人はリスクを伴う未経験のことや、危険に出会うと予測するとき不安を感じる。
その不安とは脳のどの部分の神経やネットーワークが興奮することによって生じるのかがわかりつつある。
その不安や恐怖を感じることは自己防衛本能として誰しも持ち合わせている共通感情である。
どうしてこのような人の感情に関する研究が世界の神経精神学者の間で行われているかといえば、
それはひとえに神経や精神に関係する多くの疾患を治療する目的で研究がなされているのである。
20年以上前の研究結果では不安障害患者では右脳の海馬傍回、両側の側頭葉極部、島、前障、被殻外側部の
血流が増大していることが、PET(陽電子断層撮影法)で確認されている。
また、当時にJ.A.グレイという学者は不安感情の神経回路として、中隔核ー海馬体系ではないという仮説を立てていた。
この中隔核ー海馬体系に抗不安薬が作用することによって、不安による能動性の低下を緩和しているということをマウスでの実験で述べていた。
近年、出版された本によると、うつ病に関する最近の研究では脳内のR25という領域が恐怖、ストレスに関係する偏桃体、視床下部、海馬、島、と神経ネットワークを形成していることがわかってきた。
また、うつ病とパニック障害などの不安障害が併発することも明らかになってきた。
このR25という領域は視床下部の前の上方に位置し(前頭葉)、20年以上前に仮説で言われていた、
中隔核の位置とほぼ同じ部位に位置する。
更に、R25領域を起点として偏桃体、海馬、島、視床下部、再度R25に至る基本神経ネットワークが
うつ病や不安障害に関係していることがわかってきた。
その根拠の研究は、FMRIによる断層撮影法で、うつ病や不安障害患者の病気治癒後は、R25の領域での
神経の代謝が低下し、正常化していることがあげられている。
私は医師でも薬剤師でもない。したがって、医療行為を行うことはできない。
しかし、薬を医師から処方してもらいつつ、その手助けとして、食事療法や運動療法、
理学療法やリラックス療法の有用知識の研究と発信をすることで、自分のストレスの軽減や社会で病気で苦しんでいる人たちのために、
何か有用な知識を提供できればと思い、自分の体を実験体として、様々なことを試して、それを報告している。
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