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posted by fanblog

バディ、ボブを歌う

 年齢を重ねるとともに、知らず知らずのうちに、過去のことを懐かしんでいる自分に気付くことがあります。

 そして思うのです。
 今の知識と経験を持ったまま10代や20代を過ごすことができたなら、どんなにか楽しくやれたろうか、あのことや、このことも、後悔することはなかったに違いないと…。


Buddy Emmons Sings Bob Wills
Buddy Emmons

1. Deep in the Heart of Texas
2. Bottle Baby Boogie
3. Boot Heel Drag
4. Deep Water
5. I Needed You
6. New Road Under My Wheels
7. Roley Poley
8. If No News is Good News
9. Four, Five Times
10. Twinkle, Twinkle Little Star
11. Time Changes Everything
12. End of the Line
 

 このアルバムは、Bob Willsのファンになり、とりあえずすぐに手に入るボブのアルバムを買い終えたあと、最初に踏み出したボブのカバー集めぐりの第一歩でした。

 当時、最も欲しかったマール・ハガードのボブ・ウィルズ・トリビュート盤は、入手困難でした。
 そんな中、手に入れることが出来たのは、普段は他人のバックで演奏に徹しているスチール・ギタリストが、自ら歌ったソロ・アルバムでした。

 私は、このアルバムを買った当時、Buddy Emmonsが何者か知らず(今でもさほど詳しくないですか)、とりあえず、ボブ・ウィルズを歌う、というタイトルに魅かれ、迷わず購入したのでした。

 そして、それは成功でした。
 このアルバムは、私のウエスタン・スイングへの愛情をいや増してくれた記念の1枚でもあります。

 バディ・エモンズは、レイ・プライスのバックでスチール・ギターを弾いて有名になった人らしく、その後ロジャー・ミラーのバンドでもやっていたようです。
 その経歴から、生粋のホンキー・トンク・カントリーの演奏者だとわかります。

 実はそのキャリアは古く、初期の録音には、ウェブ・ピアースのヒット曲、スローリーなどがあるようです。
 また、アーネスト・タブのテキサス・トルバドールズでの録音も経験しているようです。

 このアルバムは、76年リリースですが、前年にボブ・ウィルズが亡くなっています。
 そのあたりの経緯は不明ですが、恐らくボブが最後のアルバムの製作中に倒れたころ、バディは、既にこのアルバムにとりかかっていたか、計画中だったのだと思います。
 リリースのタイミングとしては、ボブの追悼アルバムとなりました。

 バディは本アルバムの製作について語っています。

 ボブ・ウィルズはお気に入りのフィドル奏者ではありませんでしたが、彼の歌は好きでした。
 でも、1953年に、Bottle Baby Boogieを聴いてから、根っからのボブ・ウィルズ・ファンに変身したのです。
 そして、私はいつか、彼のテキサス・プレイボーイズに入り、彼の音楽を共有する夢をいだきました。
 夢は実現しませんでしたが、今回、私は彼に敬意を表する機会を与えられ、満足しています。

 バディは、ソロ・アルバムを数枚だしており、私は未聴ですが、恐らくインスト中心だと思います。
 また、中身はジャズの可能性が高いと思います。

 しかし、このアルバムでは、自らボーカルを取って、コアなファンになるきっかけを作ったという、Bottle Baby Boogieを始め、お気に入りの曲を楽しげに演奏し、歌い飛ばしています。

 バックのメンツでは、お馴染みのジョニー・ギンブルや、バディ・スパイカーといった凄腕フィドラーの名前を見つけることができます。
 
 私が良く知らない曲も一部入っていますが、基本は名曲てんこもりのアルバムです。
 なかでも、Deep WaterRolly PoeyTime Changes Everythingは、誰がやっても悪くなりようがない名曲だと思います。

 ちなみに、先の2曲はいずれもフレッド・ローズの作品で、Time Changes Everythingは、トミー・ダンカンの作品です。
 ダンカンは、テキサス・プレイボーイズのボーカリストを最も長く務めた人で、ボブ・ウィルズが自らの名前を付けた新しい楽団を結成する際に引っ張ってきた歌手でした。

 私は、このアルバムの入手後、レイ・プライスとジョージ・ジョーンズのウィルズ集を手に入れ、数年前、ようやくマール・ハガードのウィルズ集を入手しました。

 その後も無名人であっても、ボブ・ウィルズ・ナンバーをカバーしているアルバムを見つけると、いそいそと購入してしまうのでした。




ビル・カーチェン盤、Bottle Baby Boogieです。





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