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2022年06月17日

氷見の干イワシ

今日のタイトルは、「ひみのほしいわし」、ではない。「氷見のひいわし」である。
我々は、ひいわし、そう聞いて育った。イワシの干物であるが、ワタも入った干物だ。

私は、氷見市の隣町に育ったが、氷見産の魚のおいしさは、今ほど冷凍技術や流通が発達していなかった昭和の中ごろからずっと別格だった。中でも、氷見のフクラギやブリはもちろんだが、「ひいわし」もまた別格だった。魚屋に刺身と一緒に入ったり、知り合いから頂いたりすると、父は嬉しそうにしていた。

お手元にもし広辞苑があったら、「氷見イワシ」と検索、いやひいてみて頂きたい。
ちゃんと独立した項目があるはずだ。江戸時代から、氷見のいわしは、一目おかれていたのである。おそらくその当時であれば、当然生魚でなく干物であろう。

今日は、スーパーで、私の大好きな半額シール付きの氷見産干いわしを発見!
しかも、6尾くらいのパックで、私一人でもなんとか食べられる量であった。
早速買い求めた。干物は、好物なのだが、塩がきついので、血圧の高い私としては、近年ちょっと手控えるようになっていた。しかし今日は、半額シールと、つやつやとしたおいしそうな皮の光が私を誘っていた。
というわけで、誘惑に負けて、久しぶりに干イワシを買ってしまった。
220617いわしIMG_2022-06-17-18-35-45-768.jpg

いそいそと帰宅し、夕餉の支度はじめる。
オーブンでは好物のキッシュも焼いていたのだが、イワシもある。
結局、第一部は、キッシュを食べてワインを少し飲み、第二部は、湯豆腐と干イワシに日本酒という二部構成にすることに決めた。
220617いわしIMG_2022-06-17-18-51-28-753.jpg

いやあ、幸せな時間でした。キッシュ作りもすっかり慣れたもので、もはや安定の味。これをつまみながらワインを少し飲んで小休止。今度は、昆布を煮出しながら豆腐をゆで、干イワシを焼いて、日本酒をグラスに注ぐ。ああ、なんと幸せなことか!

東京で食べるイワシの干物と、氷見の「ひいわし」は、別物です。
その違いをどうしても確かめたい方は、ぜひ富山にお越しください。お待ちしております。
#氷見イワシ #干いわし
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