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2022年09月06日

川と海と命と


高岡市で行方不明になって、全国のニュースでも連日報道されていた2歳のお子さんが、氷見の海で発見された。
このお子さんは、2歳の幼稚園児である。お母さんがちょっと目を離したすきに、勝手口からひとりで外に出たのではないかと言われている。(図は、私が赤丸を付けたのであくまで大体の位置イメージです)
220906立野と氷見沖.jpg

実は、このお子さんのお宅は、我が家から車で10分くらいのところだ。海からは遠い。
しかし、川はある。用水路もある。その水の流れは、最終的に氷見周辺の富山湾に注いでいる。ふだんはなかなかイメージできないけれど、田んぼの周りの用水や、私たちが子供の頃に遊んでいた川などは、確かに海につながっているのだ。

昨日、氷見の海で見つかった子供と思われる遺体のDNA分析が行われ、行方不明のお子さんであることが今日判明した。
警察はもとより、近所の人たちもボランティアで手伝うなど数千人が連日捜索をされていたようだ。
我が家から車で10分とはいえ、昔の行政区画では隣町だったので、我々の町の人が手伝うということは残念ながら多分なかったと思うのだけど(もちろん手伝っておられた方もいらっしゃるかもしれません)、見慣れた景色の中で懸命に捜索をされる人たちの姿を連日ニュースで見ていると、本当に切なくなった。

あくまで個人的な感想だが、2歳の子供がそんなに遠くまで歩けるものだろうかと疑問に感じていた。もしかすると誰かにさらわれたのではないかと思ったりもしたが、2歳児でも1kmくらいはひとりで十分歩けるという話をTVで聞いて驚いた。
そして、あの日は激しい雨が降っていた時で、用水や川などが増水していたと思われる。
確かに、用水か川によっては、もし落ちてしまえば、小さなお子さんならあっという間に流されることになる。比較的大きめの用水や川であれば、確かに海にまで流されてしまうということもあり得ないことではないということを今回の事件は、残念ながら教えてくれた。

富山県は、用水に転落する事故発生数が全国の中でも非常に多かった。NHK富山局が特集番組を組んだりもしていた。
これまではお年寄りの事故が多かったけれど、小さなお子さんの場合には、こうして海まで行ってしまうということも起きるという恐ろしさを痛感した。

親御さんの悲しみがどれほどかを思うと、涙もろい前期高齢者の私は、ニュースを見るたびに何度も涙がこぼれてしまった。この事故の教訓は、しっかりと受け止め、このお子さんの命が教えてくれた教訓を、我々はしっかりと受け止めて今後に生かしていかなければならないと思った。
亡くなられた怜音君のご冥福を心からお祈りしたい。

#高岡市2歳児事故

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