2010年02月03日
ギャンブル好きな兄
今も“ギャンブル道”を通す兄だ。
神戸から帰って来た頃から、新しい職場に、長続きはしない。
原因は全てギャンブルだ。
仕事は好きで、真面目らしいのだが、直ぐにギャンブルに走って行く。
給料は全てギャンブルに投資。当然足りなくなるのでサラ金から借金。
その繰り返しで、自転車操業に陥り、その内に、限界を迎え、サラ金から、取り立ての電話が掛かる様になって、職場にも居ずらくなり、退社。
お馴染みのコースだ。
その度に、お袋が借金の清算に当たり、面倒を見る。
妹は、お袋が甘いからだと言って攻める。
でも凝りないんだよね。(この粘りを、他に生かせたら凄いんだけどね。)
事が過ぎると、平穏なのは数ヶ月。
今度こそは、懲りて真面目にやってくれるだろうと思っていた矢先、やっぱし又、元に戻ってしまうのだ。
その度に仕事も変わる様にもなった。
最後はお袋もこれ以上は面倒見ないと宣言。結局、兄は姿をくらましたのだ。
しかし、それも半年も持たずに、戻って来る事になったのだが。
最近、NHKで「ギャンブルが止められないのは、病気の一種である」との特集番組みを放送していた。
あ、もしかしたら、「これか」と思った。
兄も一緒にテレビを見ていたので、自分はそっと席を外した。
兄も最近では、その事に関しては、意外な程、冷静になって来た様に感じていたからだ。
今までに無かった事だが、兄が、口に出して自分の欠点を他人に話したり、自分の欠点を、他人に置き換えて言ったりする事、等を耳にする時がある。
凄い進歩であると思う。その本人が、体験を通して語る言葉である。
結構、説得力がある。「こんな自分が家族、親戚に、一人位いてもいいだろう」位な発言もする様になった。
一種の居直りだが、お袋が正常だったら、絶対に許されない事ではある。
しかし、自分は、過去の兄の行動からすると、冷静に見つめた判断でもあると思った。
そこに、損の範囲と言うか、枠を設けている事に、進歩を感じたからである。
病気でなければ、好きなだけギャンブルでもすれば、いい加減、飽きて止めてしまうのだろう、と思うのだが、病気であるから、その飽きが来ないのであれば、これは、しょうがない。
ガン治療で言うならば、完治でなく、転移のスピードを抑える治療。認知症の治療に用いる薬も、又そうである。
病気に向き合いながら、付き合いながら、被害を最小限に食い止める事にした方が良いのでは、と思ったのである。
又、兄が自分から口にした、「枠」を信じる事にも掛けてみよう。
自分もサラッとだが、こんなに向き合って、兄と話しをした事は一度もなかった様に思う。
特に印象に残った言葉に「あの人達は、勲章は貰えても、親の面倒はみないだろう」
丁度、ノーベル賞の受賞者のニュースが流れていた頃である。
神戸から帰って来た頃から、新しい職場に、長続きはしない。
原因は全てギャンブルだ。
仕事は好きで、真面目らしいのだが、直ぐにギャンブルに走って行く。
給料は全てギャンブルに投資。当然足りなくなるのでサラ金から借金。
その繰り返しで、自転車操業に陥り、その内に、限界を迎え、サラ金から、取り立ての電話が掛かる様になって、職場にも居ずらくなり、退社。
お馴染みのコースだ。
その度に、お袋が借金の清算に当たり、面倒を見る。
妹は、お袋が甘いからだと言って攻める。
でも凝りないんだよね。(この粘りを、他に生かせたら凄いんだけどね。)
事が過ぎると、平穏なのは数ヶ月。
今度こそは、懲りて真面目にやってくれるだろうと思っていた矢先、やっぱし又、元に戻ってしまうのだ。
その度に仕事も変わる様にもなった。
最後はお袋もこれ以上は面倒見ないと宣言。結局、兄は姿をくらましたのだ。
しかし、それも半年も持たずに、戻って来る事になったのだが。
最近、NHKで「ギャンブルが止められないのは、病気の一種である」との特集番組みを放送していた。
あ、もしかしたら、「これか」と思った。
兄も一緒にテレビを見ていたので、自分はそっと席を外した。
兄も最近では、その事に関しては、意外な程、冷静になって来た様に感じていたからだ。
今までに無かった事だが、兄が、口に出して自分の欠点を他人に話したり、自分の欠点を、他人に置き換えて言ったりする事、等を耳にする時がある。
凄い進歩であると思う。その本人が、体験を通して語る言葉である。
結構、説得力がある。「こんな自分が家族、親戚に、一人位いてもいいだろう」位な発言もする様になった。
一種の居直りだが、お袋が正常だったら、絶対に許されない事ではある。
しかし、自分は、過去の兄の行動からすると、冷静に見つめた判断でもあると思った。
そこに、損の範囲と言うか、枠を設けている事に、進歩を感じたからである。
病気でなければ、好きなだけギャンブルでもすれば、いい加減、飽きて止めてしまうのだろう、と思うのだが、病気であるから、その飽きが来ないのであれば、これは、しょうがない。
ガン治療で言うならば、完治でなく、転移のスピードを抑える治療。認知症の治療に用いる薬も、又そうである。
病気に向き合いながら、付き合いながら、被害を最小限に食い止める事にした方が良いのでは、と思ったのである。
又、兄が自分から口にした、「枠」を信じる事にも掛けてみよう。
自分もサラッとだが、こんなに向き合って、兄と話しをした事は一度もなかった様に思う。
特に印象に残った言葉に「あの人達は、勲章は貰えても、親の面倒はみないだろう」
丁度、ノーベル賞の受賞者のニュースが流れていた頃である。
投稿者:がくがく|20:03