2016年06月21日
【王様達のヴァイキング】マンガ 感想&あらすじ ハッカーと投資家のタッグの熱き戦いの物語
ビッグコミックスピリッツ。2013年14号から連載中。既刊10巻
作者:さだやす ストーリー協力:深見真
まずは簡単なあらすじから。エンジェル投資家の坂井大輔は仲間のプログラマーたちの力を借り、連日起きていた消費者金融をハッキングしていた犯人の居場所を突き止めます。犯人グループがいると予想していた坂井がその場所にいくと、見つけたのは1人の少年・是枝一希と1匹の犬。単独犯だということに驚いた坂井は、仲間に加えようと是枝を説得し、自分が投資した会社で正しい仕事を教えることに。是枝は坂井の誘いに乗り、自分の持つ力の使い道を見つけるための歩みを始めます。
いろいろ学べますね。
天才ハッカーとエンジェル投資家がタッグを組んで、次々に巻き起こるサイバー事件に挑んでいく話。孤独で行き場のなかった是枝一希の成長物語でもあります。
登場人物
・是枝一希
高校中退、バイトをしてもすぐクビになってしまう社会不適合者ですが、驚異的な腕を持つ天才ハッカーという一面を持ちます。ハンドルネーム「zer0(ゼロ)」。愛用している義父から唯一貰ったパソコンが彼のすべてでもあります。自分の気持ちを伝えるのが苦手で人前ではおどおどした態度になってしまいますが、パソコンに向かうとその表情も態度も一変し、世界有数のハッカーへと変貌します。家族と呼べるのは彼が飼っている犬の256(ニゴロ)だけですね。
・坂井大輔
常にギラギラしている仕事中毒のエンジェル投資家。欲や野望の類が強いんでしょうね。既に有り余る金を手にしていながら、その情熱が冷める気配は一切なく滾りまくってます。是枝に「お前の腕で世界征服する」とまで言ってますからね。実家は旅館を営んでおり、父親とは仲が悪い模様。
是枝と坂井の2人を主人公に置き、それぞれ得意とする分野である「ハッカー」と「投資家」を題材にしてます。どちらかというと是枝のハッカー絡みの比重が大きいです。
ハッキングやプログラミングは知識がない側からするとちんぷんかんぶんですよね。しかも、やることはプログラム入力なので、見た目は地味な作業風景。ですが、このマンガはかなり白熱したハッキングバトルを楽しめます。スピード感や緊迫感を巧みに表現しており、手に汗握る攻防は必見の面白さ。
周りに理解されにくいという是枝のキャラもそれに一役買ってるんでしょうね。少々のオーバーリアクションでも、ちょっと変わってる是枝ならあるかもと思えてしまいますから。
是枝は天才的なハッカーとしての腕を持っているんですが、その飛びぬけたハッキング能力以外は色々欠如してます。力があってもそれをどう使ったらいいのか自分でも分からなく、そんな自分にイラだってクラッキングをしてしまうようです。憂さ晴らしでそんなことやられたら、やられた側はたまったもんじゃないですけどね。
そんな是枝を導いていくのが、もう1人の主人公・坂井です。是枝も彼の思いや考えに答えようと、なんとかして今の自分を変え、進むべき道を模索しながら、自らの足で歩き出そうと考えるようになります。「自分は何者でもない。でもせめて、是枝一希になりたい」というセリフは強く印象に残りました。是枝の成長物語として見るのもひとつの楽しみ方だと思います。
もう1つのテーマにもなっている起業経営についての話も見どころのひとつ。新たなことを始める楽しさはもちろんですが、それにあたっての苦労や困難もしっかり描かれています。やりたいことを語るだけでは人は動かない、投資してもらいたいなら具体的にどうするのかも考え、それを理解してもらえるように伝えなければならない。結構できなかったりしますよね。自分もやりたいことばかりに意識が向って、「どうやって?」と聞かれると答えられなかったりします。
ITや投資の知識があってもなくても楽しめる内容です。あまり知識がない人にはこの作品を通して様々なことを知る楽しみがありますし、息つく間もない白熱したバトルも面白い。
是枝や坂井など、クセの強い登場人物が非常に多く、次々巻き起こる事件と併せて、読者を飽きさせない作りになってます。坂井からは社会で生きていくときの意識の持ち方、是枝からは苦しくても前に進むことの大切さを教えてもらえました。
【漫画全巻ドットコム】王様達のヴァイキング (1-10巻 最新刊) 紙版・電子版あり
作者:さだやす ストーリー協力:深見真
まずは簡単なあらすじから。エンジェル投資家の坂井大輔は仲間のプログラマーたちの力を借り、連日起きていた消費者金融をハッキングしていた犯人の居場所を突き止めます。犯人グループがいると予想していた坂井がその場所にいくと、見つけたのは1人の少年・是枝一希と1匹の犬。単独犯だということに驚いた坂井は、仲間に加えようと是枝を説得し、自分が投資した会社で正しい仕事を教えることに。是枝は坂井の誘いに乗り、自分の持つ力の使い道を見つけるための歩みを始めます。
いろいろ学べますね。
天才ハッカーとエンジェル投資家がタッグを組んで、次々に巻き起こるサイバー事件に挑んでいく話。孤独で行き場のなかった是枝一希の成長物語でもあります。
登場人物
・是枝一希
高校中退、バイトをしてもすぐクビになってしまう社会不適合者ですが、驚異的な腕を持つ天才ハッカーという一面を持ちます。ハンドルネーム「zer0(ゼロ)」。愛用している義父から唯一貰ったパソコンが彼のすべてでもあります。自分の気持ちを伝えるのが苦手で人前ではおどおどした態度になってしまいますが、パソコンに向かうとその表情も態度も一変し、世界有数のハッカーへと変貌します。家族と呼べるのは彼が飼っている犬の256(ニゴロ)だけですね。
・坂井大輔
常にギラギラしている仕事中毒のエンジェル投資家。欲や野望の類が強いんでしょうね。既に有り余る金を手にしていながら、その情熱が冷める気配は一切なく滾りまくってます。是枝に「お前の腕で世界征服する」とまで言ってますからね。実家は旅館を営んでおり、父親とは仲が悪い模様。
是枝と坂井の2人を主人公に置き、それぞれ得意とする分野である「ハッカー」と「投資家」を題材にしてます。どちらかというと是枝のハッカー絡みの比重が大きいです。
ハッキングやプログラミングは知識がない側からするとちんぷんかんぶんですよね。しかも、やることはプログラム入力なので、見た目は地味な作業風景。ですが、このマンガはかなり白熱したハッキングバトルを楽しめます。スピード感や緊迫感を巧みに表現しており、手に汗握る攻防は必見の面白さ。
周りに理解されにくいという是枝のキャラもそれに一役買ってるんでしょうね。少々のオーバーリアクションでも、ちょっと変わってる是枝ならあるかもと思えてしまいますから。
是枝は天才的なハッカーとしての腕を持っているんですが、その飛びぬけたハッキング能力以外は色々欠如してます。力があってもそれをどう使ったらいいのか自分でも分からなく、そんな自分にイラだってクラッキングをしてしまうようです。憂さ晴らしでそんなことやられたら、やられた側はたまったもんじゃないですけどね。
そんな是枝を導いていくのが、もう1人の主人公・坂井です。是枝も彼の思いや考えに答えようと、なんとかして今の自分を変え、進むべき道を模索しながら、自らの足で歩き出そうと考えるようになります。「自分は何者でもない。でもせめて、是枝一希になりたい」というセリフは強く印象に残りました。是枝の成長物語として見るのもひとつの楽しみ方だと思います。
もう1つのテーマにもなっている起業経営についての話も見どころのひとつ。新たなことを始める楽しさはもちろんですが、それにあたっての苦労や困難もしっかり描かれています。やりたいことを語るだけでは人は動かない、投資してもらいたいなら具体的にどうするのかも考え、それを理解してもらえるように伝えなければならない。結構できなかったりしますよね。自分もやりたいことばかりに意識が向って、「どうやって?」と聞かれると答えられなかったりします。
ITや投資の知識があってもなくても楽しめる内容です。あまり知識がない人にはこの作品を通して様々なことを知る楽しみがありますし、息つく間もない白熱したバトルも面白い。
是枝や坂井など、クセの強い登場人物が非常に多く、次々巻き起こる事件と併せて、読者を飽きさせない作りになってます。坂井からは社会で生きていくときの意識の持ち方、是枝からは苦しくても前に進むことの大切さを教えてもらえました。
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【漫画全巻ドットコム】王様達のヴァイキング (1-10巻 最新刊) 紙版・電子版あり
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