三上 延 著
出版:アスキー・メディアワークス
発売 : 角川グループパブリッシング
ビブリア古書堂の事件手帖と言うタイトルなのに主人公はなんと本が読めない就活中の男、五浦大輔と言う男です。
本に因んだ事件が4話収録されています。
発端の事件は大輔の祖母が遺した「夏目漱石・漱石全集」です。
漱石の署名があることから価値があるのではとの思いで鎌倉にある”ビブリア古書堂”に持ち込みます。
ところが店主は怪我で入院中。
その店主は普段はとってもおとなしく無口なのに本のことになると人が変わり、雄弁にかたるきれいな若い女性、篠川栞子さん。
オタクっぽくていいキャラクターです。
病院まで行って栞子に見せた所意外な事実がわかってくる。
栞子の洞察力が病院にいながらにして謎を解き明かしていきます。
大輔は就活中と言うこともあり栞子の願いで“ビブリア古書堂”で働き始めます。
本の読めない体質の大輔と本について沢山語りたい栞子
就活中の大輔と体力のあるアルバイトを探していた栞子
需要と供給がピッタリ合わさった二人はいくつもの事件を解決していくのですが、その中にちりばめられたピースが全てそろった時にまたまた意外な事実が出て驚かされるという内容で、読んでいてとても楽しめました。本に因んだ事件といってもその本に対する知識が無くても楽しめます。事実私もそれらの本は一つとして読んだことはないし、存在も良くわかっていませんでした。娘にも貸して読ませたところ、日頃本の趣味のまるっきり違う娘も面白かったよと言っていました。
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