また、父の歯の具合が良くないのと、体力も少し落ちてきているせいか、この1ケ月ほど食欲のない時が目立ってきた。特にお昼はあまり食が進まない。そんなわけで、麺類なら父も食べやすいようなので、余計に麺類の登板回数が増えている。
今日のランチは、ちょっと変化球で冷麦にしてみた。そうめんとは口当たりがまた違う。私は、もっちりとした冷麦はけっこう好みである。父には、卵やトマトの具を添え、ミョウガと大葉とショウガの薬味を加えて供した。私は、先日「やまと尼寺精進日記」で見た冷麦のジェノベーゼを作ってみた。
大葉とバジルを刻んですり鉢ですって、オリーブオイルをかけておく。それに茹で上がった冷や麦を加えて塩コショウをして完成。シンプルだが、パスタより柔らかい歯ごたえもなかなか美味しい。これはいいなあ。麺の半分でジェノベーゼを作り、残り半分は父と同じく普通の薬味で、オーソドックスな冷や麦として楽しんだ。(あ、写真の麺の量が少ないのは、最初に食べたジェノベーゼの写真を撮り忘れたので、あわてておかわりを作って撮ったからです。食べすぎた・・(笑))
ところで、そうめんと冷麦の違いをご存じだろうか?
日本educe食育総合研究所のサイトによると、現在は機械化が進んだために、両者とも同じような作り方になっていて、違いは麺の太さで分けられる事が多いとのこと。
しかし、本来、そうめんと冷麦は作り方が異なったらしい。諸説あるそうだが、そうめんのルーツは奈良・平安時代に中国から伝来した「索餅」(さくべい)といわれ、それを基に鎌倉時代以降に考案されたのがそうめんの原形である「索麺」で、小麦粉や米の粉等と塩・水を合わせて練り、油をつけて手で細く延ばして乾燥させた物とのこと。これは、確かに今のそうめんも最後に油をつけて細く練っていて同じような作り方である。
一方冷麦は、小麦粉等を塩・水と合わせて練り、延ばして切った切り麺と呼ばれる製法で作られた物だったという。室町時代になって、熱い冷麦を「熱麦」冷たいものを「冷麦」と称したそうだ。
そんな情報をキッチンのパソコンで眺めながら、へえ〜、とうなづきつつ冷麦をすすった。
今週もまだまだ残暑は続きそうだ。
#冷麦 #そうめん
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