2008年09月21日
内海10勝!新浦以来G左腕4人目の3年連続2ケタ
![](/gianst/file/64/MjAwODA5MjEtNDQyOTE5NS0xLUwQ1g.jpg)
応えなきゃ男じゃない。6点リードの3回以降は開き直った。「打たれてもいい」とストライクを先行。腕も振れ、スライダー、チェンジアップが低めに決まった。8回を8安打1失点で、8月26日の横浜戦(東京D)で9勝目を挙げて以来の白星を手にいれた。巨人の左腕では76〜79年の新浦寿夫以来、4人目の3年連続2ケタ勝利となった。「(1か月間が)すっごく長かったです。この壁は越えられないと弱気にもなった。素直にうれしい」と息を吐いた。
9月6日のヤクルト戦で5失点。12日の同カードでも7失点。勝ち星から遠ざかった1か月間は“孤独”だった。「打ってもらっても僕がふがいない投球ばかり。ゲーム差が縮まっても、僕だけ参加してない気分でした」16日の横浜戦(横浜)の試合前練習は、蓄積疲労で途中で切り上げた。ストレスから唇の上にはヘルペスもできた。思いつめるあまり眠れず、ひたすら目を閉じて夜明けを待った日もあった。万全とは言えない体調で迎えた大一番。「気持ちで乗り切る」今季自身最多の124球すべてに、魂を込めた。原監督も「(16日の)あの時はアクシデントだったかもしれないが、それが栄養になったのかな」精神力でカバーした26番をたたえた。
06年から続ける2ケタの白星は、愛妻に報告する。負けて帰った夜はふさぎ込み、しゃべる気も起こらなかった。それでも、聡子夫人(25)は我慢してくれた。試合前に脂っこいものを避けて、消化のいいものを作ってくれた。「3年連続2ケタ勝利も、嫁さんのおかげです」と感謝した。
試合後、左腕はお立ち台で声高に叫んだ。「絶対に優勝します」若きエースが伝説の集団に帰ってきた。
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