(注:写真は、イメージです)
具合の悪いところがないため、病院としては入院させる理由がないということで、先ほど家に連れて帰ってきた。朝と昼を食べていないので、帰宅して食事を出したら、何事もなかったかのように元気にご飯を食べた。
「あんたは、今朝息が止まって、あの世の玄関まで行ったんだよ」そう言ったら、「本当か?なんも覚えとらん!」と一蹴。やれやれ、いつものケセラセラな父に戻った。
若いけれどてきぱきした女性の救急担当医は、「認知症の高齢者の方には、眠ったままで、大声で呼んでも起きない、呼吸をしていないようだ、といった今回のような症状がみられる場合があります。原因がわからないことも多いです。今回は一度目ですし、異常がなかったのでひとまず経過観察ということになりますが、二度目が起こり得ることもありますので、どうぞくれぐれもお気をつけて」と。
そして、足の衰えや体力の衰えもちゃんと指摘し、「足が曲げられない、伸ばせないとなると、やはりどんどん体力が落ちていき、寝たきりになってしまう可能性も高くなります・・・」と申し訳なさそうに言った。然り。私もそれはよくわかっているので、最近は、ベッドの上で、寝たままで足の屈伸運動をさせていることを告げた。「それはいいですね、ぜひ続けてください。」彼女は、ポジティブにそう応えた。きっとこれからますます、患者に寄りそう良いお医者さんになっていくだろう。
ちょっと迷ったけれど、今日この投稿をすることにしたのは、自分にとっての記録と言う点と、皆さんにも、こういう事態の状況をお教えしたいという思いからだった。
高齢者は、毎日コンディションが変わっていく。実は、この1か月ほどの間に、父の基礎体力が、かなり落ちてきたように感じていた。
今回の意識消失のようなことは、もう起きてほしくないけれど、高齢者を世話するということは、衰える体力や、突発的事態との向き合いの毎日でもある。
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