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2020年09月08日

パンを焼きながら考えた

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日本人は、昔からエコな暮らし方が上手な民族であった。江戸時代は、エコライフの見本と言われる。
尾籠な話で恐縮だが、たとえば、トイレに排泄されたものも、農作物の肥料に使っていたし、履き古したわらじを、リサイクルする商売もあったという。「いかけや」という言葉をご存知だろうか?鋳掛屋と書く。鋳物の鍋や釜を修理する商売である。金つぎという割れた食器修理する技術もある。ともかく使えるものは、簡単に捨てずに、直して使う。

私が子供の頃、豆腐は、鍋をもって豆腐屋に買いに行った。買った豆腐は、持ってきた鍋に入れてもらって持ち帰るのだ。プラスチック容器も何も使わない。油揚げは、古新聞に包んで渡された。そういえばおからも、豆腐を作る過程で出た廃棄物を無駄にしない食の知恵だ。しかも栄養満点でお腹にも良い。

パンを自分で焼いてみることも、ある意味エコな暮らし方かもしれない。16分くらいオーブンを使うから電気を使いCO2も消費するが、ビニール袋に入ったパンを買ってくることよりは、もしかすると別の意味では、エコなことなのかもしれない。
サラリーマン時代も今も、ペットボトルの飲み物にはお世話になっている。でも、自分でお茶を入れて飲むだけで、ペットボトルを買うことが1本や2本は減るだろう。
経済活動は、回さないといけないけれど、ここ数年の異常気象を見ていても、地球が大きく変化している原因のひとつは、おそらく人間の暮し方も影響していると思う。自分でできることを増やし、穏やかで地球に優しい暮らし方を考えることは、とても小さなことだけど、これからますます大切なことではないかと思う。パンを焼きながら、そんなことを考えた。












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