(画像は、NHKより)
一見地味な印象だが、実はしたたかだという噂の菅総理のもとで、安倍内閣の政策を継承していく流れだ。組閣を見ても、続投やなじみの顔ぶれなど新規性を感じない、というコメントが、おそらく明日の朝刊と野党のコメントにはあふれることだろう。
こんなことを書くと、色々と反論を頂きそうだが、コロナVの時代にあって、奇をてらった組閣と政策でウケを狙うより、国難を乗り切るためにも、現状の施策に大きな変化を起こさず、延長線上で、何をどうやっていくかをしっかり詰めていくというほうが、まずは大切だと思う。新たなことは、国の安定を作ってから考えればよい。新規アイデアにはリスクが伴う。これまでの世の中であれば、時には新規性も必要だが、今、この瞬間は違うと思う。ただし、オリンピックは、中止すべきだと私は思っているのだが、この国の政治では、走り出したものはなかなか止められないという悪しき伝統がある。世界の感染国から、比較的感染者がおさまっている日本に、数多くの感染者が訪れることによる結末は、あまり見たくはない。
そんな中で、農水相に富山県選出の参議院議員である野上氏が任ぜられた。53歳と言う若さだが、官房副長官もつとめた実力のある政治家だ。1〜2度直接お会いしたこともあるが、真面目で好感の持てる方だと思う。ぜひ頑張ってもらいたい。また、話題のIT関連で、電通OBの平井卓也氏が入閣した。なんであれ、広告業界OBが入閣することはある意味歓迎すべきことだろう。
巷間言われているように、外交面では、ちょっと頼りないような印象も感じるけれど、ともあれ、派閥に属さない菅氏には、ある意味自由なところもあるわけで、安倍路線を受け継ぎながらも、もしかすると菅らしさがうまく発揮される可能性もある。ぜひ、素晴らしい舵取りをお願いしたいところである。
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