以前から言われていたが、うつ病患者の血液検査をすると、
コルチゾールというホルモンの値が高いという知見が見いだされていた。
人は急に強いストレスにさらされたり、持続的なストレスを受け続けて解消できないと
副腎からこれらのホルモンが出続けるといわれてきた。
最近の研究で体内に炎症があるとうつ病を発症しやすいや、
これらのストレスホルモンが脳に炎症を与えるらしいという研究結果がでてきた。
いったん鬱病になるとストレスホルモンの分泌が継続し、悪循環にはいりなかなか治りにくいと考えられる。
ではその悪いループを絶つためにはどうしたらよいかを考えると、
一つはストレスホルモンを出ないようにすることと、
二つ目として脳の炎症反応を修復することが考えられる。
ストレスホルモンを抑制する方法は医者にかかり薬を処方してもらい服薬して、
興奮した脳を鎮め視床下部から分泌される、副腎皮質ホルモン刺激ホルモンの分泌を抑制する方法がよいと考えられる。
それと自分の考え方、受け取り方を変えることでストレスを軽減する方法として、
動画などで自分でできるセルフ心理カウンセリングがある。
心理カウンセラーとの対話が好ましいだろうが、時間と費用の関係でできない場合が多いと思う。
これは一種の自分の無意識な考え方の癖に気が付き治す方法である。
自分の無意識なとらえ方や考え方の癖や習慣が実はストレスの原因になっているケースがある。
薬を飲みつつ心理的手法で自分に気が付けば、
人には自己を修復する作用がDNAに組み込まれているために、服薬していると徐々に自己治癒力によって
体内環境がもとにもどろうとして治ってゆく事例が多い。
もう一つは脳内の炎症をやわらげ、神経成長因子のための栄養素を摂取して、脳機能を修復する方法が考えられる。
最近の研究によるとうつ病では偏桃体や海馬のほか前部帯状回部分での過剰活動も見いだされており、
それらの脳の偏在的な過剰活動や機能不全を修復するために神経成長因子や神経のための栄養素、
神経細胞の死滅を防ぐ栄養素の有効性が言われるようになった。
それらの栄養素とは葉酸、DHAなどの不飽和脂肪酸、抗酸化物質フラボノイド、ペプチドといわれており、
合わせて運動を行うと更によいとの報告がある。
葉酸は大豆食品やホウレンソウ、ブロッコリー、など緑野菜やレバーに含まれ、
不飽和脂肪酸は魚類に多く、アジ、サバ、サンマ、ブリ、イワシなどの青魚のほか
マグロのトロ、ウナギなどのDHA、EPA含有食品に含まれる。
おそらく植物系の亜麻に油やえ胡麻油も不飽和脂肪酸のためによいと考えられる。
フラボノイドは海藻や緑茶、ごま、ゆず、などに含まれる。
コーヒーやワインにも含まれると言われるが、コーヒーではカフェイン過敏症の人がいるし、
赤ワインはアルコールの多飲で肝臓をはじめ内臓に悪いこともあるので気をつけたい。
ペプチドを多く含む食品は牛乳や乳製品が代表格である。
ペプチドとはタンパク質よりもちいさい分子で、体内ホルモンもペプチドの一種である。
ペプチドよりも分子構造が小さいものをアミノ酸、
アミノ酸を酵素でちいさくしたものがドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのアミンである。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image