ETVの中でも、最近注目しているのが、かつてのSMAPメンバーである稲垣吾郎・草g剛・香取慎吾による子供向け?番組「ワルイコあつまれ」である。
時流に即したテーマをすくいあげて、子供にもわかるような内容で、しかも時にちょっとシニカルな表現手法で描いている。子供向けの体裁をとりながら、実は大人向けの良質な番組であるともいえる。
(NHKワルイコHPより)
今日は、8月6日、広島の原爆の日である。
ワルイコでは、被曝し兄の背に負われて逃げる小さな子どもの写真をきっかけにして、長年その子供が誰であるのかわからなかったのが、77年たった今年、自ら名乗り出た竹本さんという方をゲストに迎えて子供記者がインタビューをするという設定で番組を構成していた。
80歳になる竹本さんは、77年間自分であることを語らなかったのだが、突然その思いを翻して、「その写真は、3歳の時の私と兄の写真です」と語り始めた。
子供たちの質問に答えて、なぜ語らなかったのか、どんな思いだったのかといったことを、時に言葉を詰まらせそうになりながら語っていた。
無邪気ともいえる子供たちの質問に真摯にこたえる竹本さんの姿は、ニュースインタビューではないからこそ、むしろ真の思いがにじみ出る映像を生み出していた。
正直、今日見た原爆の関連番組の中で、もっとも心を動かされた。
式典の放送を見るよりも、むしろ、よりリアリティ−をもって、見る者の心に原爆の悲惨さを伝えている気がした。(あくまで個人的感想です)
元SMAPのワルイコたちは、元々各自が、独特の考え方や視点に裏打ちされた魅力を持っていた。だからこそ、グループを解散してもこれほど長く愛され続けているのだろう。
香取慎吾は、パロディのようなこともしょっちゅうやっていて、ワルイコでもそれは生かされている。
こんな「ワルイコ」たちなら、どんどん増えてもらいたいものだ。
#ワルイコあつまれ
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