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ジャック
趣味は園芸と写真、読書です。映画(主にDVD)を見るのも好きです。このサイトでは読んだ本のことや見たDVD、TVドラマなどの話を書きたいと思っています。
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2012年05月23日
エチュード


エチュード


出版社:中央公論新社


 今野敏氏の刑事小説は色々な人が主人公になってシリーズがあります。
“隠蔽操作”,“安積班”,“樋口班”,“トカゲ”そして“薄井”と沢山あります。
それぞれシリーズになるほど個性のある刑事たちが主人公としてそんざいしてます。
しかし、その中で“薄井”は異色のような気がします。なぜかと言うと、他のシリーズはどの作品もチームで捜査をし、そのチームのメンバーは殆ど変わることはありません。ところが“薄井”は毎回相棒が変わります。事件後とにその捜査に必要な専門家と組むことになります。
「エチュード」
絵画では“習作“、演劇では”即興劇“、音楽では”練習“を意味します。タイトルになっている「エチュード」は犯人が残したメッセージから来ています。
 事件は渋谷駅前。あの有名な“ハチ公“前で起きます。通り魔事件です。一人が刺殺され、2人が怪我を負います。警視庁の薄井が所属する班が事件直後に現場に向かいますが、発生直後に犯人は逮捕されこの事件は終わったかに見えます。
 しかしその数日後、薄井が家族と新宿に買い物に出ている時に第二の通り魔事件が発生します。
休日にも係わらず現場に赴いた薄井はまるでデジャブを見たように感じます。なぜならそっくり同じような状況だったからです。疑問に思った薄井は上司に報告して内々に特捜班が組まれ捜査を開始します。
 実は犯人が巧妙にトリックを使い第三者を犯人に仕立て上げていたのです。警察庁から来た美人の心理調査官と共にそのトリックを暴き犯人を追い詰めていきます。美人の心理調査官と言うと颯爽としたキャリアを予想しますが、心にキズを持ちその自分の心と向き合うために心理学を学んだ女性で不完全な人間です。しかしその気持ちと戦いながら心理戦を挑んできた犯人と戦う姿に凄みを感じました。実際のプロファイリングがどの程度のものなのかわかりませんが、犯人の残したメッセージである「エチュード」と言う言葉から犯人像を言い当てていく、犯人を追い詰めていくところは圧巻です

Posted by ジャック at 12:04 | 今野敏 | この記事のURL
2012年05月18日
うつけの采配


うつけの采配


中路 啓太 (著)
出版社:中央公論新社

「うつけの采配」と言うタイトルを見て、織田信長の話かなと思いました。織田信長は子供の頃は“織田のうつけ”と言うことで大抵の小説ではそのような設定になっています。
 オビには“家康の野望を阻んだ男”なんだか変ですね。更に読むと「名将の血筋に生まれたがゆえに背負った百二十万石、これが「毛利両川」最後の一人・吉川広家の戦だ」とあります。
この場合 名将とは毛利元就のことです。毛利両川と言うと、毛利元就の子供で小早川家へ養子に入った小早川隆景と吉川(きっかわ)家へ養子に入った吉川元春ですね。小早川は隆景の後を豊臣秀吉の甥の小早川秀秋が養子に入り毛利から離れます。吉川は元春の死後に息子の広家が家督を継いでいます。
小早川も吉川も川がつくので、毛利の両川(りょうせん)と言われていたようです。
 吉川広家の話は読んだことがなかったので興味を持ちました。私が聞いていたのは、関が原の戦いの時に西軍として戦をせず、動かなかったので毛利はその後、持っていた領地6ヶ国かわ2ヶ国に減らされてしまったので、毛利内では肩身の狭い思いをしたということだけです。見事に徳川家康に嵌められた人と言う印象しかありませんでした。
 それが、実は家康の野望を阻んだ・・・。うつけではなく優れた戦略家だったの?
そんな疑問から購入しました。
 話は朝鮮の役かわ始まります。このときはまだ小早川隆景が健在で劣等感の中で鬱々と戦をしているようです。それが隆景の死後毛利の重鎮として毛利の軍を任されるようになるのですから自分は出来の悪い男だと劣等感の渦中にいる男にはつらい話です。
 しかし、己を知り、責任のある立場に立たされると人は成長するものです。本人に自覚がなくても、人は頼りになる男と見るようになります。そんな広家に対するのは安国寺恵瓊です。毛利家の使者なのにどちらかと言うと秀吉に加担していた男です。本能寺の変の時に秀吉に恩をうり僧でありながら大名になってしまった男です。
 彼は石田三成と近しく、徳川家康を追い落とし毛利輝元の天下にしようと画策します。毛利家ないの主導権争い、そして三成派と家康派などが入り乱れた中でどのように吉川広家が考え、行動したのか?この戦国時代を扱った小説の多くと同じように関が原で徳川家康が勝った。その結果から物事を考えて書いているので家康の野望を阻んだということになるのでしょうね。話としてはとても面白く、劣等感のある、自分から“うつけものゆえ”と言うくらい鬱屈した主人公も中々のものです。

Posted by ジャック at 17:45 | 書籍 | この記事のURL

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