2016年06月20日
【メイドインアビス】マンガ 感想&あらすじ 本格的な少年少女の冒険物語
まんがライフWIN/WEBコミックガンマ。既刊4巻
作者:つくしあきひと
簡単なあらすじから。
探検家たちにより隅々まで探索された世界。そんな世界にあって唯一未だ解明に至らない最後の秘境、巨大な縦穴『アビス』。
「探窟家」と呼ばれるアビスを探検する者たちは、大穴の縁に作られた「オース」という町で暮らしていた。この町にある孤児院で暮らす少女・リコは、いつか母のような立派な探洞家になるため、探窟家見習いとして励む日々を送っていた。
ある日、見習いが許されている浅い層を探窟中にモンスターに襲われてしまったリコ。あわやというところを少年の姿をした謎のロボットに助けられ、動けなくなったその子をリコは孤児院へと連れていく。
レグとの出会いと母からの伝言を聞いたことで、アビスの底への想いは一層馳せることになり、リコはレグと共に深遠を目指すことを決意する。
表紙のほのぼのワクワク感はどこにあるんでしょうね・・・。
キャラクターのほのぼのした愛らしさとは相反し、かなり残酷で凄惨な現実が描かれています。探窟家見習いのリコとロボットのレグをメインに据え、リコの母ライザに会うために2人で過酷の環境に飛び込み、アビスの底を目指す冒険物語。
主要登場人物
・リコ
探窟見習いの少女。まだ12歳と幼い料理が得意な元気娘です。伝説の探窟家である母ライザに憧れを抱いており、いつの日か自分も母のような白笛になり、アビスを探検したいという願望を持っています。笛というのは探窟家の階級です。
・レグ
見た目はリコと同じ年頃の記憶を失っているロボットの少年。リコを助けたときに力を使い果たし機能停止を起こしてしまい、そこを目を覚ましたリコに拾われました。ロボットだけのことはあり戦闘能力は高いので、アビス内ではリコのボディーガードとして襲いくるモンスターと戦い、様々な面でサポートしてくれる頼もしい存在。
表紙から受ける印象だとほのぼのファンタジー的なものを想像していたんですが、ものの見事に裏切られましたね。かなり本格的な冒険を描いているため、非情な現実や残酷な描写もかなり目立ちます。絵と内容の大きなギャップに衝撃を受けた人は少なくないと思います。
出会ってしまった時点で致命的とされる恐ろしいモンスターも絶望的な脅威なんですが、それ以上にアビスの大穴の性質が残酷どころの話ではないほど意地悪いです。
大穴から地上へ戻るときにかかる上昇負荷のことを「アビスの呪い」と呼ばれ、第一層からの帰還程度なら眩暈や吐き気程度ですみます。ですが、第4層からの上昇負荷になると、人体の穴という穴から流血してしまうという生命維持に直結する危険な症状が襲うように・・・。さらに下層になると、人間性の消失や確実なる死といったものしかなく、六層以降への進入は帰還不可能を意味します。下層で得られた情報は運が良ければ地上まで届く程度なため、犠牲者は後を断たない状況です。この辺りの謎の作り方がうまいですね。リコがアビスへ潜る動機となっている母も下層を目指して旅立った経緯があり、もしかしたら戻ることができないだけで生きているかもしれないという希望は少なからずあります。
リコとレグが目指しているのはアビスの深淵。幼くても見習いの身なのでアビスの呪いについては当然本人たちも認識しており、もう地上へ帰って来れるとも、友人たちと再会できるとも思っていません。私は当初こそ友人たちとの別れについてはそれほど重く受け止めないでさらっと読んでしまったんですが、アビスの過酷な環境を理解してから別れを思い返すと、とても哀しくて切ない気持ちになりましたね。まだ12歳という年齢設定がより辛さを掻き立てる要因にもなってると思います。
デザインがかわいいキャラクターだからこそ、よりエグさやグロさを際立たせることになってます。痛みや苦しみで呻き、悶える姿は見ていて辛すぎますね。誤って上昇負荷を受けてしまった描写、モンスターに襲われて大き怪我を負ってしまった描写などは、読者に対しても容赦ないエグさでした。4巻に出てきたモンスターに寄生されていた探窟家を見たときは、おもわず「うわぁ・・・」と顔が引きつってしまいましたから。それでも続きが気になってしまい、このページをめくる手が止められない・・・。
なんか残酷で辛いことばかり書いてしまいましたね。逆を言えば残酷な世界だからこそ、キャラのかわいさや感動も一層際立っているとも言えるかと思います。リコは激しい痛みにより苦しむことも少なくありませんが、そんな彼女が見せてくれる素敵な笑顔、こんな状況でも損なわれない優しさは読者にとっても救いであり、希望であり、癒しにもなっています。それと、ケモっ子好きにはたまらないナナチというキャラも可愛いすぎました。
本格的な冒険物語。かなりキツい描写もありますが、それでも読み進む手が止まらないも面白さがある漫画です。まだまだ謎は多く、これからの展開は非常に気になっています。おすすめさせていだきますが、読むにあたりそれなりの覚悟は必要かと思います。
【漫画全巻ドットコム】メイドインアビス (1-4巻 最新刊) 紙版・電子版あり
作者:つくしあきひと
簡単なあらすじから。
探検家たちにより隅々まで探索された世界。そんな世界にあって唯一未だ解明に至らない最後の秘境、巨大な縦穴『アビス』。
「探窟家」と呼ばれるアビスを探検する者たちは、大穴の縁に作られた「オース」という町で暮らしていた。この町にある孤児院で暮らす少女・リコは、いつか母のような立派な探洞家になるため、探窟家見習いとして励む日々を送っていた。
ある日、見習いが許されている浅い層を探窟中にモンスターに襲われてしまったリコ。あわやというところを少年の姿をした謎のロボットに助けられ、動けなくなったその子をリコは孤児院へと連れていく。
レグとの出会いと母からの伝言を聞いたことで、アビスの底への想いは一層馳せることになり、リコはレグと共に深遠を目指すことを決意する。
表紙のほのぼのワクワク感はどこにあるんでしょうね・・・。
キャラクターのほのぼのした愛らしさとは相反し、かなり残酷で凄惨な現実が描かれています。探窟家見習いのリコとロボットのレグをメインに据え、リコの母ライザに会うために2人で過酷の環境に飛び込み、アビスの底を目指す冒険物語。
主要登場人物
・リコ
探窟見習いの少女。まだ12歳と幼い料理が得意な元気娘です。伝説の探窟家である母ライザに憧れを抱いており、いつの日か自分も母のような白笛になり、アビスを探検したいという願望を持っています。笛というのは探窟家の階級です。
・レグ
見た目はリコと同じ年頃の記憶を失っているロボットの少年。リコを助けたときに力を使い果たし機能停止を起こしてしまい、そこを目を覚ましたリコに拾われました。ロボットだけのことはあり戦闘能力は高いので、アビス内ではリコのボディーガードとして襲いくるモンスターと戦い、様々な面でサポートしてくれる頼もしい存在。
表紙から受ける印象だとほのぼのファンタジー的なものを想像していたんですが、ものの見事に裏切られましたね。かなり本格的な冒険を描いているため、非情な現実や残酷な描写もかなり目立ちます。絵と内容の大きなギャップに衝撃を受けた人は少なくないと思います。
出会ってしまった時点で致命的とされる恐ろしいモンスターも絶望的な脅威なんですが、それ以上にアビスの大穴の性質が残酷どころの話ではないほど意地悪いです。
大穴から地上へ戻るときにかかる上昇負荷のことを「アビスの呪い」と呼ばれ、第一層からの帰還程度なら眩暈や吐き気程度ですみます。ですが、第4層からの上昇負荷になると、人体の穴という穴から流血してしまうという生命維持に直結する危険な症状が襲うように・・・。さらに下層になると、人間性の消失や確実なる死といったものしかなく、六層以降への進入は帰還不可能を意味します。下層で得られた情報は運が良ければ地上まで届く程度なため、犠牲者は後を断たない状況です。この辺りの謎の作り方がうまいですね。リコがアビスへ潜る動機となっている母も下層を目指して旅立った経緯があり、もしかしたら戻ることができないだけで生きているかもしれないという希望は少なからずあります。
リコとレグが目指しているのはアビスの深淵。幼くても見習いの身なのでアビスの呪いについては当然本人たちも認識しており、もう地上へ帰って来れるとも、友人たちと再会できるとも思っていません。私は当初こそ友人たちとの別れについてはそれほど重く受け止めないでさらっと読んでしまったんですが、アビスの過酷な環境を理解してから別れを思い返すと、とても哀しくて切ない気持ちになりましたね。まだ12歳という年齢設定がより辛さを掻き立てる要因にもなってると思います。
デザインがかわいいキャラクターだからこそ、よりエグさやグロさを際立たせることになってます。痛みや苦しみで呻き、悶える姿は見ていて辛すぎますね。誤って上昇負荷を受けてしまった描写、モンスターに襲われて大き怪我を負ってしまった描写などは、読者に対しても容赦ないエグさでした。4巻に出てきたモンスターに寄生されていた探窟家を見たときは、おもわず「うわぁ・・・」と顔が引きつってしまいましたから。それでも続きが気になってしまい、このページをめくる手が止められない・・・。
なんか残酷で辛いことばかり書いてしまいましたね。逆を言えば残酷な世界だからこそ、キャラのかわいさや感動も一層際立っているとも言えるかと思います。リコは激しい痛みにより苦しむことも少なくありませんが、そんな彼女が見せてくれる素敵な笑顔、こんな状況でも損なわれない優しさは読者にとっても救いであり、希望であり、癒しにもなっています。それと、ケモっ子好きにはたまらないナナチというキャラも可愛いすぎました。
本格的な冒険物語。かなりキツい描写もありますが、それでも読み進む手が止まらないも面白さがある漫画です。まだまだ謎は多く、これからの展開は非常に気になっています。おすすめさせていだきますが、読むにあたりそれなりの覚悟は必要かと思います。
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【漫画全巻ドットコム】メイドインアビス (1-4巻 最新刊) 紙版・電子版あり
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