池袋。元祖ニュータンタンメン本舗 池袋東口店。
東口。明治通りと線路の間のごちゃごちゃしたエリアの奥。明治通りからは鶏の穴の少し先。
長山の跡地にできた神宮に行こうと思ったら閉店していた。早っ。その跡地にできたのがこれ。昨日開店したそうだ。食べログにはまだ出ていない。3日間、開店サービスで500円でタンタンメンを出している。
一般的な担々麺に独自のアレンジを加えたのでニュータンタンメンという店名になっているそうだが、メニュー名はタンタンメン。メニューもニュータンタンメンにすればいいんじゃないのかと個人的には思う。
「川崎のソウルフード 『ニュータンタンメン』。担々麺とは別物の ニンニクと唐辛子が効いた、一度食べたら癖になるニュータンタンメン！」。創業半世紀、30店舗以上と書いてある店があった。
サービスタンタンメン。開店価格で500円。
辛さは「控えめ」「普通」「中辛」「大辛」「メチャ辛」から選ぶ。中辛にした。
丼は大きめ。
溶き玉子に唐辛子。
似たものを食べた事のない人には味のイメージがつきにくいと思う。ビジュアルはおいしそうに見えないかもしれない。
「豚ガラ塩味ベースのスープに挽き肉、ニンニク、玉子をからませ、粗挽き唐辛子でパンチをきかせた絶妙な味に仕上がり、一度食べたらクセになる美味しさ」。
調理の順番は豚ガラ塩味ベースが最初でも、目立つのは唐辛子と玉子。その中に挽き肉。そこにニンニクが効いているという味。
麺はあまり中華麺の味はしない。今時のラーメンとはまったく違う方向。そして柔らかい。
個人的にはもっと麺の味がしっかりしていて、固くて太いのが基本的に好きな方向だが、この麺は今時の麺には変えられないんだろうな。別物になってしまうという事で。
半世紀続いている川崎のソウルフード、ニュータンタンメン。
けっこう好みが分かれると思う。クセになるというのはわかる。
個人的には、うまいと思った。特にスープが。
麺はあまり好みではないが、これはこういうものなんだと思う。
ラーメンとは少し違う麺の入ったスープ料理という感覚の方が入りやすいかもしれない。
独自性はある。
自分のざっくりした感覚で言うと、このニュータンタンメン、池袋のラーメン屋を一通り回った人間などには意外にアリだと思われるような気がする。
変わったものが許せる人は許せて、なじみのないものが許せない人は許せないと思う。
なお、地の利は悪いと、地理の理屈と別に、歴史が証明している。
店内は狭く、店の人の話し声が全部聞こえる。
他店からのヘルプらしい手慣れた人が、おそらく今日が初日の人に教えている。
手慣れた人の、人のよさが出ているやりとりで、何だか応援したくなる。
店の人の印象で、店の印象が大きく変わる、いい一例。
店を出る時、心の中で素直に思ったのは、本当に、がんばってくださいという気持ちだった。
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