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2021年03月20日

「PAOとは日本の風景」

20210320-1.jpg

今日はPAOとコペンをバトンタッチしに行く日
PAOを高値で下取りしてもらったので、新しく買うコペンとほぼ同額になった
だから買うのではなく、物々交換の引き換えだ
今日で愛すべきPAOとお別れ
本当はつらい

朝、パオを掃除して装備を外し、積んでいたものを下ろした
お昼御飯を食べて、さあ出かけようとしたら
PAOのエンジンがかからない
エンジンがうんともすんとも言わない
何でこんな時に?なんで今?
ホーンも鳴らないし、ライトが付かないので、どうやらバッテリー上がりのようだ
バッテリーが上がることはしていないのにおかしい
急きょ、バッテリーを充電することにした
キーを抜こうとしたら、キーが抜けなくなった
重ね重ね何でこんな時に?!
キーが抜けなくなるなんてことがあるのか?
こういうことは珍しくないらしい
鍵穴用の潤滑油などをたらし込んで少し動かすと抜けるらしいので、
中に押し込んでぐちぐちいじっていたら何とか抜くことが出来た
全くもう、だ
バッテリーを装着して充電を始めようとしたら、
充電器がいつまでも「診断中」で数値が出てこない
まさかPAOの発電機そのものが壊れたのか?
線の接触が悪いのか?
線をいじったり、+と−の突起口をぞうきんで拭いたり、挟み直したりしていると
ようやく通電して「診断中」から「Low」に切り替わった
10分くらい充電してみてキーを捻ってみると、ライトが点灯、ラジオも付くようになった
良かった、壊れてなかった
一応ちゃんと充電されているようだ
更に5分くらいしたらようやくエンジンをかけることが出来た
良かったPAO・・・

昨日は、最後だと思ってPAOで遠出した
一日中、山道や高速道路を走っていて何ともなかったのに
しかし思い返してみると、何となくエンジンのかかりが悪かったような気がする
もしかしたら、出先でエンストして往生してややこしくならないようにと、
朝から晩まで一生懸命走って、私たちが家に着くまで頑張ってくれたのかも知れない
そんなことより
当日になって、もう少しここにいたい、
ここから離れたくないと、車なりに抵抗していたのかも知れない
PAOが欲しくて買って乗って
ごめんね、もう少し乗ってあげられれば良かったね
本当はもっともっと、いろいろ遠くへ行きたかった
でも、PAOに乗るときはとにかく何処へ行くにしても
近所のスーパーやホームセンターに行くだけでも冒険のようにワクワクした
手回しで上げ下げする窓も、
固くて開けられない三角窓も、
軽自動車よりも小さな直径の取り寄せになってしまうタイヤも、
あまり明るくないライトも、
雨漏りするトランクも、
かけにくいエンジンも、
手前から勢いよく助走を付けないと上れない長い坂道も、
異臭がすると、PAOからなのか外からなのか急いで確かめるのも
異音がすると、PAOからなのか外からなのか急いで確かめるのも
道を曲がっても戻らないウインカーも
そんなことどうでも良いくらいデザインが勝っていた
そんなPAOも発売以来、30年選手の車になった
それでもPAOはちっとも色褪せない名車だ
今でも人を魅了して止まない車だ
写真も一杯撮った
どこの風景にも合う車だった
PAOは日本の風景そのものだ
本当に本当にありがとうね
私たちの気持ちを幸せにしてくれた

ところどころが錆びてキリが無い状態でも
「そんなのご愛敬です!」「とにかく状態がいい」と言ってくれる車屋さんに預けるのだ
このまま乗って乗り倒して、後は廃車しかないところまで乗っても最後が可哀想だ
今後益々、もっと貴重な車になるんだから
これ以上ない高評価のところに預けるんだから
さあ行こう
約束の時間も迫っている

そして出発直前になり、PAOの助手席側の下から何かの水漏れが発生(冷却水?)
PAOも別れが辛くて涙を流したのかも知れない

車屋さんで、いろいろ手続きをして帰ってきた
帰ってきた途端に車屋さんから電話が鳴った
机の上に忘れ物
「コペンの車検証」
誰も気がつかない
忘れ物ないですね、と確認し合ったのに何故だ?
最後の最後まで、PAOが自分以外の車を所有することに抵抗を示したのか

連れて帰ってきたコペンには、ガソリンが少ししか入っていないので、
給油しようとガソリンスタンドで給油の蓋を開けた
すると中にまさかの
「ハイオク」のシール
ええ?これってハイオク車だったか?
その場でどちらか確認出来ずにガソリンは、入れず仕舞い
(あとで調べたらどちらでも大丈夫なことが判明)
まだまだ最後の最後まで、PAOが自分以外の車に乗って走らせないようにしているのか

私だってずっと乗れたら乗ってあげたい
ずっと手元に置いてあげたい
でも、コペンも実に不思議な縁でうちに来ることになった
しっかり交代したんだから
いつまでもPAOを引きずっていたらコペンが可哀想だ
二人とも似たもの同士なんだから仲良く頼むよ
これからもずっと唯一「PAOとは日本の風景」であることは変わらない

コペンが来た次の日、一日中雨が降っていた
屋根をオープンにしたところの写真を撮ろうと思っていたのに
PAOの涙雨だね
庭にPAOがいないのを見るとさびしい
いつかまた乗るかも知れない
その時はよろしくね



Copyright (C)Harue Takamori All rights reserved.
posted by konomezuki at 15:01 | PAOとは日本の風景