夏至から数えて10日くらい、小暑(7月7日・七夕の節句)までの5〜6日くらいの間のことを
二十四節気七十二候では、半夏生(はんげしょうず)と言います
ハンゲショウは、片白草(カタシログサ)、カラスビシャクとも言われる植物
半夏生の頃、ちょうど葉が半分白粉で化粧したように白くなるのでこの名があります
半夏生が先なのか、半分化粧したように白くなる片白草が先なのか・・・?
半夏生は実は大事な節目で、
農家ではこの頃までに田植えや畑仕事などの農作業を終える指標とされていました
そして、半夏生の頃に降る雨は、思わぬ大雨になり被害をもたらすので、
半夏水、半夏雨、などと呼ばれて昔から気をつけていたようです
まさに今日から明日にかけて西日本〜東日本にかけて大雨に警戒、というのがそれですね
花が目立たないので、代わりに葉っぱが白くなって花の代わりをしているのだそうです
私はこの半夏生が好きなのです
紫陽花も終わりに近づき、凌霄花(ノウゼンカズラ)も散り始める中、
地味で目立たないけれど、涼しげで侘びた雰囲気が梅雨時にピッタリな風情
二十四節気の記事詳細↓ボテキン節気綴り「夏至」
https://konomezuki.com/botesekki/10geshi.html
石榴(ザクロ)の花もしかり
花としてはそれほど美しいとは言えないけど、
独特のオレンジ色が点々と緑の木に点る姿が、暗い雨模様の日にピッタリ
落ちた雌花は、お弁当のタコウインナーにそっくり
(石榴というと、藤枝梅安を思い出します)
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白粉を 雨に流され 半夏生
by 十字雀(むしもちすずめ)
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2020年07月03日
半夏雨
posted by konomezuki at 16:32
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