実家で父の介護生活をしている現在のユニフォームは前掛け、つまりエプロンである。
ちょっと見づらい写真だが、これが毎日愛用している藍染の前掛けである。父の使っていたものを使っている。色々探したが、落ち着いたシンプルな前掛けというのがあまり売っていない。奥様用に首からかけるものが主流で、前掛けタイプのものがそもそも少ない。そこそこの金を出せば、落ち着いた良いものもあるが、3千円から5千円という価格だったりする。前掛けに何千円も払うのはちょっとしゃくにさわる、ものと価格の適正な関係と言う点で腑に落ちない。というわけで、父の使っていたこれが非常に宜しい。長年使っているので、洗濯しても落ちない汚れもついているが、そこもまた良い。台所仕事だけでなく、父の世話をする際にも、汚れ防止になるため、一日の大半はこれを付けているから、まさに私のユニフォームである。これともう一枚、歌舞伎の縞柄のような臙脂色を主体にしたものと2枚を交互に洗濯しながら使っている。あと1枚黒のカフェエプロンも昨年買ったが、これは格好いいので、来客時のよそゆきにしているが、黒は汚れが目立つので、まだ一度くらいしか使っていない。
服と言うか、仕事で身に着けるものとは面白いもので、毎日それを着ていると体になじんでくる。スーツ姿もしかり。新入社員の頃は、スーツが板についていないが、仕事で苦労をして何年か過ぎると、仕事優先で服のしわも気にしなくなってくると、スーツがなじんでくる。私も毎日これを付けているから、たまにそのまま外に出てご近所の人に会うと「おっ、似合うね、居酒屋のオヤジみたいだね」と言われたこともあった。
きっと今はスーツよりこっちが似合うのかもしれない。毎日の料理にもそこそこ気合を入れているから、前掛け姿のオヤジ、それも良しである。
ちょっと寂しいのは、3年前までは着られたスーツが、ジムに行かなくなって、お腹が出た今ではほとんど着られなくなったことである。前掛けもスーツも似合うオヤジでいたいと思ってはいるのだが・・・やれやれ
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