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2018年12月30日

先日の認知療法の記録

12 月 11 日に認知療法を受けた.
その時に PSW さんと話した内容をメモしておく.
後で読み返した時にあらためて考えることもあるだろう.

認知療法は, 鬱と疲労感が酷くて寝込む日が続く中で行った. この時点ではすでに自分が仕事を辞める事は決めていた.

この日は二つの事柄について PSW さんと話し合った.

一つは仕事を辞めるにあたって感じていた罪悪感 ── 自分は無能, 何をやっても周りに迷惑を掛ける ── への対応.
これは予め認知療法シートを自身で記入してあり, 罪悪感に対して次のような反証を書いていた.

  • 仕事をできる体調でなくなったために, 退職したことは判断として適切である. 他の社員の人たちへの迷惑も最小限にできた.
  • 体調が万全でない中で, 半年間真面目に仕事を務めることができたことは評価して良い.

これを書いたことである程度楽になった. PSW さんもこの反証は有効だと言ってくれたし, 自分でも認知療法を上手く利用できたと思う.

もう一つは, 社会と繋がることの意味について.

今回辞めたチラシの印刷という仕事は, 人との交渉の必要も無く, 印刷室の中で一人で行う作業で, 自分には最適と言ってもいい仕事だったと思う.
それなのに, 半年後にはひどい鬱状態になり, 仕事の日以外は寝込む生活になり, 主治医から就労不能と診断されて辞めることになった.

当初は, 自分に合ったこの仕事をしっかりやって, それからさらに先の段階に進みたいと思っていた.
社会復帰への一歩のつもりだったのだ.

それがこの結果になり, 自分はこの先ずっと社会復帰はできないのではないかと思った.
日々寝込む中で, このままずっと部屋に引き籠もっていたい, 誰とも関わらず静かに過ごしたいという願望が強くなっている.
何よりも, どうして自分は社会復帰しようとしていたのかがわからなくなった ── これは鬱による自身の思考力の低下の影響もあると思う.

自分は以前に, PSW さんから, 心の病を抱えている人にとって現在の日本社会で生きるのは非常に難しい. しかしそれで世の中から遠ざかって, 社会から孤立してしまうことが一番恐ろしい. 最も避けなければならないと言われている.
社会からの孤立は死 ── 様々な形での ── への距離を一気に縮めるという事実があるからだ.

それを踏まえて, PSW さんに尋ねた.

自分は, 社会からの孤立を避けるために, 仕事をして生活するという形で社会との接点を保とうと思っていた.

しかし, 今回の仕事を体調不良で辞める.
その前に, 自分のペースでできると考えて始めたチラシ配りの仕事は外出恐怖が酷くなって辞めた.
それ以前にやっていた在宅でのソフトウェア開発の仕事は, 体調不良で満足に開発もできず納期も守れずに続けられなくなった.
さらにその前に企業で働いていた時も, 結局は鬱の悪化で働けなくなって退職している.
何一つうまく行かない.

今は, 社会復帰の必要性も理由もわからなくなってしまった.
なぜ社会と繋がる必要があるのか?
なぜ一人で部屋に引き籠もって, 誰にも迷惑を掛けずに静かに生きることが良くないのか?

この問いかけに対して, PSW さんと結構長い時間の話し合いとなったが, PSW さんの話したことをまとめると以下のようになる.



心の病と向き合う上で, 底彦さんが利用できる社会保障制度は, 障害年金や自立支援医療その他様々なものが存在する.
それを自分で調べて, 自分で手続きを行って有効に利用できるようになって欲しい. それをサポートするのが私たちの役割の一つ.
このことで生き延びる可能性を高めることができるし, 私たちも具体的な支援をしやすくなる.

底彦さんのような, 一人で生活する力のあるデイケアのメンバーさん皆に同じことを伝えている.
これが社会と繋がることが必要な主な理由で, 自立して生きていくための最低限の要求である.

次に, 現在の底彦さんの体調で, 引き籠もって過ごしたいというのは, 心と体が本当にそれを求めているのだと思う.
その声には従う理由がある.
今は十分な気力が湧いてくるまで休息が必要なのだ.
その立場から引き籠もることを否定はしない. それが心と体の望んでいる事であるならば引き籠もっていてよい.
生活のリズムが乱れてもいいし, 誰とも会わなくてもいい.
毎日の食事だけはきちんと摂ること.

ここから先は私 (PSW さんのこと) の個人的な経験からの意見になる. もしかしたら幾分か極端かも知れない.
緊急避難的な引き籠もりを超えて, いつまでも引き籠もってしまったメンバーさんを見てきた.
言えるのは, 引き籠もりが常態化してしまったメンバーさんは, その人が持っている何か, 良いものも悪いものも含めてその人を形成している何か, その人を世界の中で在らせている何かが少しづつ壊れていく.
壊れていくというのは非道い表現だが, そうとしか言いようが無い. 恐ろしいこと.
だから, 底彦さんが, 今暫くの間引き籠もるのはいいが, ずっとそこに留まってほしくはない.

最後にもう一度, なぜ社会と繋がる必要があるのかという問いに答えたい.

デイケアに来る多くのメンバーさんが, 何か世界に対して行動したがっているように私は感じている.
小さくても何かの言葉・感情を吐き出したい, 刻みたいと望んでいるような...
もしそのメンバーさんがその行動を起こせば, その事によって期せずして社会と繋がってしまうのだ.

底彦さんは, 企業やその後の仕事で何一つうまく行かなかったと思っている.
確かに障害者雇用とかバイトとかの形で仕事に入っていくのはここまでのところはうまく行かなかったし, もしかしたら底彦さんには合っていないのかも知れない.
ただ, 底彦さんは内面に絵と数学を持っている.
それは必ず, 少し違った形で底彦さんに社会や世界との繋がりを与えてくれると信じている.



ここまでだが, 正直なところ, 自分にはまだこの日に PSW さんの話したことがよくわからない.
納得するものも今の段階ではあまり無い.

しかし, PSW さんの言葉にあった熱は強く伝えわってきた.
そのためにかなり細かい言葉まで記憶している.

考え続けてみようと思う.
posted by 底彦 at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) |
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