エムバペのいるフランスと、メッシ率いるアルゼンチンによる決勝の末、アルゼンチンが優勝した。
日本は、前回第二位のクロアチアに負けて、ベスト8には入らなかったけれど、ドイツとスペインという強豪国を破って1位で予選通過し、世界に通用するサッカーであることを強烈にアピールしたという画期的な年になった。
三谷幸喜の傑作大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も終わった。
三谷流の斬新なシナリオと、小栗旬と小池栄子、そして大泉洋をはじめ芸達者が集まったドラマは、大河の常識を覆し、感動的な兄弟のドラマとして意外な最終回で幕を閉じた。
この2つの出来事による、なんだか大きな「ロス」感が、年末の私を、いや日本中の人をとらえた。
とにかく今年は、色々なことが起こった。12月になると新聞紙面をにぎわす10大ニュースなどの1年の振り返りを見ても、3年目を迎えたコロナウィルスとの闘い、ウクライナでは戦争が起こり、夏には安倍元首相銃撃というショッキングな事件。そして、ワールドカップと、とにかく盛りだくさんな一年であった。
そういえば清水寺で発表される今年の漢字は、「戦」であった。ウクライナでの戦いとワールドカップの戦いをかけたということのようでもある。
そうこうしているうちに、年の暮れも押し詰まってきた。
そういえば、年の瀬ともいうが、なぜそういうのかなと思って調べてみたら、年を越すことを川に見立てて瀬というらしい。何日頃から年の瀬というのかなと思っていたが、厳密には決まっていないらしい。ちょっと意外だ。
しかし、12月の初め頃に年の瀬と言われてもどうもピンと来ない。
やはり12月もあと数日、という頃合いが年の瀬というようだ。ちょうど今頃なのかな。
私も、自宅での介護生活9年目に大きな節目を迎え、父が施設に入所した。父と二人で苦労しながら暮らしてきた時間が、11月に突然順番が回ってきて激変した。
12月になって、父のいない生活にようやく慣れて来て、父のためから、自分のために生きるということを考える年の瀬になった。
瀬、と言えば、「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われてもすゑに 逢はむとぞ思ふ」という歌が思い出される。これは、崇徳院が1150年に、藤原定家の父である藤原俊成に命じて編纂させた「久安百首」に載せられた一首である。激しい川の流れが、岩にせき止められて別れても、また再びひとつになるという再会の恋心を表した歌と言われている。しかし、崇徳院の不遇な生涯の無念な思いを表したという説もあるそうだ。
さて、皆さんは、どのような思いをもって、一年の時間の流れの瀬を見つめているのだろうか?
ああ、そうだ、年末の大仕事、年賀状を片付けないといけない。やれやれ・・・
#サッカーワールドカップ #鎌倉殿の13人 #年の瀬
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