この文章の中で次のように書いた.
● $\mathrm{X}$ レジスターの内容と参照元
<ref>
の内容に対して演算 $+$, $-$, $\times$, $\div$ をそれぞれ施し, 結果を $\mathrm{X}$ レジスターに呼び出す (<ref>
は "ABC
" 等の変数またはレジスター $\mathrm{R}_{00},\ldots, \mathrm{R}_{24}$ のいずれか).
RCL +<ref>
RCL -<ref>
RCL ×<ref>
RCL ÷<ref>
これらの操作も主としてプログラミングで使うのだと思うが, 操作が理解できていない. 残念なことに頭の中にイメージが構築できないでいる.
しかし昨日家計簿をつけているときに, 上記の命令のうちで
RCL +<ref>
RCL -<ref>
は家計簿をつける際に使えることに気がついた. しかもこれまでの方法より便利である.
つまりこうである.
家計簿 (紙のノートに手書き) は月末にその月の収支をまとめるのだが, それ以前に一つのページが埋まるたびにページ毎の収支を計算してメモしておく.
昨日は次のような計算を行った.
(1) 次を計算する (金額は大雑把). この計算も項目毎に HP-42S で行う.
・ 繰り越し: 前回まとめたページ毎の収支の結果額 (新しいページに移ったときに手元にあった金額): 1200 円
・ 生活費: 銀行から引き出したお金の合計額: 33000 円
・ 交通費: PASMO へのチャージなど: 3000 円
・ 食費: 4300 円
・ 医療費: 2000 円
・ 雑費: 24000 円
・ ページが埋まったときに手元に残った金額: 900 円
※: 雑費がかかっているのは iPhone の修理代が含まれている.
(2) 上記 (1) のそれぞれの項目を計算した結果 ($\mathrm{R}_{nn}$ レジスターに格納されている): 生活費, 交通費, 食費, 医療費, 雑費をそれぞれ HP-42S のレジスター $\mathrm{R}_{00}, \mathrm{R}_{01}, \mathrm{R}_{02}, \mathrm{R}_{03}, \mathrm{R}_{04}$ に格納する.
STO "00" ; 生活費 33000 -> R00
STO "01" ; 交通費 3000 -> R01
STO "02" ; 食費 4300 -> R02
STO "03" ; 医療費 2000 -> R03
STO "04" ; 雑費 24000 -> R04
(3) 収支計算が合っているかどうか, つまり結果が現在手元にある 900 円になるかどうの検算を行う. ここで新しい方法を使う.
1200 ; 繰り越し 1200 -> X
RCL + 00 ; X + R00 -> X (33000 + 1200 = 34200 -> X)
RCL - 01 ; X - R01 -> X (34200 - 3000 = 31200 -> X)
RCL - 02 ; X - R02 -> X (31200 - 4300 = 26900 -> X)
RCL - 03 ; X - R02 -> X (26900 - 2000 = 24900 -> X)
RCL - 04 ; X - R02 -> X (24900 - 24000 = 900 -> X)
この結果, ディスプレイに $\mathrm{X}$ レジスターの内容 900 が表示される.
つまりこのページの収支が合っていることがわかる.
わかってしまえば, この方法はこれまで使ってきた方法よりももっと便利で操作も単純である. 嬉しい.
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