2019年コロナウィルス流行、そして、2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻・・・
ジョンレノンが作り歌った”Imagine” は、発表から40年余りを経た今も、世界平和や人類の幸福を考える瞬間に歌い続けられている。
今日のNHK「アナザーストーリーズ」は、ジョンレノンの名曲、”Imagine" だった。
Imagine が、時代の大きなうねりの中で、常に平和を希求する象徴的な歌として歌い継がれていることを、あらためて分析しながらの番組構成であった。
この曲が納められたアルバム”Imagine”が発表されたのは1971年である。
当時、この曲を、北陸の地方都市の高校生だった私の心に届いたのは、たぶん72年くらいではないかと思う。その頃、ギターを弾いたり、趣味で自作の歌を歌ったりしていた私は、高校への通学帰り、電車の待ち時間に、駅ビルの2階?にあったレコードショップに寄って、新しいLPなどをチェックするのが、毎日のルーティーンだった。その時に、店内に流れていた"Imagine"を聞きながら、LPラックのレコードを次々と引っ張り出しては眺めていた。LET IT BEも、ちょうどその前後に、お店にポスターなどが掲示されていて、曲も流れていたように思う。当時、たぶん2千円以上していたLPを買うのは、お年玉を貯めておいた貴重なお金で、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買ったように思う。だから、高校生の頃に買ったアルバムは、たぶん数枚だったのではないかと思う。あとは、音楽好きのいとこや先輩にたのんでダビングしてもらったカセットテープで聞いていたように思う。だから、私が持っているその頃のLPレコードはとても少ない。
Imagine は、シンプルなメロディラインとシンプルなコード進行、そして、高校生でも理解できるわかりやすい歌詞で、自然に耳になじんだ曲だったように思う。
しかし、あれから40年以上たった今でも、その歌の力は、衰えることなく、世代が変わっても歌い継がれている。2001年9月11日のアメリカでのテロ事件当時にも、自然発生的にこの曲が現場で歌われていたことを、今日の番組で初めて知った。
高校生の頃に、シンプルで簡単な歌だけど、なんだか心に残るな、と感じたその曲は、しかし、結果として、世界中で誰もが歌うことができて、しかも歌詞の意味を、国を超えて感じることができる名曲となった。
Imagine there's no Heaven It's easy if you try
No Hell below us Above us only sky
Imagine all the people Living for today...
Imagine there's no countries It isn't hard to do
Nothing to kill or die for And no religion too
Imagine all the people Living life in peace
You may say I'm a dreamer But I'm not the only one
I hope someday you'll join us And the world will be as one
そして、2001年、アメリカテロ事件の時、ニールヤングは、3題目の歌詞を以下のように
変えて歌ったという。
Imagine no possessions
I wonder if you can → ニールヤングは、Iと歌った
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
そこには、You=他人ごとではなく、アメリカが、I=自分ごととしてこの事件を捉えていかなければならないというニールヤングの思いがあったのかもしれない。
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
やがて、世界がひとつになるだろう、そう歌ったレノンの思いは、残念ながら現在も実現していない。
むしろ時代は、冷戦の頃に逆行しはじめたかもしれない・・・
#Imagine
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