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1000年に1度、未曾有の大地震来襲
2011年3月31日
「天災は忘れた頃にやってくる」
自分達の世代は一度は口にしたフレーズである。
この警句は、寺田寅彦が東大地震研究所にいた頃に生まれたと言われている。

ところでこの警句についてはその本来の意味が正しく伝わっていないようである。

関東大震災で3 万 8 千人の死者が出た被服厰跡の大惨事を、前代未聞の天災と断じた人々に対して寺田は、旧幕政時代の火災史の記録から,江戸時代には火災に対する対策が十分立てられていたにもかかわらず、東京が発展するに従い、大火に対する対策を怠った為であると反論した。

つまり経験によって災害に対処する方法がすでに見い出されていても、人々がそれを忘れ対策を怠ったころに突然天災が襲うという意味であり、災害の真の原因は人間の側にある。

事実、関東大震災の死者の95%は火災によるものであったと言う。

寺田は又、津波など地震に伴い発生するさまざまな物理現象にも関心を持ち,発光現象の考察も行っている



寺田寅彦とは:
寅彦は自然科学者でありながら、文学など自然科学以外の事柄にも造詣が深く、科学と文学を調和させた随筆を多く残している。

その中には大陸移動説を先取りするような作品もある。
「天災は忘れた頃にやってくる」は寅彦の言葉と言われるが、著書中にその文言はない。
又、俳人としても有名であった。

今日では、寅彦は自らの随筆を通じて学問領域の融合を試みているという観点からの再評価も高まっている。

漱石の元に集う弟子たちの中でも最古参に位置し、科学や西洋音楽など寅彦が得意とする分野では漱石が教えを請うこともあって、弟子ではなく対等の友人として扱われていたと思われるフシもあり、それは門弟との面会日だった木曜日以外にも夏目邸を訪問していたことなどから推察できる。

そうしたこともあって、内田百間らの随筆では、敬意を持って扱われている。












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