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2022年06月02日

プラチナの祝い

今日は、イギリスで、エリザベス女王の在位70周年記念のセレモニーが華々しく開催された。「プラチナ・ジュビリー」=プラチナ祝賀日、というわけだ。
70年も在位する国王というのは、おそらく世界のどの国でも、今後もあり得ないのではないかと思う。(ちなみに、これを書いてからネットで調べてみたら、すでに何人かいらっしゃったので驚いたが・・)

エリザベス女王は、御年96歳、たぶん私の父と同級生、すなわち日本的に言えば、大正15年生まれである。
同級生と思われるわが父は、食事を食べたこともすぐに忘れてしまうような要介護5の寝たきり老人だが、かの国の女王は、美しい水色のスーツに身をつつみ、息子のチャールズよりもむしろかくしゃくとして、バッキンガム宮殿のバルコニーに立ち、堂々と閲兵されていた。
220602エリザベスQIMG_2022-06-02-23-11-12-732.jpg
(NHKの放送より)

もちろん、私と同世代の60代のチャールズ皇太子も、約1時間、英国軍を率いるリーダーとして、隊列の最前列で背筋をまっすぐ伸ばしたまま乱れることなく馬に乗り続けたのちに、女王の隣でバルコニーに立っていたのだからたいしたものだが。

私も、ウェスタンライディングではあるけれど、20代の頃に、長野のラングラー牧場で10鞍くらい馬に乗ったことがある。乗馬の練習は、「何鞍」というふうに数える。だいたいひと鞍50分くらい馬に乗るので、10鞍というと500分くらいになる。 ご存じない方は、たった500分=9時間弱くらい?と軽く思われるかもしれないけれど、初めて1泊2日で4鞍くらい乗ると、たいていの人はお尻の皮がむける。
お尻の両側のところが、10円玉くらいの大きさで皮がむけるのだ。その状態でまた馬に乗るとものすごく痛い。皮の向けたところに、馬とお尻があたるリズムがジンジンと体に響く。
それが過ぎた頃に、馬のゆれ方と腰を上下するリズムがうまく重なるようになって、突然馬との一体感が生まれる。そうすると急に馬を操れるようになるのだ。

ちょっと話がそれてしまったけれど、チャールズ皇太子も、アン王女も(まあ、アン王女は乗馬のプロだけど)、見事な騎乗姿でセレモニーをこなしていた。そんなところにも大英帝国の威信を感じた。

私がエリザベス女王を知ったのは、高校1年生くらいの時に、英語の学習雑誌に付録で付いていた赤いソノシート(若い人はわからないだろうなあ)で、ケネディのスピーチと同時期に、女王の美しいブリティッシュイングリッシュを聞いた時からである。その見事なスピーチを何度も聞いて以来、この二人は、私を英語好きにしてくれて、現在に至るまで私の大好きな偉人となっている。

ともあれ、今日のセレモニーは、やはりめったに見ることのできない歴史的セレモニーで、それを目撃することができたのは素晴らしい経験であった。

#プラチナジュビリー #エリザベス女王




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