池袋。喰いしんぼグルーヴ。西口、劇場通り、魚盛の少し先から裏に抜ける道にある。
何となく行った事のない店というのがある。
微妙な地の利とか外観のバランスとか、後は評判を聞かないとか。
ここも入った事がない。
店頭に出ている見本は魅力的。いつもそう思うのだが足が止まらない。
この近くは他に店が多い。いつも、もう少し歩く。
店頭に「日替わり 豚肉生姜焼き 麻婆豆腐」というのが出ている。日替わりの見本はおかずがない。
入ってみます。
店内は奥に長い。居酒屋だった。
コップで出されたお茶は激熱。おしぼりは冷たい。お茶の温度をおしぼりに分けてあげたい。飲む前に持っていられない。おしぼりを巻いて飲めばいいのか。実行はしなかったが。
日替わりを注文。
提供までだいぶ時間がかかる。20分はたったと思う。
換気の悪い店内でタバコを吸う人間がいると長い時間はきつい。
「日替わり 豚肉生姜焼き 麻婆豆腐」850円。
2品のおかずの他に味噌汁と漬物とポテトサラダとバナナがついた。バナナが異色。病院の食事みたいだ。
2品のおかずは思ったより小ぶり。ご飯も思った程多くない。それに対して味噌汁は大きめ。標準は漬物の小皿。画像だとおかずが小さいのか味噌汁が大きいのかわかりにくいだろうが両方だ。それぞれ漬物の小皿と対比して見てほしい。
豚肉生姜焼きは肉100％。野菜無し。これはいい。昔からどこかで食べたいと思っていた一品だ。『孤独のグルメ』に出て来た豚肉炒めだ。あれは食べに行こうかと思った事がある。今でも少し思う。
味付けはシンプル。おいしい。
麻婆豆腐はスプーンがないので、はしで食べる。地味に生まれて初めての体験。
豆腐のカットは大きめなのではしでつかめるが、豆腐がなくなると小皿を口につけて食べる。
本場系ではなく日本の麻婆豆腐のおいしい部類。
豚肉生姜焼きと麻婆豆腐がシンプルなのに対して味噌汁は具だくさんだった。
おかずとご飯が小ぶりだったので第一印象は物足りなさを感じたがバナナがついていたので総量としては腹いっぱいになる。栄養的にもバランスがいいだろう。
が、気持ち的にはバナナはいらないから豚肉生姜焼きがもう少し多ければ嬉しかったかな。
何だろう。惜しい。
安くて多い系のイメージだったのだが、今一つ安くなく多くない。いや、高くないし十分腹いっぱいになったのだが気持ち的に。
これはこういうものと理解すれば愛着のわく店だと思う。
あるいは居酒屋のつまみなら、かなりいい。
豚肉生姜焼きと麻婆豆腐とご飯はおいしかったです。
食べログで3.05。平均だとそうなるかなと思います。
