2010年12月25日
日本が危ない(223)ベトナム新幹線、導入の行方(54)
ベトナムにイエローカード!(1)
ビナシンの初回返済は不払いに
2010年12月20 日
40億ドル以上の債務を抱えて経営破綻した国営ベトナム造船グループ(ビナシン)のス会長が、20日に支払期限を迎えた、シンジケートローンの第1回返済分6,000万ドルが、資金不足で支払いできないことを明らかにした。
しかし、今後再建を進めて、1年後には債務返済を始める自信を示したという。
シンジケートローンは、クレディ・スイスが主幹事を務め、外国銀行20行以上が参加しており、融資契約は2007年に調印され、主幹事銀行を通じて、6億ドルの社債を発行する形がとられた。
契約によれば、3年半の猶予期間を経て、今月20日から半年ごとに6,000万ドルを計10回返済しなくてはならない。
ス会長は、シンジケートに対して、返済を1年間猶予し、来年12月から返済を始めることを承認するよう要請したことを認め、債権者からの最終回答を待っているという。
ス会長は、ビナシンが1年後には破綻状態を抜け出し、債務返済の資金をやりくりできるようになることに自信を見せたという。
ス会長によれば、再建は当面、事業の処分、株式化、生産・経営の推進と受注船舶の納入、抱えている資材・設備の処分、によって進めるという。
このうち事業の処分では、216 社・事業が対象となり、これらの売却や解散により約23兆ドン(約920億円)を得る見込みという。
企業買収の引き合いも来ていると話し再編後もビナシンに残るのは43社・事業の見通しであるという。
ス会長は、生産・経営の推進と受注船舶の納入については、事業そのものは順調で、再建は軌道に乗っていると強調する。
ビナシンはこの間、27隻を納入し、今月25日までに、さらに8隻を納入するという。
これにより9〜12月の納入船舶は計35隻に達し、政府への確約を履行できるという。
さらに、12月31日までに6隻を納入することで、ビナシンが今年納入した船は計63隻、金額は約7億ドルになる。
資材・設備の処分については、ビナシンが抱えている資材・設備は、約100隻を建造するために購入したもので、数兆ドン分に相当するという。
これらは購入後、2008年秋に始まった世界同時不況で、発注企業が財政難に陥り、注文を取り消したとし、ビナシンはこれらの売却収益を再建に充てる予定という。
追記: ベトナムの対外債務に対する取り扱いに、投資各国より市場ルール無視に対して、疑念の声が出始めている。
社会主義国にありがちな、国家企業における責任者不在論である。
市場経済に未成熟だとは、もう言えない。
歴史も実績も積み上げて来た現在、1月に開催される党大会で、国家の基本姿勢を世界に向けて宣言しなければ、ベトナムの火ば消えかねない。
★12/24日ホーチミン市場の市況:
24日の株式市場は、3日続落となり、VN指数は2.65ポイント(0.56%)下落し、472.76で取引を終えた。出来高は、前日より2割強、減少した。
ビナシン問題が悪化すれば、一気にベトナムの立場が窮地に追いやられるのだが、政府首脳には、その距離感にかなりの隔たりがあるようだ。
ビナシンの初回返済は不払いに
2010年12月20 日
40億ドル以上の債務を抱えて経営破綻した国営ベトナム造船グループ(ビナシン)のス会長が、20日に支払期限を迎えた、シンジケートローンの第1回返済分6,000万ドルが、資金不足で支払いできないことを明らかにした。
しかし、今後再建を進めて、1年後には債務返済を始める自信を示したという。
シンジケートローンは、クレディ・スイスが主幹事を務め、外国銀行20行以上が参加しており、融資契約は2007年に調印され、主幹事銀行を通じて、6億ドルの社債を発行する形がとられた。
契約によれば、3年半の猶予期間を経て、今月20日から半年ごとに6,000万ドルを計10回返済しなくてはならない。
ス会長は、シンジケートに対して、返済を1年間猶予し、来年12月から返済を始めることを承認するよう要請したことを認め、債権者からの最終回答を待っているという。
ス会長は、ビナシンが1年後には破綻状態を抜け出し、債務返済の資金をやりくりできるようになることに自信を見せたという。
ス会長によれば、再建は当面、事業の処分、株式化、生産・経営の推進と受注船舶の納入、抱えている資材・設備の処分、によって進めるという。
このうち事業の処分では、216 社・事業が対象となり、これらの売却や解散により約23兆ドン(約920億円)を得る見込みという。
企業買収の引き合いも来ていると話し再編後もビナシンに残るのは43社・事業の見通しであるという。
ス会長は、生産・経営の推進と受注船舶の納入については、事業そのものは順調で、再建は軌道に乗っていると強調する。
ビナシンはこの間、27隻を納入し、今月25日までに、さらに8隻を納入するという。
これにより9〜12月の納入船舶は計35隻に達し、政府への確約を履行できるという。
さらに、12月31日までに6隻を納入することで、ビナシンが今年納入した船は計63隻、金額は約7億ドルになる。
資材・設備の処分については、ビナシンが抱えている資材・設備は、約100隻を建造するために購入したもので、数兆ドン分に相当するという。
これらは購入後、2008年秋に始まった世界同時不況で、発注企業が財政難に陥り、注文を取り消したとし、ビナシンはこれらの売却収益を再建に充てる予定という。
追記: ベトナムの対外債務に対する取り扱いに、投資各国より市場ルール無視に対して、疑念の声が出始めている。
社会主義国にありがちな、国家企業における責任者不在論である。
市場経済に未成熟だとは、もう言えない。
歴史も実績も積み上げて来た現在、1月に開催される党大会で、国家の基本姿勢を世界に向けて宣言しなければ、ベトナムの火ば消えかねない。
★12/24日ホーチミン市場の市況:
24日の株式市場は、3日続落となり、VN指数は2.65ポイント(0.56%)下落し、472.76で取引を終えた。出来高は、前日より2割強、減少した。
ビナシン問題が悪化すれば、一気にベトナムの立場が窮地に追いやられるのだが、政府首脳には、その距離感にかなりの隔たりがあるようだ。
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投稿者:がくがく|00:15
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