人はストレスや苦痛にさらされると生物的な反応から、筋肉とその周辺の細胞組織が自動的に硬直するといえる。
現代は情報化社会が進展したが、その反面、情報が急速な勢いで拡散するために、
情報化社会での便利な面以外に社会から批判されないかとストレスのもととなったり、
精神的な緊張にさらされている。
そのような精神の緊張を緩和する方法として、神経科などで安定剤などの薬が処方されることがある。
ただ、薬に頼らなくとも精神をリラックスさせて、脳の状態を正常にする方法がある。
それは緊張とストレスで硬直した体の凝った部分をカイロプラクティックなどのもみほぐしで
凝りをとる方法も有効である。
本来、精神的な緊張要因で体のあちらこちらが硬直して凝るわけだが、
その逆に硬直して凝った部分をもみほぐすことで、その信号が脳に到達し、
脳内のある部分がリラックスしているという神経伝達が脳全体に広まり、精神的な緊張やストレスが緩和されるのである。
また、凝り固まった細胞組織を緩めるため、血流の改善や体内疲労物質の消散や細胞に酸素や栄養素が
行き届くことによる細胞活性の復活にも寄与すると考えられる。
自分の経験では、私は頭脳労働者であるから、肩から首、頭が凝りやすく、
その部分を丹念にもんでもらうと気分がすごく楽になるばかりか、
もんでいる際に特にツボや凝った部分の刺激はとても気持ちがよい。
それと、もんだ後には気分がすっきりする。
人の筋肉の伸長、内臓の状態などの感覚情報はすべて脳幹と視床を経由して、
脳内の各部に分岐しながら伝わるが、もみほぐしで気持ちがよいと感じたり、
もみほぐし後に気分が爽快ですっきりするということは、
脳内で快感神経伝達物質の分泌などの生物的な化学反応や細胞の活性化が生じていることを意味する。
その理論を用いているのが理学療法であり、けがや事故、脳こうそくなどで体の一部が動かなくなっても、
逆に体を動かす訓練をすることで、脳内神経細胞と神経伝達機能を回復させて
結果的に動かなかった部分が多少でも動くようになったり、しびれがとれたりするのだろう。
ストレスや苦痛の話に戻るが、脳内での悪い反応として過剰なストレスによるアドレナリンやノルアドレナリン、
副腎皮質刺激ホルモンなどの刺激物質の出すぎは不安感や恐怖感を生み出すだけでなく自律神経の働きを乱し、
一般に起きやすい症状として下痢、吐き気、腹痛、頭痛、胃痛などのほかに、
免疫細胞の活性も低下させてしまうため、感染症やガンにもなりやすいといえる。
したがって、過剰なストレスを緩和することは心身の健康にとって重要であるといえる。
このように薬も使わずにただもみほぐすことで、脳内の快感神経や
体内調整系の脳神経の働きを正常化する方法は副作用もほとんどなく体にはよいことだと考えられる。
ただ、もみほぐしの経験がない人が急にもみほぐしを行うと、もみ返しといって、
翌日から2日程度、もんだ部分に筋肉痛がでることがある。
したがって、ほみほぐし初心者は軽めに30分以下でもみほぐしをしてみるとよい。
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