池袋。日乃屋カレー西池袋店。
立教通りの交番の近くに10月5日に開店した。つまり一昨日。今日で3日め。
神田カレーグランプリ優勝店というのが売り文句らしい。
しかし、東池袋店の評判は食べログであまりパッとしない。
「甘い」とか「粘度」が強いとか。
その辺のヒントから丸の内のインデアンカレー(元々大阪の店だが)のような感じかなと軽く想像した。
メニューに生玉子を乗せたものもあったし。
インデアンカレーは非常においしい。
近いうちに行こうと思っていたら、今日、樹家に行ってみたら土日はランチをやっていなくて、急遽、開店3日め早々にこちらに行く事になった。
ちなみに食べログでランチをやっているという情報でも実際に行ってみたらやっていないというのは少なくない。事実は自分の足で確かめるしかない。
インデアンカレーなら生玉子は必須だが、誰もここがインデアンカレーだとは言っていない。あくまでも自分の想像だけだ。
券売機に「名物カツカレー」というのがめだっていたので、つい、それにする。
「普通盛」が840円。「七分盛」が740円。
このパターンは「普通盛」が他店の大盛みたいなヤツかと少し警戒するが、何となく「普通盛」にしてみる。
店内は新しいのでもちろんきれい。
店員も元気。
店員同士の会話も元気。開店間もないのでいろいろ確認する事も多いのだろうし、店員同士でまだ新鮮なんだろう。
日乃屋の極意というのが置いてあった。
「まずは甘さを楽しむべし!」
「後から来る辛さを楽しむべし!」
「辛さの絶頂に卵を入れてコクを味わうべし!」
甘さは公的に推しているのか。それと玉子も推している。やはり玉子に心惹かれる。
名物カツカレー普通盛。840円。
思った程、多くない。これは本当に普通盛だ。七分盛だとちょっと淋しい事になっていただろう。
薄く広いカツが八等分されてライスの全面に乗っていて、その上からカレーも全面に乗っている。
食べてみる。
うん。おいしいけど、確かに甘い。
後から辛さが来るという話なのでしばらく待つが、特に来ない。
度々のインデアンカレーの話で恐縮だが、インデアンカレーだと確かに辛さが後から来る。あれが来ない。
単純な子ども向けのようなただ甘いというのではなく、ちゃんとコクとか深みとかあっておいしくできている。ただし、甘く、辛さは待っても来ない。
カツは薄く縦にも横にもカットされているので衣から落ちやすい。このカツは今一。肉らしさは少なくパリパリ感が強い。
「日乃屋通はこれ」として、「天かすガーリック」「一味唐辛子」「香りスパイス」「とんかつソース」が用意されている。
天かすガーリックをかけてみた。
天かすはあられのよう。それにガーリックの破片。
もちろんかける量によるだろうが、ガーリックは普通のガーリック。
けっして、まずくない。
おいしい方のベクトル。
ただ、甘い。後半、甘さがきつくなった。珍しい体験。
ものすごく子どもの頃、普通に食べていた甘口のレトルトカレーがいつのまにか甘すぎて食べられなくなっていた。
そんな事も忘れていたが、あの体験だ。
繰り返すが、ただ甘いだけではなく、ちゃんとおいしい系のベクトルになっている。それでもやはり甘い。
甘さの耐性がない人にはややきついと思う。
自分で食べてみて、食べログで他の人が言っていた意味がようやくわかる。
ちなみに、インデアンカレーとは特に関係ない。似ているとはもう思わない。
これは、こういう個性のものだ。
従来のカレー屋で〇〇が好きと、すでに自分の好きな方向性が確立している人には受け入れにくいかな。
別物と思っても、カレーの範疇として、この甘さはけっこう異端だ。
まだ、西池袋店は食べログに掲載されていない様子。
評価が難しい。クオリティは悪くないが、自分に合わないというのは。
途中まで、おいしかった。
疲れた時とか、むしろ女性にいいのかもしれない。
甘さに対する耐性がどこまであるか次第だと思う。
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