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光回線工事 / 2010 矢沢永吉 TWIST / 2010 MINT CONDITION CRAZY KEN BAND

今週は実益と趣味で落ち着かない1週間になる。

ADSLから光回線に換えてもらうために工事が行われる。立会い、といっても長くて1時間といわれているので工事業者もすぐに作業されて帰られるだろう。ネット環境が整ったので実益の面で後戻りできないのでやれる限りやっていこうと思う。

永ちゃんのステージは久々に観るが最近のステージをDVDやテレビで見ているので感じはわかるが何かイカシたエピソードが起こらないか期待している。ハプニングではない。エピソードである。それを感じたくてステージを観に行くのだからこちらも見落とさないように最後列からではあるが観てこようと思う。後日、日記に掲載使用と思う。

クレイジーケンバンドのステージも数年ぶりに観に行く。こちらはリクエストコーナーがないか楽しみにしている。あれば、私も大声でリクエストしてみようと思う。こちらも後日、日記で掲載する。

今週末はラリーニッポンというクラッシックカーのタイムラリーがおこなわれるが、私の地元にも来週の日曜日に(チェックポイントとして)訪れるので参加車両を見てこようと思う。

趣味としてもうひとつ海外で交渉している件があるのでそれも今週中に上手く商談成立するように動きがあればよいし、上手く成立するようにこちらも動こうと思う。

今週は(来週の日曜日も)音楽と車趣味三昧の1週間になりそうである。

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JIMMY PAGE / GILLES VILLENEUVE Autographed / 海外から個人輸入をする

商品が欲しいと思ったらどのような行動をするだろうか。欲しい商品がどこにでも売っているものなら容易く購入できるが、珍しいもの、マニアックなものの場合は難しいと思う。

専門ショップに欲しい商品の在庫がないか、まずたずねると思う。それでもない場合は日本中のショップにたずねるしかないだろう。それでもなかったらヤフオクやアマゾンで探すだろう。

それでもなかったらどうするだろうか。あきらめるのだろうか。縁がなかったと。

私は欲しいものがなかったら世界中のショップにたずねる。欲しいものの在庫がないかと。難しく考える必要はない。英語がしゃべられなくても良い。単純明快に英語が上手く話せないし、文章を書くことができないがどうしてもその商品が欲しい、と書けば、珍しいもの、マニアックなものほど言葉の壁は容易く飛び越えられる。

相手も商売だから売りたいに決まっているし、自分が売っているものに興味があるから商売をやっている人が多いから、マニアに親切に接してくれる人は世界中に意外といる。もちろん、英語がしゃべれない、英語の文章が上手く書けないことで馬鹿にされたり、軽くあしらわれることも多い。でも、そんなことにいちいち落ち込んでいるのならはじめから欲しい商品を探さなければよいと思う。

私は、ジミー ペイジの直筆サイン入りの写真、ジル ヴィルヌーブの直筆サイン入りのグッズ、ミハエル シューマッハの実使用ヘルメットバイザーやレーシンググローブにできれば直筆サインが書かれたものを探して世界中のショップに在庫がないかたずねたことがある。

ジミー ペイジの直筆サインに関しては後にふれるが、真剣に話を聞いてくれたのはリック バレットだった。彼はLED ZEPPELINマニアだったら聞いたことがある名前だと思う。アメリカに在住するZEPマニアにしてZEPの商品を売っている人物である。海外で発行されるZEPの写真集のさいごのスペシャルサンクス、という欄にいつも載っている人物である。

彼は英語力に乏しい異国の人間の話を真剣に聞いてくれた。彼が持っているジミー ペイジから直接もらった直筆サインやアトランティックレコードから御礼状と一緒にもらったジミーペイジの直筆サインを見せてくれた。ジミーから直接もらった商品をお前に売ってもいい、と言ってくれた。しかし、高額だったことと、リック、と書かれたメッセージが入っていることから気が引けて断った。今でも彼とはメールでやり取りできる状態の関係である。

eBay(イーベイ)という言葉を聞いた事がないだろうか。eBayは世界的なオークションサイトである。ヤフオク等の日本の個人出品形式のオークションはこれを真似て運営されている。はっきり言って日本にないものがごろごろ出品されている。だからついつい買いすぎてしまうことが多いと思う。

私は個人登録せずに輸入代理店を使って入札に参加している。日本ではセカイモン、という会社が有名だが、この会社も良いが手数料とアメリカのセラー(売り手、出品者)をメインにしているのでアメリカサイトのeBayしか利用できないことが多いので他の会社を使っている。

私の使っている代理店はNET-SHOP.USである。この輸入代理店はアメリカにあるが、経営者は日本人である。従業員も日本人が多いし、日本語が通じる方が多く働いている。この会社の良いところは手数料が他の代理店のどこよりも安い点と2ヶ月間タダで倉庫に取り置きしてくれることだ。また、世界中のeBayサイトの商品が見れて、世界中のセラーと交渉してくれる点でも優れている。また、世界中のアマゾンの商品やアメリカにある有名ブランドショップやこちらが依頼するショップに代理交渉して代理購入してくれる点でも優れている。

日本人の従業員が多いと書いたがメールで送られてくる名前が日本国籍以外の名前なので驚くと思う。これはすべてワーキングネーム(会社内での名前)なので気軽に接してもいいと思う。

しかし、彼らはアメリカに住んでいるので日本人の考え方を理解してくれるが、仕事はアメリカンナイズ、というか世界で一般的な対応をしてくるので、日本人的な考え方ではいけない。要するにこちらがあいまいな対応をすると受け流されることが良くある。YESかNOをはっきり言わないといけないということである。

私に初めて対応してくれた当時は日本人名をみんな使っていたので対応も日本人的だった。しかし、日本人名だとセラーから足元をみられたり、商品が送られてこないことが多くあったことや代理で頼んでいる(会社と取引するためにサイトに登録している)はずの日本人が代金を会社に支払わないことが多々あったことから、ワーキング名を使い、対応も今までのように日本流の対応をやめてしまった。

私がジミー ペイジの直筆サインの商品についてセラーに質問して欲しい、と頼んだことがあった。しかし、いつまで経っても回答がこないので、私も交渉の仕方を今までのやり方から世界一般的なものに変えた。質問下がいつになったら回答がかえってくるんだ。セラーに質問をしているのか、していないのか早急に返事が欲しい、と書いた。数日立って返事が返ってきたが、オークション終了間際だったので時間がなかった。

その一件以来、こちらも主張をどんどんしていこうと思った。無事落札できたジミーペイジの直筆サイン入りシルクスクリーンの件の時にまたちょっとした出来事が起こった。サイズが大きいため、いつも使っているヤマト国際便が使えないのでどこか違う会社を使わなければいけない、と私が考えていたが、会社からは連絡がなかった。確かにサイトにはいくつか指定した運送会社が書いてあるが、私もいつも指定するクロネコヤマト宅急便センターに送ってもらうことにしているので、運送会社が変わると困るなあ、と思っていた。

私は自宅から近い運送会社を自分で調べて会社にこの運送会社のセンター止めにして欲しいが問題ないか、とたずねた。しかし、一向に返事が返ってこないので、頭にきているように少し語気の強い口調で文章を書いて、早急に返事を送ってくれ、と書いた。私はいたって冷静だったが、それぐらい主張しないとすぐに動いてくれないだろうと思った。

送信してすぐに返事が返ってきた。すぐに調べます、と書いてあったが日本人の良く使う言葉、申し訳ございませんでした、とは書いてなかった。それはそうだろう。世界的に珍しく日本人だからこそ言う言葉である。そのことについては何も思わなかった。対応してくれれば良いだけである。こちらも、すぐに行動してくれてどうもありがとう、などとは書かなかった。ただ、よろしく頼む、としか書かなかった。それが世界の常識だからである。

私は、海外の人間と交渉したり、この会社と2年と少し関わっているが世界的常識の1%ぐらいは学ばせてもらったと思う。日本人的なのしをつけたような下手にでたすごく丁寧な言葉で感謝せず、ありがとう、とだけ書けば良い事。それで十分だということ。相手もこちらを大げさに持ち上げるような言葉を書いてくることはまずない。

こちらと売り手は対等ということ。だから、相手の意見も聞く時は聞くが、主張する時は、相手に負けずどんどん主張しないといけないこと。

そして、上手く取引が成立した時はさりげなく感謝の気持ちを書いて、これからもよろしく頼む、と書けばよい事である。ここでも馬鹿丁寧に下手にでてお礼を言う必要はない。対等である、ということを忘れてはいけない。

私は英語が堪能でも、優秀な学校を卒業していている人間ではない。ただ、商品が欲しいと思って行動しているだけである。

優秀な大学を卒業しているのに行動ができない人がいるかもしれない。その人に言いたい。世界中に悪い人が多くいるわけではない。いい人も多い。熱意があれば相手に通じる可能性が高い。その熱意が生半可ではなく、本物なら本物ののほど相手にインパクトを与える。こいつのために何かしてやろう、と思ってくれる。インパクトを与えて、行動してくれるように努力してくれるとわかったらそれだけで一歩前進である。

世界中にはマニアがいっぱいいて、表に出てこないすごいものがある場合がある。

灯台下暗しで私は日本のある有名なショップオーナーからジル ヴィルヌーブの直筆サイン入りグッズを譲り受けた。メールでジルの直筆サインを探しているが在庫がないかということと私がジルの大ファンであることを熱く書いたら、そこまで熱意がある人に久々に逢った。ぜひ、あなたに譲りたい直筆サインがある。あなたがこの商品を持っているべきだ。快く譲らせてもらう、と言ってくれた。売れ残っていた商品ではなく、誰にも売りたくなく自宅で所有していたメモラビリアだったそうだ。また、ジルがゾルダーの予選で事故死する最後のアタックに向かうためにピットレーンから出て行く出走シーンを撮ったフォトグラファーのサインとデイトメッセージがフォト裏に書かれたフォトを譲ってくれた。熱意が通じた例である。

何事も一歩歩み出すことから始まる。何も怖がることはない。欲しいという気持ち、熱意があればそれは通じて商品を所有することができる。

今まですべて(どこでも購入することができないと、又は、海外で購入すること)をあきらめていた人は今すぐ行動にうつすことを勧める。
















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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / 世界の終わり(WORLD'S END)

昨日はルースターズから影響されたバンド ブランキージェットシティを取り上げたが、今日もルースターズから影響されたバンドを取り上げようと思う。バンドの名前は THEE MICHELLE GUN ELEPHANT である。

彼らもブランキーと同じく活動時期に存在は知っていたが、なぜか聴こうとしなかったバンドである。活動時期にタイムリーで追いかけられなかったことを後悔しているバンドのひとつである。今日も敬省略で書こうと思う。

彼らもルースターズから影響を受けたバンドとして知っていたのでブランキーと同時期にアルバムを何枚かまとめてヤフオクで落札した。はじめに聴いた印象はチバユウスケの歌声、歌い方が全盛期の大江慎也のように攻撃的なことに驚き、このバンドは好きなバンドになるだろう、と思った。

また、このバンドもそうだが、ベースとドラムが巧いと思った。ウエノコウジとクハラカズユキのプレイはすばらしい。ウエノのベースのトーンはブンブンというより、ビンビンと響く独特な音がする。彼独特な音である。テクニックがあり、グルーヴを生み出す力強い音である。これがとてもこのバンドに合っている。クハラはビート勘が鋭い。テクニックももちろんある。ウエノとクハラが作る独特なグルーヴ感に身体が自然と動いてしまう。

アベフトシは世界的にもまれにみる攻撃的な、殺人的な、カッティングワークで上手く表現できない鋭い音を出す。これがこのバンドの見せ所のひとつでもある。A.R.B時代の田中一郎が聴かせたような巧いカッティングワークで気持ちの良い音を聴かせてくれるが、一郎とアベの違いは、一郎がきっちりビートを極めて人をのせる音なら、アベの音はバタバタと人を切り刻んでいくような、又は、マシンガンで蜂の巣にするような感じがする凶暴なカッティング音である。ギターの音が歪んでいないが彼独特のピッキング、カッティングで鋼鉄のようなへヴィーな金属音をギターで鳴らす。

チバもギターを弾くがあくまでもでしゃばらず、バンドのサポートに徹している。

彼らの初期の曲 ブラックタンバリン や キャンディーハウス はパブロック的な曲調だが、彼らが弾くと新しい音、ジャンルに感じるから不思議である。自然と身体が動いてしまう。これらの曲が発表された当時のイギリスでは古いスタイルだったかもしれないが、彼らがもし日本人ではなく、イギリス人としてイギリスでデビューしていたとしたら新しいロックバンドとして受け入れられただろう。

世界の終わり という彼らにとって重要な曲のひとつがあるが、この曲が始まりスピーカーから音が鳴るといつも新鮮に感じる。ギターのバッキングからスタートして、次にギターの音が重なり、次にドラムとベースの演奏が始まるが、そうすると音がとても大きく増幅されたように感じる。アベのバッキングはすばらしく、ウエノ、クハラがグルーヴを作り出すようにはじめから考えて演奏している。そこにチバの声が乗るのだがこれがなんともたまらなく良い。ライヴでもどんどん彼らの世界に引き込まれるようなっていたと思うが、音だけ聴いているだけでその空気感を感じる。

バンドがアルバムを出すごとに音が攻撃的になっていく。この点も、ルースターズやブランキーと同じく、ある一定の距離間、領域を守って進化していった結果だと思う。

私は彼らのライヴを観ていないので空気感を上手く表現できない(観ていても表現できないだろう)が、どんどん前のめりにのって行く感じがする。この感じは私の好きなライヴバンドに共通する点である。そして、何度も、何度も、繰り返し、繰り返し同じリズムを演奏しているのにどんどん、どんどんと盛り上がってくる面白さがある。これがグルーヴだが、これが表現できないバンドは陳腐なだけで何の面白みもない。

彼らは一時期活動を休止して、バンドから距離を置いたが、そのことによって良かったのか、悪かったのかは彼らにしかわからないが、ポジティブに自分たちが進化する過程、新しいチャレンジを試す機会への準備が整ったと思う。

彼らもブランキーと同じく矛盾した言い方だが、余力を残して完全燃焼したバンドだったと思う。このバンドでやれることをすべてやりきったと思う。そして、バンドがいい状態で解散していると思う。

先にふれた曲 世界の終わり がラストライヴの終焉曲だったが、その演奏がすばらしいものだった。実際にライヴで体感していたら不思議な空気感を会場で体験できたと思う。

演奏を聴いて(映像で見て)いるとバンドが燃え尽きていくのがわかる不思議な感じがする。まったくいつもと変わらないように演奏しているのだろうけれど、メンバーがラストまで空気をかみしめるように演奏しているように感じる。歌い終えてチバがステージを去るが、他のメンバーは演奏をやめずに続ける。そのときの、アベの顔が印象的である。ただ一点を見つめ、身体が勝手にギターを演奏しているような感じである。目は涙目のようにも感じるが、そうではなく、ただ燃え尽きていく時を待っているように見える。ギターの弦は切れている。それでもそんなことにはまったく動じず演奏をやめない。あのような人の表情を見るのは初めてのことだった。だからとても印象的だった。

バンド解散後はメンバーそれぞれが違う道を進んだが、アベだけすべて燃え尽きたように活発に活動をしていない。大江のインストアイベントに参加したが、上手くいかなかったのか(大江が花田と演奏したかったからということもあったが)そのときだけで終わっている。個人的には一緒に活動して欲しかった。ウエノは特に心配していたらしく、シーナ&ザ ロケッツのイベントにゲスト参加したアベを気遣い、シーナさんと鮎川さんにアベの代わりにお礼を言っていたそうだ。吉川さんのコンサートのゲストで演奏したのがファンの前では最後の演奏になった。

アベは若くして次の年に亡くなった。とても偉大なギタリストを無くしてしまった。とても残念である。訃報を聞いた日は私はミッシェルの曲を一日中聴いていた。

これで、永遠にミッシェルの再結成は無くなった。

ミッシェルの曲も体調の悪い日は聴こうとは思わない。ミッシェルも好きなバンドなのでまた違った角度で思ったことを書こうと思う。

ミッシェルは日本の音楽界で永遠に語られるバンドのひとつだと思う。

ミッシェル・ガン・エレファント/THEE GREATEST HITS

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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN(DVD)

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thee michelle gun elephant THEE MOVIE -LAST HEAVEN 031011-

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BLANKEY JET CITY / ROMEO / D.I.Jのピストル

昨日はTHE ROOSTERSの話をしたが、今日は彼らに影響を受けているバンドのひとつ(THE) BLANKEY JET CITY (BJC ブランキー)の話をしようと思う。

まずはじめに私はブランキーのファンだと言うことを話しておかなければいけない。そして、彼ら、特に浅井健一さんが嫌う曲名、歌詞の話題に触れなければいけない。そのことも彼らのファンだからわかっているがどうしても書かなければいけないから彼らのファンの方はお許しいただきたい。そして、今日もあえて敬省略で書こうと思う。

彼らは いかすバンド天国(いか天)というバンドのオーディション番組からデビューしたバンドであった。私の住む地域ではなぜか放送されていなかったので、タイムリーで彼らの存在を知ることはなかった。

浅井健一(ベンジー)、照井利幸、中村達也のスリーピースバンドである。ベンジーが作詞、作曲する曲が多い。このバンドが好きか、嫌いかは、ベンジーの歌声と世界観が好きか、嫌いかで判断できると思う。詩の世界は独特でバイオレンス、狂気、大陸への冒険(横断、縦断)、ガン(拳銃)、バイク(モーターサイクル)等がテーマになることが多い。この少しヘヴィーなテーマを理解できなくても耐えれるかどうかで好きか、嫌いかの分かれ目になるのかもしれない。

このバンドの凄いところは照井と達也のボトムラインがしっかりしていることにあると思う。この2人は巧い。照井は彼独特のベーストーンを持っている。あるときは硬い音で、あるときは指板上を滑らすように指を動かし、右指もしなやか動かしやわらかい音で弾く。彼は曲により指とピックを使い分けてベースを弾く。達也は大きいとはいえない身体でパワフルにドラムを叩く。彼の野生身あふれるドラミングがこのバンドでは重要である。テクニックもあるが独特なビート感を持ったドラマーである。ベンジーのギターはグレッチでアンプの音を歪ませて弾いていないが、低音が利いてとてもギターの音が歪んでヘヴィーな音に感じる。

ベンジーは弾くのが簡単とは決していえないグレッチで攻撃的たたきつけるようにピッキングして弾く。硬い音だが、なぜか曲によって悲しい音に感じることがある。あまり注目されないがギターテクニックは巧い。搾り出すように歌う歌声は個性的である。

ファーストアルバムは彼らの世界観がまだ開花する前の音だと思う。だが、MOTHER という曲は彼らの今後の展開が凄いものになる予感がする曲だと思う。歌詞はベトナム戦争について歌われている。銃殺刑になる前の少年兵の気持ちを歌った歌である。悲しい歌詞である。この曲だけこのアルバムのイメージと違いハードロックな様な感じな曲調である。重たく、激しく、悲しいサウンドである。

彼らもルースターズと同じくライヴバンドだが、ライヴの終演曲はルースターズのようにスタジオ録音されていない曲を演奏する。BABY BABY という曲である。この曲は勢いがあり、最後の打ち上げ花火のようにライヴの締めくくりを盛り上げる。

私はブランキーのファンになったのは彼らが解散してからである。赤いタンバリン がラジオやテレビで流れていて彼らの存在を知って、曲は気に入っていたが、アルバムを買って聴こうとはなぜか思わなかった。購入してファンになったとしても彼らの活動末期だったので追いかけるには遅すぎたが、聴いておけば良かったといまだに後悔している(THEE MICELLE GUN ELEPHANTも同じような理由で後悔している)。

NHKで彼らのライヴ映像とインタビューで構成された特別番組が組まれた。その映像を見て彼らのファンになった。たしか、彼らの代表曲のひとつ D.I.Jのピストル を聴いて引き込まれるように画面を見た記憶がある。達也の怒り狂ったようなドラミングと冷静に黙々とベースを弾く照井、少しさめたようにギターを弾き、搾り出すように声を出して歌うベンジーに圧倒された。曲の中間部のギターソロ前に、それまでと打って変わって、雄叫びを上げる照井にさらに興奮してテレビの前で思わず立ち上がってしまった。怒涛のギターソロが始まるが、そこでもベンジーは真正面を見ずにマイクに向かって、D.I.Jのピストル、とギターソロを弾きながら叫ぶ。これに完全にやられてしまった。

インタビューではベンジー達はインタビューアの質問を軽く受け流すように答えていたが、ブランキーは何色ですか、という質問にベンジーは、よくわからんけど、ROMEO(という彼らの代表曲のひとつ)は深緑かなあ、と答えたのが印象的だった。私は、ロメオといったらアルファロメオを思い出すので赤だと思うからとても意外な答えだった。その答えに間髪いれずにロメオを演奏するライヴ映像が流れた。初めて聴いたが、かっこいい曲だと思った。ブランキーはかっこいい、とあらためて思った。

あとはパイナップルサンドか、PUNKY BAD HIP も演奏されていたと思うが、かっこいいと思った。PUNKY BAD HIPの曲の中間部で照井が Rock'n'Roll と2度絶叫するがそこもかっこいい。

SKUNKを聴いたときにも彼らの世界観がとても気に入った。歌詞の意味はまったく理解できない。でも、曲を聴くとベンジーの世界に共感したようになぜか感じるからいつも不思議に思う。

赤いタンバリン は彼らの世界観の中ではポップな曲のひとつになると思うが、軽い気持ちでのれるからとても好きな曲だ。

彼らの解散ライヴもミッシェル ガン エレファントと同じく、矛盾した言い方だが最後まで余力を残して完全燃焼している。演奏力、グルーヴ感の絶頂期に解散している、といったほうがよいだろうか。すべてバンドでやれることを完全にやりきって解散している点でも同じである。だから、解散発表後のライヴも全力で演奏している。そこがとても清くてよい。

正式にはフジロックフェスティバルで解散しているが、本当は横浜アリーナで解散する予定だった。ライヴアルバムとライヴ映像が残っているが、ライヴアルバムの方が聴いていて気持ちがいい。全速力で駆け抜けていくところも全盛期のルースターズを感じるような演奏である。だから、ルースターズと同じく体調が悪いときには聴こうと思わない。ブランキーのことはまた機会を作って書こうと思う。

ミッシェルはアベフトシが残念ながら亡くなっているので永遠に再結成はない。ミッシェルとブランキーは交流があり、お互いのバンドを認め合っていた。

元気なうちに一度で良いから再結成をして、ベンジー、照井、達也の演奏を再び聴かせてほしいと思う。それは私だけの思いではないと思う。ファン全員の気持ちだと思う。

ブランキー・ジェット・シティ/ライヴ!!

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ブランキー・ジェット・シティ/LAST DANCE

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ブランキー・ジェット・シティ/MONKEY STRIP ACT2

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【DVD】DOG FOOD/ブランキー・ジェット・シティ ブランキー・ジエツト・シテイ

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ブランキー・ジェット・シティ/LAST DANCE

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THE ROOSTERS / DO THE BOOGIE

今日は THE ROOSTERS のことを書こうと思う。

私はルースターズが好きだ。大江慎也さんが好きである(だから今回もあえて敬省略で書かせてもらう)。

私は特に大江慎也が体調を崩す前のルースターズが好きである。個人的な意見を言わせていただくと大江慎也が脱退(正式には脱退していなかったが)して以降の花田、下山主導の THE ROOSTERZ はそれほど好んで聴いていない。アルバムはBOXセットを持っているのですべて持っているがあまり聴いていない。私は大江主導時代がルースターズというバンドだと思っている(ミニアルバム ニュールンベルクでささやいて 以降で大江が躁鬱病に苦しんでいる時代に作られた曲で好きな曲もあるが)。(というわけで)今日は大江時代のルースターズの話をしようと思う。

ルースターズのアルバムでお勧め盤はどれですか、と問われたらまずお勧めするのはファーストアルバム THE ROOSTERS とライヴアルバム LIVE AT SHIBUYA EGGUMAN 1981 7 14 、と答える。ルースターズはライヴバンドなのでライヴアルバムを聴いてほしいと思う(LIVE 1982 というタイトルのアルバムが発売されているが、このアルバムは残念ながら音(録音状態)が悪いのであまりお勧めできない)。

ルースターズはアルバムごとにジャンルが変わっていった珍しいバンドであるが、大江慎也の世界観がすべてのアルバムに反映されているので、ルースターズを聴く時に大江慎也の世界が好きか、嫌いでこのバンドの好き、嫌いが分かれると思う。

1981年のライヴアルバムはファーストアルバムとセカンドアルバム A GO GO の曲が中心に演奏されている。また、このアルバムは2枚組のアルバムだが、リハーサルで演奏しているものとと2ステージ分を2枚に分けたアルバムである。私は好んで2ステージ目の方、CD2を聴く。

演奏は勢いがよく、若さあふれるものである。はっきりいってギターのチューニングが狂っているがそんなことなど関係ない。勢いで聴く、ということが重要だと思う。また、このバンドのすばらしいところはドラムの池畑潤二とベースの井上富雄のボトムラインがしっかりキープしているところである。まだ20代前半でこのプレイができるというところがすごいと思う。当時勢いのあった関東のパンクバンドの同世代のプレイヤーはみんな下手くそだった。ずば抜けて彼らは巧いと思う。大江が攻撃的にギターをかき鳴らして、スピーカーから飛び出さんばかりに叫ぶように歌ううたを成立させているのはこの二人の実力があったからだと思う。花田裕之は年齢より上の世代の人間のように大江を全面的にサポートするプレイに徹している(花田は大江より年齢的には下である)。大江が攻撃的に攻める演奏をしてメンバーを牽引しているという構図がルースターズのステージだった。

大江がヴォーカルなのでMCをするのだが、口下手で無骨にしゃべる。頭の回転が速すぎてうまく言葉にならないのかもしれない。とにかく、彼らの演奏を聴いてほしいと思う。

私はセカンドアルバムの曲 FADE AWAY という曲が好きだが、大江はギターをかき鳴らし、叫ぶように彼女に別れを告げる曲の歌詞を歌い上げる。彼女のやることなすことすべてが好きで望みの彼女と知り合えたと思っていたが、今やっとすべてが間違いだったと気がついた、というような歌詞だが、その歌詞を絶叫するように歌っている。とっとと消えちまいな、という歌詞があるが、本当にもう飽き飽きしているし、もう2度と会いたくない、という感じが聴いていてする。

勢いのままにファーストアルバムからのカヴァー曲 MONA (I NEED YOU BABY) を演奏している。この曲はブルースの曲だが、ローリング ストーンズがカヴァーしていることでも有名である。ストーンズもかっこいいアレンジだが、ルースターズのアレンジはそれをさらに攻撃的に演奏しているものである。途中、日本語訳で歌っているが、その訳もうまく訳しているのでぜひ聴いてみてほしい。

ファーストアルバムの曲もライヴではとても勢いがあり、聴いていて時間が速く過ぎていく。落ち着いて聴くアルバムでははっきりいってないので体調が悪いときには聴こうと思わない。次々と大江が、バンドメンバーがリスナーを攻め立ててくる。怒涛の攻撃である。

彼らのすばらしいところはストーンズ等が独自の解釈でブルースをアレンジしていたように、彼らの先輩格にあたるバンド サンハウス のアレンジをベースに自分達独自の解釈で演奏しているところである。だから、同じブルースの曲でも攻撃的な演奏で聴いていて古臭くないし、新しい音を聴いているように感じる。 

I'M A MAN という有名なブルースの曲があるが、この曲も攻撃的に新しい解釈で演奏している。ルーズに演奏がスタートするがどんどん勢いがついてきてバンド一隊(一体)になり攻撃してくる。途中スピードが速くなるがどこまで行くのか、というぐらいに勢いでどこかえいってしまうのではないかと思うが、またちゃんと戻ってくるところが凄い。

故ジェイムス ブラウンがよくバンドメンバーに言っていた言葉が、行きっ放しではだめだ。戻ってこないといけない、といっていたそうだ。

ルースターズをはじめ、巧いバンドはジャンルを問わずその塩梅が巧い。だから聴いていて気持ちが良い。このことを表現するのは難しいがわかる人には私が言わんとしていることがわかると思う。

彼らの代表曲に ROSIE という曲がある。この曲は裏でカッティングしているが、彼らが演奏するとレゲエ調にならずルースターズという音になっているから面白い。当時の若者の日常をあらわしているのだが、この歌詞は大江自身について歌っているように感じる。教えてロージー 何が欲しい 教えてロージー と繰り返し歌詞に出てくる。何かわからない不安感やすぐに壊れそうな現実について問いただしているような気がする。後年、ジッタリンジンが あなたが私にくれた物 という曲を発表するが、この曲に影響されているように感じる。私は、ロージーを聴くと、大江自身が誰とは問わず自分自身は何者なのか、今後どうなってしまうのか、不安である、と叫んでいるようで聴いていて悲しくなってくる。だから、彼らの代表曲だが私はこの曲を歌う大江が痛々しく感じるのであまり聴きたくない曲でもある。

彼らの代表曲 恋をしようよ は大江自身が言うには2つの意味があるそうだ。(お前と)ただやりたいだけ、という歌詞が出てくるが、Making Loveの意味と捕らえてもらってもかまわないが、演奏等をただやりたいだけ、という意味もある、そうだ。彼の自伝にこのことに触れている。ただやりたいだけ、というストレートな意味で若い世代のみんなが盛り上がってもらえば良いが歳をとれば違う意味の面も見えてくると思う、というようなことなのだろうか。私はこの曲を聴いて、ルースターズが好きになったのであまり深く考えず彼らを知った当時聴いていた。

話は脱線するが、元々私がルースターズを知ったのは、以前のブログで書いたJFN系列のFM局でNORIKO(浅野典子)さんと(元アナーキーの)仲野茂さん達がパーソナリティーとなり深夜に放送していた番組 くねくね倶楽部 で知った。その番組内でよくロージーが流れていた。ゲストには(生放送が多かったが)、元サンハウスの柴山俊之さんや花田裕之さん、石橋凌さんなどなどが出演していた。当時は、大江さんのこともルースターズも知らなかったので流して聞いていたが、今思えば花田さんがゲストの回はルースターズのことや大江さんのことをまじめに話していたように思う。毎週録音して聞いていたのだがソフトが残っていないので今はとても残念に思う。番組でARBの再結成の話しがどこよりも早く聞けたり、アナーキーの再結成の話や80年代当時の同期のバンドや新宿ロフトに出演していたバンドの裏話など聞けて楽しい番組だった。ここでも書けないようなバンドの悪口等をNORIKOさんと茂さんが話を時折脱線しながら話していたのが懐かしく思う。その番組でサンハウスの曲 レモンティ や I LOVE YOU (後年どちらもシーナ&ザ ロケッツが(セルフ)カヴァーしている)を聞いて知ったり、ルースターズの曲 恋をしようよ を知った。

恋をしようよ で大江は、ただやりたいだけ、と何度も繰り返すがそこでも若さではじけている。

間髪いれずに C'MON EVERYBADYが演奏される。そこでも勢いがとどまらずなだれ込むように突き進んでいく。はっきりいってこの勢いに乗り遅れる人はルースターズについていけないと思う。この曲もルースターズ独特のアレンジがされている。

アンコールで テキーラ を演奏しているがこの曲も演奏が続けられていたように感じる攻撃的なものである。

続けてサンハウスのカヴァー曲 DO THE BOOGIE が演奏される。この曲がこの日のハイライトのように感じる。ブギー、とは名ばかりで高速シャッフルブギーである。ギターのチューニングが完全に狂っているが攻撃の手が休まらない。演奏の中間部で大江と花田のギターソロの掛け合いが見せ所の曲だが、ソロが終わると大江がなぜか狂ったように笑い声を上げている。この曲も聴いていて気持ちが良いが後年の大江を知るものとしては笑えないものでもある。

このライヴでも先にセカンドアルバムに収録されている曲 SITTING ON THE FENCE の歌詞に フェンスに腰掛け遠くを眺めて待っているいるところ イカす悪魔の訪れ フェンスに腰掛けミルク飲みながら感じているところ おいらの素敵な狂気を という歌詞を表しているようで恐ろしく感じる。

2度目のアンコールのラストは彼らの当時のお決まりの曲 BYE-BYE MY GIRL が演奏される。この曲は結局レコーディングされることはなかったが、大江、池畑、花田、井上時代のルースターズのライヴの締めくくりでいつも演奏されていた。

当時のライヴは凄かったと思う。このライヴアルバムを聴き終えるだけで疲れがどっと出る思いである。実際にライヴを見た人達はかなり疲れたのではないだろうか。このアルバムの解説を小松崎健郎さんが書かれているが、当時に実際にルースターズのライヴを観に行かれているがライヴ会場での出来事を一切覚えていないそうだ。それはそうだろう。これだけ展開が速く進むとついていくのがやっとだと思う。

戸井十月さんの小説、石井相互さんが監督された映画 爆裂都市 に大江が出演した頃を境に躁鬱病になってしまいバンドが崩壊していく。

マスコミでは発表されていないが、ナインティナインの岡村さんも映画に出演後の過密スケジュールで躁鬱病かパニック障害になっているのではないかと私は思っている。

大江の場合は撮影スケジュールが正確にきまっていないことにより役柄のテンションと普段の自分のテンションの切り替え、また自分自身を見失ってしまい躁鬱病になっている。それを始まりに今現在もうつ病を病んでいる。

もし、ということはないが、もし、大江が躁鬱病にならなかったらどういう活動をしていたか、どういう曲を演奏していたか聴いてみたかったと思う。池畑が脱退して、井上が脱退してオリジナルメンバーが大江と花田だけになったルースターズはSをZにかえて THE ROOSTERZ て活動したが、いつも体調が万全ではなく、安定していない大江はもう前の大江ではなくなっていた。バンドを牽引していた大江はバンドに牽引される立場になっていた。この話はまたの機会にしようと思う。

今も病と闘っている大江だが、九州で行われるイベントにたまに出演している。全国公演を行ってほしいが、それは難しいのかもしれない。ブログを更新したり、止めたりを繰り返している。会社を変えて先月まで更新していたがまた閉鎖されていた。ファンは大江と大江を見守る花田、池畑、井上の活動を見守るしかないと思う。とにかく、聴く音楽が最近ない、という人はルースターズを聴いてみることをお勧めする。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ファンの方は絶対に聴くべきである。彼らのルーツのひとつのバンドである。THE ROOSTERS は日本が世界に誇れるすばらしく、最高なバンドである。

バンド BADLANDS という夢、一瞬の煌き

80年代の後期にはもうLAメタルブームが終わりかけていた。最後の断末魔のようにスーパーグループが誕生している。ひとつはビリー シーンとポール ギルバードが結成したMr.Big、もうひとつは、ジョン サイクス、カーマイン アピス、トニー フランクリンが結成したブルーマーダーである。

そして、今日の話をしようとしているバンド、BADLANDSである。バッドランズは2つのバンドに比べて地味なバンドだった。ジェイク E リーはオジー オズボーンのバンドで活躍していたが、他のメンバーはこれといって目立った活動をしていなかった。

ドラムのエリック シンガーはアリス クーパー等のバンドのサポートメンバーとして活躍していたので知る人ぞ知るドラマーという程度だったし、ヴォーカリストのレイ ギランはブラックサバスに参加したことがあるがアルバムを残していない。ベーシストのグレック チェイソンはローカルバンドで活躍していた程度だった。

バンドはジェイクの新しいバンドというとらえ方をされていた。バンド結成当時のインタビューで、オジーバンドの新しいベーシストのオーディションでグレックとジェイクがあったことがあった、とジェイクが発言している。その当時、巧いベーシストだとジェイクが思い、オジーに彼をバンドに入れよう、と提案したらすぐに却下された、と言っている。あの整備工みたいなルックスの奴は田舎に帰ってもらえ、と言われた、と言っている。要するに華がない、という理由だったらしい。

Mr.Bigのアルバムは友人が持っていたし、ブルーマーダーもいずれ購入すれば良い、と思っていたが、ジェイクの自信満々の発言と無名に近いメンバーで今までのオジーバンドでは演奏しなかったスタイルの音楽を伸び伸びと演奏している、という発言に賭けてバッドランズのニューアルバムを当時購入した。

購入して1曲目で気に入った。速いテンポの曲も気に入った。しかし、理解できない曲もあった。ブルージーな曲である。今聴くとブルージーと言ってもそれほどのものでもないが、当時は速いテンポの曲、速いギターソロを演奏している曲が良いと思っていたからである。

今あらためてバッドランズが残したアルバムを聴くと好きな人は好きだろうが、世間一般の人に受け入れられる曲がないなあ、と思う。当時は良いバラードがあればアルバムが売れた時代だった。それに逆らうようにヒット曲と無縁の曲作りをしている。

私は彼らの音楽が好きなのでもっと受け入れられていたら彼らの現状も変わっていたろうに、と残念に思うばかりである。

エリック シンガーはファーストアルバムでバンドを抜けている。理由は、もっとラジオでオンエアーされる曲を作るべきだ、というものだった。その意見に逆らうようにセカンドアルバムではもっとラジオでオンエアされない曲作りをしている。

ファーストアルバムを今聴くとジェイクのカッティングギターの音にしびれる。ミュートしているところを力任せに弾くようにカッティングしているので、ガッ、ガッ、ガッ、というようにカッ、カッ、カッ、というような弱い音ではなく凄く鋭い金属音がする。そこが良い。

レイ ギランは巧いシンガーである。彼が世間的に評価されなかった点が残念である。彼はライヴでもスタジオと同等の状態で歌っていた。あれだけ伸びやかな声と独特のパワフルなハイトーンヴォイスを持ったヴォーカリストを探すことはできないと思う。

グレック チェイソンは黙々とベースを弾くタイプだが、ジェイクが認めるだけの凄腕ベーシストである。指弾きで独特の音を出している。巧いベーシストである。彼がいたからバッドランズは成立していたと思う。

2代目ドラマーはエリック マーティンの実弟、ジェフ マーティンだった。彼はレーサーXのヴォーカリストでもあったが、ドラムも叩けた。エリック シンガーはツーバスで豪快に叩くタイプだったが、ジェフはどちらかというとイアン ペイスのようにスティック裁きで手数が多いドラマーである。パワフルさでいえばエリックの方が上だと思うが小回りが利くタイプという点ではジェフだと思う。

セカンドアルバムは完全に彼らのマスターベーションアルバムだと思う。良い曲があるが、音がクリアではなくこもっている。あえてそういう音にしたのだろうが、それはセールスにつながらない音だと思う。ファンとしてはお気に入りでも、一般受けしなければバンドの存続も考えないといけない状況になると思う。

サードアルバムの話題が雑誌に載った頃、同じスタジオにいたメタリカのメンバーから、君達はこの音をやるべきだったんだ。かっこいい、と大絶賛をされた、とジェイクが語っていた。

発売が近いと思われたバッドランズのニューアルバムだがバンドからヴォーカリストのレイが脱退した、というニュースが雑誌に掲載されていた。理由は、わがまま、勝手な行動が多く、手を焼いていたので、お互いに話し合ってやめてもらうことにした、というものだった。黒人の女性ヴォーカリストを入れたので今後も活動をしていく、というようなことも書いてあった。

その後のニュースはまったくなくなり、ジェイクが新しいヴォーカリストとバンドを始めるらしい、というニュースが掲載されていた。それがバッドランズの解散を表していた。サードアルバムは正式に発表されることはなかった。

それから、断片的にジェイクは活動していたが、どれも長続きせず、いつの間にか音楽シーンからも消えてしまった。

数年が過ぎ、いきなり幻に終わっていたサードアルバムが発売されることになった。ジェイクとグレッグが再編集して発表した。メタリカのメンバーが絶賛したというアルバムはすばらしいアルバムだった。時代が彼らを求めていたらヒットしていただろう。ファーストアルバムとセカンドアルバムでやっていたことを一歩前進させたアルバムだった。

バンド解散後の彼らはどうなったのだろうか。

ジェイクはカヴァーアルバムの参加やソロアルバムを出したりしたが、今は表立って活動していない。イナッフ ズナッフのアルバムにサポートギタリストとして参加したのが最後で今は音楽シーンで活動していない。

グレック チェイソンはジェフ マーティンとブルースバンドを結成したが1枚のアルバムを残して解散している。ソロアルバムを1枚出しているが今は音楽活動をしていない。アマチュア野球のコーチをしているそうだ。ブログを更新している。

エリック シンガーはその後KISSに参加して活動している。

ジェフ マーティンはサポートドラマーとして活動したり、レーサーXのヴォーカリストとして活動している。

レイ ギランだがバンド脱退後しばらくしてエイズで亡くなっている。一部ではそれを苦に自殺していた、とも言われているが詳しくは分からない。レイは病気のこともあり、やけになり、バンドで手がつけられなくなっていたのかもしれない。それは今となってはわからない。

バッドランズのファンは意外に日本ではコアなファンが多い。彼らのサードアルバムはポニーキャニオンから発売されたがすぐに廃盤になった。ヤフーオークション等で高値で取引されていたが、あるファン達がポニーキャニオンに再販売してくれるように頼んだといわれている。それを聞いた担当者が再発売をした、といわれている。今の音楽業界では珍しい出来事だと思う。

ジェイクが活動をやめてしまった原因のひとつにレイ ギランのように歌えるヴォカリストがいないことがあらためて分かったから、とも言われている。レイの声はすばらしい。その声に匹敵するヴォカリストを一から探すことの難しさを知ったからバンドを組むことに魅力を感じなくなったのかもしれない。

私はジェイクのファンなのでまたギターを弾いて欲しいと思う。しかし、バッドランズはもう再結成することはない。それがとても残念である。

もし、バッドランズの曲を聴いたことのない人は一度聴いてみる事をお勧めする。私が当時、バッドランズ、バッドランズ、と言っていたことを理解できなかった幼馴染がいたが、あらためて解散後にバッドランズを聴いて、解散したことがとても惜しいバンドだ、と言っていた例がある。ぜひ、彼らの音を聴いて欲しい。

バッドランズ/バッドランズ

バッドランズ/バッドランズ


バッドランズ/ヴードゥー・ハイウェイ

バッドランズ/ヴードゥー・ハイウェイ


Badlands / Dusk 輸入盤 〔CD〕









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Miles(Davis)の音楽はJazzなのか

Jazzが好きだ、というとJazzを聴いた事がない人からするとクラッシック音楽を好む人と同等に思われることが多々ある。でも、Jazz好きからするとまったく違った音楽である。

誰かが言っていたがクラッシック音楽も今では型があるが、元々はロックのように自由なものだったはずだ、という意見に私は賛成である。バロック時代は神のための音楽だったかもしれないが、それ以降、例えばモーツアルトはロックンローラーのようだったと思う。王家を喜ばすためのお抱え作曲家、演奏家だったからである。パーティー音楽である。

Jazzは不良の音楽である。決して高尚な音楽ではない。だから良い。

特にビバップが流行った頃は不良のための音楽、と言っていいほどの音楽だと思う。なぜなら、演奏者が不良だったからである。

Jazzはなにも難しい顔をして聴く音楽ではない。ラフに聴けば良い。

バード(チャーリー パーカー)のバンドに新しく若者が参加した。後のマイルス デイビスである。マイルスはビバップという新しいスタイルの音楽にカルチャーショックを受けた。そして、その音楽を好んで演奏するミュージシャンと客に驚いた。裕福な家庭に育ったマイルスにすれば酒とドラッグに溺れた人間が集まって演奏し、それを聴いている人々がいる。誰だって驚くだろう。酒とドラッグに溺れに溺れたバードがステージに立てばバリバリとクールにアドリブをブローする。トランペットをブローすることに自信があったマイルスはそこでなんともいえないコンプレックスと生涯にわたってトラウマを持つことになる。ステージで良いアドリブが吹けない。自信があれほどあった自分はなんだったんだ。テクニックがまったく通用しない。トランペッターとしてはじめての挫折を味わう。

マイルスはビバップ音楽が自分に合わないのなら何か人のまだやっていないことがないかを模索し始める。後にマイルスはモード奏法を編み出す。そこからはマイルスとマイルス以外の音楽になる。他の音楽と決定的に違うのが自由のようで自由でない奏法である。コードの範囲内なら何でもして良い、その範囲内で演奏しなければいけない。マイルスの代表曲のひとつ So What を聴いて欲しい。単純のようでやっている演奏者は手と足を縛られた状態で演奏しているようである。それができるミュージシャンがマイルスのバンドに要求された。とても緊張感のある演奏になる。綱渡りのようである。

マイルスと同じ世代でクリフォード ブラウン、というトランペッターがいた。彼は天才的なテクニックでブローするトランペッターだった。マイルスとどちらが巧いか、という話がよくされる。クリフォード ブラウンの演奏ですばらしいテイクは、バードの曲 ドナ リー を演奏しているものだと思う。私はこの曲のカヴァーで上手いアレンジで演奏しているミュージシャンはクリフォード ブラウンとジャコ パストリアスだと思う。

マイルスが劣っているという人がいるが、私は彼はブラウンと違う奏法で巧いトランペッターだと思う。マイルスのアルバム フォア&モア のSo What を聴いて欲しい。下手なトランペッターがあれだけすばらしい演奏ができるだろうか。また、マイルスのすばらしいところはコンプレックスをばねにして人がまだ踏み入れていない領域に入って行くところだと思う。演奏云々だけでは決められないと思う。ブラウンが若死にしなかったらまた違った評価になっていたと思う。

マイルス デイビスの音楽はJazzか、と聴かれると、私はいつもマイルスの世界、マイルスの音楽である、と答える。Jazzという枠で彼を語れないぐらいに音楽の表情が変わっている。マイルスのアルバム オン ザ コーナー を理解できる日と理解できない日がある。そんなミュージシャンはマイルス デイビス以外にいない。このアルバムは現代ではDJが好んでプレイする。彼らはJazzとしてとらえていない。ただ、好きな音楽、としかとらえていない。

マイルスは6年と少し隠居生活(活動休止)をしているが、その時期に入る前のアルバムはどれも緊張感がある演奏である。ハービー ハンコックはマイルスのバンドに参加していたが彼のソロアルバムでマイルスのバンドで演奏していた時の様な緊張感のある演奏が続くアルバムはない。それが、良いとか、悪いとかという話ではない。マイルスのアルバムを聴く時は(特に70年代のライヴテイクは)体調が悪いときには聴きたいと思わない。イジーリスニングではない音楽である。

私のお勧め盤は イン ア サイレント ウェイ、ビッチェズ ブリュー、ジャック ジョンソン、マイルス イン コンサート(イン コンサート)、パンゲア、アガルタ等である。アルバム イン ア サイレント ウェイ 以降は本格的にエレクトリック化(通称 エレクトリック マイルス)していくので今聴いても新しい音楽を聴いているようである。時代がやっとついてきたのかもしれない。

エレクトリック時代になってもやっていることは同じである。そこがマイルスの凄いところである。ジェフ べックもそうだが車にたとえるならエンジンやトランスミッション、電装系が新しくカスタマイズされていても見た目はまったく変わっていないのと同じである。

ジミ ヘンドリックスはHR/HMの始まりという人がいる。確かに彼はエレクトリックギターを大音量で弾いていたが、彼はブルースマンだったと私は思う。

マイルスはどうか。やはり、彼はJazzという枠を超えたマイルス デイビスという音楽をやっていたと私は思う。そして、マイルスの音楽を聴くときは大音量で聴いて欲しい。そうすれば、マイルスの世界がわかりやすく身体で体感できると思うから。

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再評価 /Black Sabbath Mob Rules / Tommy Bolin

発売当時、酷評されていたものが月日が流れてから再評価されることがよくある。車のモデルチェンジが行われた当時酷評されていた車種が絶版車種になってから人気が出た、という話は多い。希少価値があるから、ということもあるが、今ではないデザインだから、ということが多い。

音楽の世界でもこれは当てはまり、ミュージシャンだったり、アルバムが再評価されることがよくある。今日はそのような話をしようと思う。

Black Sabbathからヴォーカルのオジー オズボーンが脱退(解雇)して、レインボーで活躍していたロニー ジェイムス ディオが加入した。水と油のような存在だとおもわれたが科学反応がよい方向に起こりアルバム Heaven and Hell はHR/HMの名盤になっている。その後に発表されるアルバムもすばらしいものが発表されるだろうと期待されたが、評価はあまり良くなくセールス的にも良くなかった。私は当時を知らないので Mob Rules をあまり良いアルバムではないのか、と思っていた。今年発売された初回限定生産盤でライヴテイクを追加されて2枚組となったものを購入して聴いてみたが、私はそれほど悪いアルバムだとは思わなかった。特にバラードは前作に匹敵する完成度だと思う。名曲 Heaven And Hell を超えるのは難しいかもしれないが彼らへの期待度を達成している出来だと思う。Heaven And Hell がすばらしい出来だったから比べられるのは仕方がないが、酷評されるほどのできではないと思う。

同じくディープ パープルの正式な2代目ギタリスト トミー ボーリン の評価も変わってきていると思う。ボーリンはいろいろなジャンルを弾きこなしてきたミュージシャンである。加入した時期がヘロイン中毒で手がつけられない状態だったそうだが、調子の良い時はすばらしい演奏をしていたそうだ。ただ、一番問題だったのはボーリンはディープ パープルに敬意を払っていなかったことだと思う。前任者のリッチー ブラックモアに対しても関心がなかったそうだ。そのことにファンは彼に対して理解を示さない一番の原因になっていると思う。

カム テイスト バンド はディープ パープルとして聴くとしっくりこないアルバムかもしれないが、アルバム自体のできはすばらしいと思う。後年、ジョン ロードが、あの時にディープ パープルという名前でアルバムを出すべきではなかった、と言っているそうだ。それは、冷静なパープルファンならよく理解できるかもしれない。

私は、トミー ボーリンのファンなので彼の残した(参加した)アルバムを集めている。ジョン ロードがいうには、ボーリンはライヴではいつも緊張していて実力を出せずにいたそうだ。確かにスタジオでは上手いギタリストだったが、ステージでは上手くない日が多かったかも知れないが、調子の良い日やソロギタリストとしてステージに立っていたときのテイクはすばらしいものが多く残っている。

ビリー コブハムの名曲 ストラータス をトミー ボーリンがジェイムス ギャング時代やソロギタリスト時代に演奏しているテイクが多く残っているが、とても緊張感のあるすばらしい演奏である。本来トミー ボーリンはファンキーなギターを弾かせたら上手いギタリストだと思う。

水と油といわれる存在の人間が加入して上手くいったバンドとそうでなかったバンドの話をしたが、近々、カム テイスト バンドの再編集盤がパープルレコードから発売されるそうだ。私はこのアルバムを楽しみにしている。新たな、当時の彼らの良い演奏が聴けるかもしれない、と思っている。

もし、パープルファンでトミー ボーリンは下手くそなギタリストだと思っている人がいたら、ビリー コブハムのソロアルバム スペクトラム やボーリンのソロアルバム ティーザー を聴いて欲しいと思う。彼の生き生きとした演奏が聴けるからである。

ディープ・パープル/カム・テイスト・ザ・バンド(完全生産限定盤/SHM-CD)(CD)

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ビリー・コブハム(ds、perc)/Forever YOUNG スペクトラム(CD)

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【CD】ティーザー/トミー・ボーリン トミー・ボーリン

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知れば知るほどLed Zeppelin

最近、久しぶりに10代をともに歩んだ友人達に会うと決まって当時聴いていた音楽の話になる。

大体の方は10代から大学生にかけてのめる込むように聴いていた音楽を聴くことをやめてしまう人が多いと思う。それは、結婚して家族が増えて音楽をゆっくりと聴く時間がない、仕事が忙しくて聴く時間がないなどだと思う。

私以外の幼馴染でいまだにHR/HMを毎日とはいわないが月に何度か聴いている友人は一人だけである。彼と会うと決まって音楽の話になる。それも決まってZEP(LED ZEPPELIN)の話である。大体その話であっという間に1時間は過ぎる。

パープル(ディープ パープル)ファンでZEPも好きという方は少ないかもしれない。また、逆にZEPファンでパープルファンの方も少ないかもしれない。

中学生の頃はパープルの音楽が好きだった。私達が中学の頃はパープルはかなり昔の音楽になっていた。でも、分かりやすいリフとテクニカルなリッチー ブラックモアのギターソロが気に入り毎日聴いていた。ギターでコピーもした。彼らはそれぞれのポジションをよく理解してキープして演奏するスタイルである。だから、HR/HMに拒否反応を起こす人達にも受け入れら易い音楽だと思う。彼らの曲の題名を知らなくても、曲を聴けば聴いたことがある、という反応をされることが多い。

対してZEPはとても理解しにくい音楽だと思う。ファンにすればZEPの音楽をいつも聴いているのでこんなものだ、と思われるかもしれないが、HR/HMが好きな方でもZEPの良さが分からない、という方が意外に多い。私も中学生の頃はRock'nRollなど分かりやすい曲は良いと思ったが、トラッドな曲や牧歌的な曲調のもの、ブルージーなものはおっさん臭い音楽だなあ、と思い理解できなかった。

高校生になるとLAメタルはもうブームが過ぎていて、グランジが流行っていた。私達はグランジ、例えばニルヴァーナなども聴いたが、それよりモトリークルーやガンズ&ローゼズ、MR.BIG、ヴァン ヘイレン、メタリカ等を聴いていた。友人はMR.BIGのコピーバンドを組んでいた。私はイングヴェイの曲を毎日練習していた。難解でまともに弾けなかったがそれらしく弾いていた。

ZEPはその頃に聴き直して良い曲があるなあ、と思うようになった。ただ、コピーするには難しいと思った。テクニック的に云々言う前にこの演奏を再現するのは不可能だと思った。まず、ヴォーカルがいないし、この曲を軽々と叩けるドラマーがいない。ギターはテクニック云々の前にジミー ペイジのギターを弾くフレーズをかっこよく弾かなければいけない。これが難しい。

ストーンズ(ローリング ストーンズ)のコピーバンドで上手いバンドが少ないのは彼らのラフな雰囲気を出した演奏が再現できないからだ。カッチリと型にはめた演奏をしたらまったく面白くない曲になってしまう。そこが難しい。

ZEPも同じで(高度なテクニックが要求されるのはもちろんだが)、彼らのグルーヴを再現するのはできないと思う。譜面で現せない感じを演奏しなければ、完全なコピーにならないと思う。また、難しいのはヴォーカルで後ろでうるさく邪魔になるぐらいにギターが鳴っている中で歌わなければいけない。これはかなり厳しい。忍耐力もいるし、ステージでは上手くその時間を使わないといけない。もし、ロバート プラントがZEPでいつもテンションが高く保っていなかったら、ZEPのコンサートは成立していなかったと思う。

邦題 幻惑されて は地獄である。当時、あの曲に耐えられたのはロバート プラントだけだと思う。永遠に続くのではないか、と思うジミー ペイジのパフォーマンスとギターソロの間にプラントは合いの手を入れるが普通のヴォーカリストだと付き合いきれないと思う。

ジョン ボーナムが亡くなって解散するわけだがよく続いたバンドだと思う。普通の人間だったら喧嘩別れしていてもおかしくないと思う。それぞれに主張があってどなた任せでアルバムを制作していないことは彼らを調べれば調べるほど分かると思う。はじめは確かにジミー ペイジがイニシアチィブをとっていたが、途中からそれぞれのメンバーが制作に深くかかわっていった。

ジョン ポール ジョーンズが制作に今まで以上に深く関与したアルバムがあることは有名な話である。彼が途中でバンドを辞めようとしていたことも有名だがアルバム制作でイニシアチィブをとることでまたやる気が出たそうだ(もちろん、ペイジはレコーディング中は面白くなかったそうだが)。

幼馴染はZEPは大人のロックだ、といったが確かにそうだと思う。すぐに理解できる人は少ないと思う。当時を知る人はそうではないかもしれないが、デビュー当時に生まれていない私達世代は理解しがたいと思う。パープルの方が理解しやすい(プログレファンの方にしたらどっちも、どっちかもしれないが)。

私は今もZEPを聴いているがパープルは聴いていない。聴くときは洋楽のお勧め曲を集めたCD-Rを焼くときだけである。なぜか、聴こうと思わない。

テクニック的にリッチーの方がはるかに上をいっているが、それでもジミー ペイジの大ファンである。たとえ、今、ギターがまともに弾けないであろうがである。彼の直筆サインを集めている。そして、できれば、老人会、と揶揄されている再結成があったら観に行きたいと思う。

ロバート プラントは高い声がでないし、ペイジもまともにギターが弾けない。それでも再結成コンサートがあるなら観てみたい。伝説は伝説で終わらすべきだ、という考えもわかる。でも、プラントが、またバンドをやろう、と言って再結成が行われたら観に行きたい。この話は友人と何度したか分からない。

そして、もうひとつ出る話題は全盛期のライヴ音源をペイジが編集して発表して欲しいという願望である。ブートでも良い音源があるのでペイジの手で編集して正規盤として多く発表して欲しい。映像もできればペイジ自ら編集したもので見たい。今発売されているアールズコートなどの映像はペイジの手が入ればもっと良いものになると思う。

残念ながらZEPメンバーの残された時間は少ないと思う。それぞれのメンバーがベストの活動をして欲しいと思う。再結成が無理ならせめて全盛期の音源をペイジが編集したものを発表して欲しいと思う。それは世界中のZEPファン共通の思いだと思う。ZEPの話も尽きないが今日はこの辺にしておこうと思う。

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【DVD】レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャルエディション/レッド・ツェッペリン レツド・ツエツペリン

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ヴィルヌーブに憧れて / プレイグス

今日はジル ヴィルヌーブに関連したことを書こうと思う。

ジル ヴィルヌーブを題材にした本が多く出ているのでファンの方ならいくつかの本を読んだことだろう。また、彼に関連したグッズを集めている人も多いだろう。

私は彼にしたグッズ、たとえばヘルメットやグローブ、シューズ、レーシングシューズが欲しいが、どれも高額で見つけることが難しいのでミニチュアのヘルメット、モデルカーを所有して我慢している。唯一購入できた直筆サインだけは大切に保管している。

ジル ヴィルヌーブという名前に関連したものを探していていると、ヴィルヌーブに憧れて、という曲があり、プレイグス、というバンドがその曲を演奏していた、と知った。それは、RACING ON、というモータースポーツ雑誌の編集者の方が書いていたので知った。その号がジル ヴィルヌーブ特集だったからだ。

私はすぐにプレイグスのアルバム センチメンタル キック ボクサー、をヤフオクで落札した。確か300円だったと思う。

そのアルバムの一曲目が、ヴィルヌーブに憧れて、だった。CDデッキのトレイにのせて再生すると、はじめのリフを聴いた瞬間にこの曲、このバンドが気に入った。歌詞は単純な歌詞だったが、それが逆にジル ヴィルヌーブを上手く表現しているようだった。多くの言葉でジル ヴィルヌーブがいかに凄かったか、と表現するより、言葉が少なくても一発でファンならジルの走りを思い出すことができると思う。作曲、作詞、ヴォーカル、ギタリストの深沼さんがいかにジルのファンなのかジルのファンだったら理解できると思う。

プレイグスは今年再結成されてアルバムも発売された。ライヴも行われた。ジル ヴィルヌーブファンなら彼らの音を聴いてみることをお勧めする。今年発売されたリテイクアルバムもいいが、ヴィルヌーブに憧れて、に関してはオリジナルヴァージョンがよいと思う。

ジルとヘンリ トイヴォネンは私の中では憧れのドライバーである。どちらも、クラッシュが多いので評価が分かれるが、マシンの限界を引き出して走らせることができるドライバーだったと思う。F1とWRCという違うカテゴリーだったし、どちらもチャンピオンにはなっていないので記録を残していない。

どちらのドライバーも本当の心理はだれもわからないが臆病な性格ではなかったことは確かである。だから、限界を超えて絶命してしまったのだと思う。

星野一義さんはこのように言っている、(臆病でなければアクセル、スロットルを)踏んでいけばいい。簡単なことだよ。でも、そうしたら逝ってしまうけどね。だから、その恐怖があるからブレーキをぎりぎりでいつも踏むんだ、と言っている。五体満足で引退される方は皆恐怖心を持っていた。天才肌でいつも冷静なレース運びで有名な長谷見昌弘さんにしても、レースができない身体に最悪なったとしても、マシンの何処をぶつければ生き残ることができるかいつも考えていたそうだ。

ジルやトイヴォネンはそのような考え方だったかといわれたら疑問である。なぜなら、考えられないドライヴィングでリタイアしているレースが多いからである。マシンの戦闘力がなくても優勝を目指していつも走っていたからである。ポイントを稼いで結果的にチャンピオンになればいい、という考え方ではいつもなかった。それは戦闘力のあるマシンの場合でも同じだったことからも考えられる。

ジルは1979年と1982年にチャンピオンになれたかもしれない。冷静にポイントを稼いでいけばチャンピオンになれただろう。でも、彼はポールポジションにこだわり、優勝することだけにこだわった。ディディエ ピローニとの確執があった1982年も冷静にポイントを稼ぐことにこだわれば絶命せず、チャンピオンになっていたかもしれない。

トイヴォネンにしても絶対的に戦闘力のあるマシンS4を持っていたのだから、無理をせずポイントを稼ぐ走りをしていたら絶命せず、チャンピオンになっていただろう。

でも、彼らは、優勝し続ければいつかチャンピオンになれる、と考えていたようだ。

アラン プロストはわずかのポイント差でチャンピオンを逃している。そのときのチャンピオンはチームメイトのニキ ラウダだった。絶対的な速さはプロストがあった。対照的に速さに劣るラウダはポイントを稼ぎチャンピオンをとる作戦で毎戦戦っていた。その年にラウダのチャンピオンになる行程を身にしみて知ってチャンピオンになる早道を学んだといわれている。

ジョディ シェクターも1979年にジルのチームメイトとしてチャンピオンになっているが、いつも速かったわけではなかった。彼はフランソワ セベールが事故死した時に一番初めに彼を助けに行ったドライバーだったそうだ。セベールの絶命を直視してからは闇雲にいつもアクセルを踏むことをやめたそうだ。それまではいつもレースではアクセル全開だったそうだが、無残な死に様を見て、このままの走り方をしていたらいつか自分もこのようになる、と思ったそうだ。だから、1979年のチャンピオンイヤーも上手くいかないレースではポイントを稼ぐことだけを考えて、勝てるレース以外は無理をしなかったそうだ。彼は決して遅いドライバーではなかったが無理をしない走りをしていたのでジルのレース運びと対照的に映ってあまり派手さがないドライバーのように近年思われている。

今ではチャンピオンになるにはどうすれば良いか、すべてのドライバーは理解している。勝てるレースは勝って、勝てないレースはポイントを稼ぐ走りをする、という流れがスタンダードになっている。

1982年にシェクターはジルに忠告している。シェクターだけではなく、ジルに一目置いていたラウダもいつも忠告していた。もっと冷静にレース運びをした方が良い。そうすれば必ずチャンピオンになれるよ、と。でも、ジルはいつも、優勝しなければ意味がない。優勝していればいつかチャンピオンになれるよ、と答えていたそうだ。

ジルもトイヴォネンも綱渡りのような走り方をいつもせずチャンピオンになっていたらどういう風な人生になっていただろうか。たぶん、記録にも記憶にも残るチャンピオンドライバーになっていたと思う。予選中やSS中に絶命しているから伝説になったんだ、という方がいるが、私はチャンピオンになっていても伝説になっていたと思う。

ヴィルヌーブに憧れて、の歌詞の最後に、もう風をこえられないから、という歌詞がある。この歌詞はヴィルヌーブを表現するのにピッタリのフレーズだと思う。ジル ヴィルヌーブファンの方だったら共感していただけると思う。深沼さんはジルの大ファンだと思う。

ヴィルヌーブに憧れて、をいつも聴くとジルが1982年に亡くならなかったとしてもあのままあの走り方をしていたらレース中に事故死していたかもしれないが、チャンピオンになったらまた違った人生を歩んでいたかもしれない、といつも思うのである。

私はジル ヴィルヌーブとヘンリ トイヴォネンのファンなのでまたいつかジルとトイヴォネンについて書こうと思うが、今日はこの辺にしておこうと思う。

PLAGUES/OUR RUSTY WAGON

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brumm 1/43スケール フェラーリ 126C #2 G.ヴィルヌーヴ 1980 イタリアGP “gomme da qualifica”

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■hpi■1/43ランチア・デルタS4 1986サンレモセット 【ミニカー】8052

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Racing on Archives Vol.3 F1−伝説になった男たち

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