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2020年09月01日

長月と夏

9月を迎えた。旧暦の9月は長月と言われ、今では新暦の9月もこう呼ばれるようになった。
あらためて長月の由来を調べてみると、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力であるというが、他にも、「稲刈月(いねかりづき)」→「ねかづき」→「ながつき」となったという説や、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説があるそうだ。日本人が季節のうつろいや自然の変化を大切にしながら暮らしてきたことが、こんなところからも感じられる。

サラリーマン時代、9月は年度の上半期末で、売上数字などにも神経質になる時期だった。後輩たちも、同じように数字に追われているのだろうか。コロナVの影響で、ほとんどの業種が厳しい状況にある今年は、我が古巣の会社も、おそらく大きな影響を受けているに違いない。

今朝の朝刊を開いて、印象的だったのは、総裁選や防災の日もさることながら、「今年の8月は戦後最高の暑さ」、という見出しだった。
200901北日本8月は戦後最高の暑さ.jpg

とんでもない暑さの8月ということで、私も何度かFBに投稿したが、やはり確かに恐るべき暑さだったのだ。西日本と東日本で違いはあるが、平均気温で1.7度から2.1度も平均気温との差があったという。平均気温が一度上がるというのは実は大変なことだ。それが2度前後上がっているのだから、地球温暖化の影響が明確に出ているといえる。本当に怖いことだと思う。我が古民家もそうだけれど、日本の昔からの暮しと風土に即していた様々のものが、おそらくじわじわと影響を受けているのではないかと思う。例えば古民家でいえば、夏でも涼しかったはずの町家が、かつてないほど暑いという事は、家屋の傷みやカビなどの生え方にもきっと影響が出る。稲をはじめ農作物ももちろん気候変動の影響を受ける。川から海への水の流れも、山の木々や動物たち、そして自然の一部であるヒトもだ。しかもそれに加えてコロナ禍である。

長月は、秋の夜長を楽しむ月だが、台風等の災害やコロナVなどによって、長く苦しい月にならないことを願うばかりだ。













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