師走入りの最初の稽古
もうカレンダーが最後の一枚だ・・・
どんより曇って寒い日です
一気に冬になりました
タワーパーキングの蔦が紅葉しています
昨日雨が降って、今日はだんだん乾燥している最中
稽古場の三味線の二の糸の糸巻きが緩んで止まりません
雨の日の次の日はよくこうなります
家で使っている自分の三味線はネジが付いている仕様なのであまり気になりませんが
いくら押し込んでも止まらない
先生は糸を引っ張ってうまく直します
(こういうことが舞台で怒ったら焦るだろうなぁ・・・)
本日の稽古
・毎回最初に行っている祇園小唄
とにかくずっと手こずってなかなか上手く弾けない祇園小唄
楽譜の紙もだんだんよれよれになって来てしまいました
この楽譜の替え手は難しいので、秀志先生も本條秀太郎師匠とのデュエットでは手を変更しています
先生も替え手を引きながら唄うのは無理だそうです
お墨付きの難しい曲なので仕方がありません
ゆっくりめに弾くと比較的うまく行きます
やはり慌てないで落ち着いて弾くことが大事
前回よりは良くなりました
来週もう一度(最終の?)おさいらいをします
先生もいい加減飽きてきたと思いますが、ダメ生徒に辛抱強く付き合って下さいます
・潮来音頭
力を入れずにてんしゃ、てんしゃを繰り返すのは大変です
ずっと繰り返しが続く音はうるさくならないように注意
アヤメの咲いている水郷、浅い川を舟がゆく感じで、緩〜くのっぺり進む感じ
勢いよくじゃんじゃか弾かない
潮来音頭と潮来甚句はセットで弾くことが多いです
メドレーのように途中から潮来甚句に変わりますが、
てんしゃてんしゃ、てんしゃてんしゃ、のたった二小節のインターバルで
調子の変更をしなければなりません
とん・ち・てんしゃ、てんしゃてんしゃ、てんしゃてんしゃ、てんしゃてんしゃ
どん、ちゃちゃんちゃ、ちゃんちゃちゃんらん(どん、から潮来甚句が始まる)
↑赤字の間に、二上がりから本調子へ完了しなければならんのだぞ!!
E難度
出来るのか?アタシ
二上がりから本調子に変えるのは難しいのだそうです
本調子から二上がりにするときの方が楽なのだそうです
二の糸を緩めて音を下げるのですが、下げたつもりでも音が上がってきてしまうので、
いったん下げ気味にしてから上げて調節します
いったん下げてから上げるなんて
余計に時間がかかってしまうではないか・・・無理すぎる(ToT)
・潮来甚句
潮来甚句の出だしの「しゃん」はケ
音を消します
しゃんが出てくるところは全部消します
4つ並ぶ音の二番目にアクセントが来ます
こちらは、更に延々繰り返しのフレーズが続きます
だんだん振りが小さくなってきて、間が詰まりテンポが早くなってしまいがちなので注意
バチの着地が滑らないようにしっかり着地して、大きく振り下ろす
しかも振り下ろすときには力は入れない
力を入れなくて済むように大きく振る
力を抜くというのはなかなか難しいものです
それに繰り返しパターンを続けていると、何小節か数えていても絶対分からなくなります
歌詞を聴いていないと分からなくなってしまいます
(先生もたまに間違えることがあるくらい紛らわしいです)
単純な繰り返しパターンは、簡単そうだけど難しい
先生曰く
「今、すごいことやってんだよホントに 出来なくて当たり前なんだから」
確かに出来なくて当たり前・・・そんなにすぐには出来たら大変
「すぐ出来たら、そんな簡単にやるなよ、ってなっちゃうよ」
「これは、師匠直伝だから」
師匠直伝の技か・・・
先生がこの甚句を教わったときは、
師匠から「じゃあ、アレやろうよ」と軽く言われたそうですが、
唄もよく知らなかったしあの時は目が白黒だった・・・
先生でもそうなんだから、やはり難しい曲なのだな
それを聞いて少し安心する
↓潮来音頭の古い絵はがきをプリントしてみました
今年も大詰めになって来ました
年内に「潮来出島」まで行けるか・・・?
目指せ潮来三連チャン制覇
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2020年12月03日
潮来音頭&甚句
posted by konomezuki at 21:34
| 三味線関連&稽古日記