2009年08月10日
聖徳太子は蘇我入鹿である
関 裕二著
出版 : ベストセラーズ
発行年月 : 1999.11
聖徳太子ネタでは6月23日に書いた聖徳太子と日本人を読んだあとなので多少物足りなさを感じます。
というのは聖徳太子と日本人では論拠となる文書、日本書紀、古事記、法王帝説、先代旧事本紀などの信用度なども検討していますが、関裕二氏の”聖徳太子は祖が入鹿である”はあまりそのあたりは検証せずに書かれた背景や隠された意味などを読み解いています。
蘇我馬子→蘇我蝦夷→蘇我入鹿という系図をイメージしていたのですが、蘇我馬子→蘇我入鹿と解釈しているところが理解しにくいところがあります。
しかし、中大兄皇子が九州王朝系で孝徳天皇が出雲王朝系との解釈での読み解きはとても興味深く読むことが出来ました。また、系図の類似性なども読んでいくと面白いです。名前が覚えにくいので何度も見直さなければいけないけれど見慣れた名前などがアチコチに出てくると狭い世界だな〜なんて思ってしまいます。
古い文献を元に考察していくので、どちらの説が正しいかという事は素人にはわかりません。しかし、読んだ自分がどちらが好きかで判断するのも良いのではないかと思います。
読む順番としては”聖徳太子は祖が入鹿であった”を先に読みその後に”聖徳太子と日本人”がいいと思います。
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