2021年10月07日
【トリビア】震度とマグニチュードの違いを分かりやすくまとめてみました
2021年10月7日22時41分ごろ最大震度5強の地震がありました。
震源地は千葉県北西部で震源の深さは80キロ、地震の規模を示すマグニチュードは66.1と推定されています。
地震は、突然来るので、状況を把握できるまで、不安があるものです。
今回は、震度とマグニチュードの違いを分かりやすく紹介します。
【目次】
1,震度とは?
2,震度階級関連解説表
3,マグニチュードとは?
4,マグニチュードの目安
5,最後に
【震度とは?】
震度とは、ある場所での「ゆれ」の大きさのことです。
かつて、震度は人の感じ方や被害の様子で決めていましたが、1996年以降は「計測震度計」という機器で自動的に測定しています。
震度を測る場所は、全国に約4300地点あり、観測された震度は四捨五入して整数に直しています。
震度は、「0, 1, 2, 3, 4, 5弱, 5強, 6弱, 6強, 7」の10段階あるので、震度5と6については、
・切り上げでその震度になった → 弱
・切り捨てでその震度になった → 強
と区別されます。
【震度階級関連解説表】
これは、震度階級ごとに、人の体感や行動、屋内外の状況を表にしてまとめたものです。
震度0 : 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
震度1 : 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2 : 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。
(屋内)電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
震度3 : 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
(屋内)棚にある食器類が音を立てることがある。
(屋外)電線が少し揺れる。
震度4 : ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。
(屋内)電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。
(屋外)電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
震度5 弱 : 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
(屋内)電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
(屋外)まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。
震度5 強 : 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
(屋内)棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。
(屋外)窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
震度6 弱 : 立っていることが困難になる。
(屋内)固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
(屋外)壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
震度6 強 : 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
(屋内)固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
(屋外)壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
震度7 : 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
(屋内)固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。
(屋外)壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。
【マグニチュードとは?】
マグニチュード(M)とは、地震そのものの規模を表す数値です。
震央(震源の真上)から100km離れた地点にある地震計の最大ふれ幅を測り、その常用対数(10を底とする対数ですが、難しい数学なので、放置しましょう。)で表します。
マグニチュードは、その値が2増えると地震のエネルギーが1000倍になります。
ですので、マグニチュードが1増えたときは、1000の平方根(ルートというものですが、こちらも放置しましょう)で、エネルギーが約31.6倍になります。
マグニチュードが1増えるとエネルギーが約31.6倍になるということです。
一般に、M6を超える地震が人の住んでいる土地の真下で発生すると、死傷者を出す災害になると言われています。
また、M7の地震では大災害になり、M7を大きく超えると津波が発生することもあります。
ちなみに、1995年の阪神・淡路大震災はM7.3、2011年の東日本大震災はM9.0でした。
マグニチュードが大きくなると岩盤が破壊される範囲も広がるため、より広い地域に被害が拡大してしまうのです。
【マグニチュードの目安】
*頻度は、地球上で起こっているおおよその回数です。
マグニチュード0 : 極微小地震
マグニチュード1 : 微小地震、 1分間に1〜2回の頻度で発生
マグニチュード2 : 微小地震、極まれに有感、1時間に10回の頻度で発生
マグニチュード3 : 小地震、震央付近で有感となることがある、年に約10000回の頻度で発生
マグニチュード4 : 小地震、震央付近で有感、震源がごく浅いと軽い被害、年に約1000回の頻度で発生
マグニチュード5 : 中地震、被害が出ることは少ない、年に120回の頻度で発生
マグニチュード6 : 中地震、震央付近で小被害、M7に近くなると大被害、年に10〜15回の頻度で発生、新潟県中越地震(2004年、M6.8)、新潟県中越沖地震(2007年、M6.8)
マグニチュード7 : 大地震、内陸では大災害、海底であれば津波、年に1〜2回、関東大震災(1923年、M7.9)、阪神・淡路大震災(1995年、M7.3)、熊本地震(2016年、M7.3)
マグニチュード8 : 巨大地震、内陸では広域大災害、海底であれば大津波、10年に1度の頻度で発生
マグニチュード9 : 超巨大地震、数100から1000Kmの範囲で大きな地殻変動を生じ、広域で大災害・大津波、数百年に1度の頻度で発生、東日本大震災(2011年、M9.0)
【最後に】
突然、発生する地震は、やはり不安になるものです。
そのため、テレビなどの情報で、震度やマグニチュードの数字をみて、状況を把握できれば、初動の対応もしやすいと思います。
その上で、その後のテレビや自治体からの情報にも留意し、避難などの対応をしていきましょう。
今回のブログは、以上です。
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