮ついた感じになってしまうのです
早くて着いていくのに必死になってしまい、そんな余裕がない
少しゆっくりめにやると多少マシに出来るのですが、
ここは軽快に行かなければいけない所なので、まだまだダメです
あっという間に時間切れになってしまい・・・
じゃあ、これもうちょっと練習して、
「宿題!!」
宿題・・・
はいっ!!
難易度高いけど、「出来たときの喜びが違うよ」
そりゃそうですわな・・・
この年になって宿題なんて日常ない
何かが出来るようになるのに頑張って練習するとか、も普通ならまずないし
「じゃー、宿題いっぱい出すよ〜」
「昔はさー、いっぱい宿題出たよねー」
「そうそう、レポート提出とか〜」
「じゃあ、毎回レポート出してもらうか〜」
「それじゃ、生徒さんいなくなっちゃうよー」
「レポートったって、音がなかったらしょうがないよ」
宿題で盛り上がる先生たち
毎回レポート提出でも、過去の記録さかのぼって提出でも、ぜんぜんOK
欠かさずここで稽古日誌付けてるし
もう秋支度の空ですね
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2021年09月16日
黒田節稽古
posted by konomezuki at 22:37
| 三味線関連&稽古日記