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2018年11月09日

エリザベス女王杯、データ分析

京都競馬場で行われるエリザベス女王杯。JRAのデータ分析も見ながら有力馬をピックアップしていきたいと思います。※枠順やオッズなどレース当日に発表されるのデータがある場合、発表前なので割愛します。

参照・JRA エリザベス女王杯、データ分析
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2018/1111_1/

前走で1、2番人気だった馬は過去10年で優勝なし

過去10年の出走馬のうち、前走が海外のレースだった馬を除いて前走の単勝人気別成績を調べると、前走で「1番人気」だった馬と「2番人気」だった馬は優勝がない。しかし、2、3着には「1番人気」組が計10頭、「2番人気」組が計4頭入っている。フォーメーションを組む際には、ヒントになりそうなデータだろう。

優勝は無いとはいえ、複勝率は高いので、ここでは前走1、2人気馬を選びます。

該当馬
リスグラシュー
ノームコア

前々走の単勝人気別成績だと?

過去10年の出走馬のうち前々走が海外のレースだった馬を除いて、前々走の単勝人気別成績を調べると、「1番人気」組が勝率と3着内率でトップ、「2番人気」組が連対率でトップとなっている。連対率と3着内率は人気が上位になるほど数値が高くなっている。

該当馬
レイホーロマンス
レッドジェノヴァ
アドマイヤリード
コルコバード

過去4走以内に勝利したレースでのタイム差に注目

過去10年の出走馬について、過去4走で1着だったJRAのレースでの、2着馬との最大タイム差別に成績をまとめると、過去4走以内に優勝経験があった馬の中では、2着馬との最大タイム差が「0秒4差以上」だったグループの好走率が高くなっている。その一方で、「過去4走でJRA未勝利」だった馬は3着内率10%未満と苦戦している。近走の成績を調べて、1着だったレースでの2着馬とのタイム差をチェックしておきたい。

該当例は少ないものの、0秒5以上も高い複勝率をマークしているので、ここでは秒4差以上だった馬を選びます。

該当馬
レッドジェノヴァ2
ノームコア2
コルコバード2

直近の芝GT・GU実績をチェック

過去10年の出走馬について、直近の芝GT・GUでの着順別に成績を調べると、好走率で「1着」組が「2着以下」組を大きく上回っている。直近の芝GT・GUで勝利している馬は、大いに注目すべきだろう。

なお、海外のレースを除いた直近の芝のGT・GUで「2着以下」に敗れていた馬について、そのレースの勝ち馬とのタイム差別に成績を調べてみると、タイム差が「0秒4以下」だった馬の方が、「0秒5以上」だった馬より好走率が高くなっている。該当したレースで敗れていた場合は、勝ち馬とのタイム差が小さい方が、好走する確率が高いようだ。

該当馬
フロンテアクイーン
レッドジェノヴァ3
モズカッチャン
カンタービレ
リスグラシュー2
ノームコア3

過去3走以内の戦績に目を光らせろ

イギリス調教馬のスノーフェアリーが優勝した2010年、2011年を除き、2008年以降に優勝した日本馬8頭について、過去3走以内の主な戦績を調べると、3歳馬3頭のうち2頭はオークスで連対実績があり、残る1頭はオークスで1番人気に推されていた。また、4歳以上の5頭は、1600万下以上のクラスでの牡馬混合のレースで連対した実績を有していた。3歳馬ならオークスでの戦績や単勝人気、4歳以上の馬は1600万下から上のクラスの牡馬混合レースでの実績をチェックしたい。

該当馬
ハッピーユニバンス
フロンテアクイーン2
レイホーロマンス2
プリメラアスール
レッドジェノヴァ4
アドマイヤリード2
クロコスミア
ヴァフラーム
スマートレイアー
リスグラシュー3
ワンブレスアウェイ
エテルナミノル
コルコバード3
ミスパンテール

以上をふまえてピックアップした有力馬はこちら

レッドジェノヴァ

レッドジェノヴァは今年初戦は12着でしたが、3月の条件戦から5戦3勝2、3着各1回と急成長。特に前走京都大賞典ではサトノダイヤモンドの2着となり、昨年のジャパンC覇者シュヴァルグランに先着と一気の相手強化ながら大健闘。

ある程度先行もできますし、決め手もあるのでいきなりのG1でもチャンスがあるかもしれません。2走前には牝馬には酷量と思える56kgの斤量で勝っており、斤量面でも不安はありません。

古馬重賞はリピーター、福島記念は?

福島競馬場で行われる福島記念。過去10年からリピーター馬がいるか調べてみます。

2014年 1着ミトラ(2015年2着)
2012年 1着ダイワファルコン(2013年1着連覇)
2009年 2着トウショウシロッコ(2010年3着)
2008年 3着グラスボンバー(2005年1着)

それでは前年など過去年に着外で馬券にからんでいた馬を調べます。

2008年3着グラスボンバー(2007年4着※2005年1着)

一方前年馬券に絡んでいて翌年以降馬券外だった馬も調べます。

2014年 2着フラアンジェリコ(2015年9着)
3着メイショウナルト(2015年15着)
2013年 1着ダイワファルコン(2014年16着※2012年1着連覇)
2011年 2着メイショウカンパク(2015年6着)
2009年 1着サニーサンデー(2010年6着)
2008年 1着マンハッタンスカイ(2009年13着、2011年17着)
2007年 1着アルコセニョーラ(2009年9着、2010年8着)

それでは今年の登録馬で過去馬券に絡んだ馬、着外だった馬がいるのかを調べます。

前年など過去年に着外の馬
ツクバアズマオー
マイネルミラノ
マイネルハニー
マサハヤドリーム

前年など過去年に馬券内の馬
マルターズアポジー

ツクバアズマオー、マイネルミラノの2頭は年齢や近走の成績を考えても好走が期待できないので、無印とします。

マイネルハニーは2年前に出走し4着。今回と同じくマルターズアポジーにハナを譲り番手の競馬で挑みましたが、最後は差し馬にキレ負けして僅差4着。今年も同じパターンが予想されますが、前走オクトーバーS(OP)2着と衰えはなく、先行なだれ込みでどこまで粘れるかに注目です。

マサハヤドリームは昨年11着。その後重賞では馬券外のレースが続いていますが、近走はオープンで3着、1着とやや復調気配を感じさせています。展開的に差す競馬でチャンスが訪れそうです。

マルターズアポジーは2年前の優勝馬。同型は揃いますがおそらくハナを切るでしょう。逃げ馬の宿命か成績は安定しませんが、とにかく自分の競馬をしないと結果が出ないので、乗り替わる戸崎騎手の手綱捌きにも注目です。

福島記念、データ分析

福島競馬場で行われる福島記念。JRAのデータ分析も見ながら有力馬をピックアップしていきたいと思います。※枠順やオッズなどレース当日に発表されるのデータがある場合、発表前なので割愛します。

参照・JRA 福島記念、データ分析
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2018/1111_2/

5歳以上の馬は同年の年明け以降の戦績に注目

過去10年の出走馬の年齢別成績を調べると、「4歳以下」の馬が3着内率36.1%と優秀な成績を収めている。異なる世代の馬を比較する際は、若い馬を高く評価した方がよさそうだ。

なお、年齢が「5歳以上」だった馬のうち、“同年のJRA重賞”において3着以内に入った経験のなかった馬は3着内率5.1%と苦戦している。5歳以上の馬のうち、年明け以降の重賞で上位争いに食い込んでいない馬は評価を下げるべきだろう。

該当馬
エアアンセム
スティッフェリオ
キンショーユキヒメ
マイスタイル
マイネルミラノ
マルターズアポジー
メドウラーク

1マイルのレースに実績のある馬が中心

過去10年の優勝馬延べ10頭中8頭は、“4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた500万下から上のクラス、かつ1600メートルのレース”において3着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率11.0%とやや苦戦している。舞台は福島・芝2000メートルだが、2ハロン短い1600メートルのレースに実績がある馬を重視したい。

なお、“4大場で行われた500万下から上のクラス、かつ1600メートルのレース”において3着以内に入った経験がなかった馬のうち、前走の着順が4着以下だった馬の3着内率は7.8%にとどまっている。ちなみに、それらの馬は2011年以降に限れば〔0・0・1・47〕(3着内率2.1%)とさらに苦戦している。1マイルのレースにこれといった実績がなく、前走の着順もいまひとつだった馬は過信禁物だ。

該当馬
マイスタイル2
ナイトオブナイツ
マイネルハニー
マルターズアポジー2
マサハヤドリーム

外寄りの枠に入った馬が不振

過去6年の3着以内馬延べ18頭中14頭は、馬番が「1〜9番」だった。一方、「10〜16番」だった馬は3着内率9.5%と苦戦している。2桁の馬番で優勝を果たしたのは2004年のセフティーエンペラ(10番)が最後だ。もともと外寄りの枠に入った馬は苦戦していたレースだが、近年はその傾向が特に顕著なので注意しよう。

該当馬
エアアンセム2
スティッフェリオ2
キンショーユキヒメ2
ツクバアズマオー
レトロロック
マイスタイル3
ナイトオブナイツ2
マイネルミラノ2
トーセンビクトリー

データが少ないので、昨年のデータを参考にさらにしぼっていきます。

・前走1〜3着馬と重賞不出走馬

該当馬
レトロロック2
マイネルハニー2

・前走で「7番人気以下」

該当馬
キンショーユキヒメ3
ツクバアズマオー2
ナイトオブナイツ3
マイネルミラノ3
トーセンビクトリー2
ルミナスウォリアー
マルターズアポジー3
トミケンスラーヴァ
メドウラーク2
マイネルフロスト

以上をふまえてピックアップした有力馬はこちら

キンショーユキヒメ
マイスタイル
ナイトオブナイツ
マイネルミラノ
マルターズアポジー

キンショーユキヒメは4月の福島牝馬S優勝。コースは問題なく、先行馬が揃う今回は差し脚を生かすこの馬の競馬はハマリそうな気がします。G1とダブル登録していたので体調は万全だとは思いますが、成績がムラなだけに勝負しづらい面があります。

マイスタイルは前走札幌記念9着。G1馬数頭相手に流石に分が悪かったですが、メンバー落ちの今回なら再度好走の予知はありそうです。同型の出方次第ではありますが、4月に福島民報杯2着の実績があり、コースは問題ありません。

ナイトオブナイツは近走目立った活躍はありませんが、函館の巴賞勝ちなどローカルコースはあっていそうです。瞬発力勝負では分が悪いので、先行馬が揃う展開で平均ペースの自力勝負なら活路は見出せるかもしてません。

マイネルミラノは年齢的なこともあり成績がムラになってきました。福島も福島民報杯勝ちの実績はありますが、福島重賞では苦戦。AJCCのように恵まれた単騎逃げなら良いですが、先行馬が揃っており、展開面でも厳しいでしょう。

マルターズアポジーは2年前の勝馬。条件戦を連勝した勢いで3連勝で重賞初制覇を成し遂げましたが、近走は馬券外のレースが続いており。かつての勢いはありません。スピードがありおそらくハナを切りそうですが、展開が恵まれないとこちらも厳しいかもしれません。

2018年11月08日

デイリー杯2歳S 、データ分析

京都競馬場で行われるデイリー杯2歳S。JRAのデータ分析も見ながら有力馬をピックアップしていきたいと思います。※枠順やオッズなどレース当日に発表されるのデータがある場合、発表前なので割愛します。

参照・JRA デイリー杯2歳S、データ分析
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2018/1110_2/

前走1着馬が好成績

過去10年の出走馬の前走の着順別成績を調べると、過去10年の優勝馬は全て前走で1着だった。前走で2着以下に敗れていた馬は2着に2頭、3着に4頭入っているだけ。今年も前走で勝利を挙げた勢いのある馬に注目するべきだろう。

該当馬
アドマイヤマーズ
ダノンジャスティス
ドナウデルタ
ハッピーアワー
メイショウショウブ

優勝馬10頭中8頭は「JRAの新馬・未勝利で1着」だったが、それらの馬を「新馬」だった馬と「未勝利」だった馬に分けて、前走の距離別成績を調べてみると、前走が新馬で1着だった馬の中では、1600メートルだった馬が好成績で、1500メートル以下だった馬も好走している。逆に、前走が未勝利で1着だった馬では、1500メートル以下だった馬が苦戦傾向を示している。

該当馬
アドマイヤマーズ2

阪神競馬場での実績に要注目

過去10年のデイリー杯2歳Sでは、「阪神競馬場で2着以内に入った経験がある」という馬が毎年“1頭ずつ”連対している。今年もそういった戦歴をもっている馬には注目しておくべきかもしれない。

該当馬
ドナウデルタ2
ハッピーアワー2

データが少ないので、昨年のデータを参考にさらにしぼっていきます。

・前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「5位以内」

面倒くさいので上がり3位以内の馬を選びます。

該当馬
アドマイヤマーズ3
ダノンジャスティス2
ドナウデルタ3
ハッピーアワー3
メイショウショウブ2

・8月20日以降のJRAの芝のレース」で4着以内

該当馬
アズマヘリテージ
ドナウデルタ4
ハッピーアワー4
メイショウショウブ3

・前走1、2人気馬

該当馬
アドマイヤマーズ4
ダノンジャスティス3
ドナウデルタ5
ハッピーアワー5
メイショウショウブ4
ヤマニンマヒア

・前走4コーナー2〜4番手

該当馬
アズマヘリテージ2
アドマイヤマーズ5
スズカカナロア
マイネルフラップ

・デビュー戦で3着以下に敗れていた馬※たまたまだと思いますが…

該当馬
マイネルフラップ2
メイショウショウブ5
ヤマニンマヒア2

以上をふまえてピックアップした有力馬はこちら

アドマイヤマーズ
ドナウデルタ
ハッピーアワー
メイショウショウブ

アドマイヤマーズは中京の新馬、中京2歳Sとマイル戦を連勝。前走は好位から3馬身差圧勝と強さを見せました。頭数も手ごろなので好位に取り付けばチャンスはありそうです。

ドナウデルタは阪神の1400mで新馬2着の後未勝利戦で1着。マイル戦は初めてとなりますが、持論である数戦要して初勝利後、即重賞挑戦してくる馬は好成績を残す傾向に合致しており、こちらも注目です。

ハッピーアワーも数戦要して初勝利後、即重賞挑戦してくる馬は好成績を残す傾向に合致。短距離路線から参戦と全戦で出遅れているのでスタートがカギとなりそうです。

メイショウショウブも数戦要して初勝利後、即重賞挑戦してくる馬は好成績を残す傾向に合致。前走ダートで勝ち上がっていますが、芝で3着が2度あり芝でも問題は無さそうです。

古馬重賞はリピーター、武蔵野Sは?

東京競馬場で行われる武蔵野S。過去10年からリピーター馬がいるか調べてみます。

2016年 1着タガノトネール(2015年2着)
2013年 2着アドマイヤロイヤル(2011年3着)
2010年 2着ダノンカモン(2011年2着、2012年3着)

それでは前年など過去年に着外で馬券にからんでいた馬を調べます。

2013年 2着アドマイヤロイヤル(2012年4着※2011年3着、2014年14着、2015年12着)
2009年 2着ダイショウジェット(2008年10着※2010年10着、2011年4着)
2007年 3着トーセンブライト(2006年9着※2008年5着)

一方前年馬券に絡んでいて翌年以降馬券外だった馬も調べます。

2016年 3着カフジテイク(2017年5着)
2014年 3着グレープブランデー(2015年5着)
2013年 2着アドマイヤロイヤル(2014年14着、2015年12着※2011年3着、2012年4着)
2012年 1着イジゲン(2013年7着)
3着ダノンカモン(2014年4着※2010年2着、2011年2着)
2011年 1着ナムラタイタン(2012年6着、2013年13着)
2009年 2着ダイショウジェット(2010年10着※2008年10着、2011年4着)

それでは今年の登録馬で過去馬券に絡んだ馬、着外だった馬がいるのかを調べます。

前年など過去年に着外の馬
クインズサターン
サンライズノヴァ
メイショウウタゲ

前年など過去年に馬券内の馬
インカンテーション

クインズサターンは昨年10着。近2走は着外ですが、今年はオープン重賞で4度馬券内と堅実に好走。東京マイルは昨年勝ち星があり問題ありません。

サンライズノヴァは昨年1人気に支持されましたが12着と人気を裏切りました。その後はフェブラリーSは4着でしたが、その他は7戦して2勝2着4回と堅実。人気になるとは思いますが、傾向では馬券内にくるので押さえておきたいです。

メイショウウタゲは昨年8着と馬券外も近走好走しており、傾向通り前年着外からの巻き返しがあってもおかしくはありません。データ分析のコーナーでも浮上した馬なので、引き続き注目したいです。

インカンテーションは昨年の優勝馬。傾向では着順を落としたり馬券外となりますが、その後4戦して着外は一度のみ。近3走はG1で2度3着があり衰えはなく、押さえるならば2、3着の見立てで良いと思います。

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bababaken
以前競馬サイトで働いていて、今は本とかCDとか個人で売っています。 競馬歴は20年以上。血統より馬券派(単複馬券)。 画像は競馬のブログなので、上田馬之助さんのイラストを描きました(全然関係ないかなw)。 ちなみに以前週刊プロレスにイラストを投稿してました。
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