(昭和40〜50年代くらい?)
何でも、引退した人形作家の師範が残していったものらしい
当時使っていたままにされており、切り抜いたりしたものなどもあるが、大半は未使用とのこと
いったん人手に渡った後、リサイクル業者(愛知県)から出品
届いて開けてみると・・・
↓いせ辰の千代紙
お馴染みの定番柄
高そうなやつも・・・
姉様づくし、こけしづくし
玩具づくし、纏づくし
極彩色のものも
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↓そしてこのようなたとう入りの千代紙
武藤江戸あねさま会15周年記念?!
扇令版というのは足立区の木版画摺師、関岡扇令の版で特別誂えということか?
変わったパターンの版
しかし、この縦横比はもしかしたら武藤江戸あねさまの着物のサイズなのだ
千代紙の柄が、姉さまお誂えの絵羽付けになってる・・・
他にもいろいろ
短冊状に切り離したのも
何か描き込んである・・・
つぶし島田(夏姿)ふきは平らに潰す、なるほどなるほど
江戸あねさまの着物のふきは、通常は潰れないように折り返すのだけど、
夏は膨らんで厚みがあると暑苦しく見えるからふきを潰すのだ
他の千代紙のはぎれがホチキスで留めてあり、着物と帯のコーディネートを決めていたらしい
他にも、着物にしようとしてカットされていたもの
千代紙いろいろ1
千代紙いろいろ2
聞き慣れない森田屋製、とは愛媛県の手漉き和紙屋さんの森田屋、のことか?
岩瀬木版、とは摺師 岩瀬孝市のことか?
趣味の手染 地球千代紙?・・・調べても分からない
こちらは大判千代紙、ゆしまの小林製
大判千代紙1(いせ辰、榛原など)
大判千代紙2(版元表記なし)
B5サイズの単色刷り和紙70色
画用紙じゃありません(白和紙に色刷り)
大判の単色刷り和紙
画用紙じゃありません(白和紙に色刷り)
渋〜い金銀が入っているのが嬉しい
須崎半紙と思われる和紙
おまけ(いせ辰のポチ袋に切り抜いた紙)
新旧合わせて、切り抜かれたものも含め、全ての合計枚数
530枚!!
数えるのが大変でした
今でも見かける柄がありますが、
版元でも、もう摺られていないものが多数あると思います
このように大量にストックされていたというのは、やはり生徒に教えていたのでしょう
よく使う柄は、二枚三枚同じ物や色違いが用意されています
これは宝物という逸品や、お気に入りには手を付けず、大事にとってあるふしがあります
千代紙を買いに行きたいけど、店は休みだし出歩けないし
チラ見していたオークションで偶然見つけたもの
入札者0状態ですんなり落札、何と9,800円でした
(仮に一枚100円だとしても、530枚あったら53,000円)
当時物というのは欲しくてもなかなか無いので嬉しい
新しい千代紙は紙質も風合いも昔とは全然違ったものになってしまいました
版は残っていても、手間がかかりすぎて復刻出来ないのだと思います
木版や型染めの職人さんがいなくなってしまい、もう当時と同じ千代紙は入手出来ません
姉様を頑張って作っているから、天らのご褒美か、
これからも、姉様を作りなさいと言われたってことなのか・・・?
これ以上の掘り出し物ってある?
自分のヤフオク史上最強の落札かも知れない
一生姉様を作っても作りきれないでしょう
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